7月26日(水) 2006 J1リーグ戦 第15節
名古屋 2 - 0 大宮 (19:00/瑞穂陸/6,618人)
得点者:'18 中村直志(名古屋)、'62 金正友(名古屋)
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公式戦で16試合も勝利から遠ざかり、順位も15位に低迷していた名古屋が、ついに勝利をものにした。リーグ戦では3/21福岡戦以来11試合ぶりとなる完封勝利は、暗く長かったトンネルの出口へと続く光を見いだすものだった。
「できるだけシンプルに」。初心に返ったと言うべきフェルフォーセン監督のゲームプランは、名古屋がゲームを支配するには十分すぎるほどの効力があった。システムにも変更は加えず、ただ変わったと言えば、GKに楢崎、3バックの左にケガから復帰したばかりの古賀、そしてボランチに藤田と、これまで若手だったところに3人のベテランを投入したことだけだ。フェルフォーセン監督も「GKについては、川島が悪かったと言うわけではなく、難しい選択だった。古賀についても、ケガから復帰したばかりだったし、藤田も実戦から遠ざかっていたので、難しい状況だったと思う。しかし、3人ともいい仕事をしてくれた」と、明言は避けたものの、彼らの功績がチームにいい影響を与えたことを示唆していた。特に、この試合で光ったのは藤田だろう。序盤から声を出し、中盤での守備をコントロール。大宮の好調を支える両サイドの小林大悟と久永を抑え、早い段階で攻撃の目を摘んでいく。小林大悟も「完敗でしょう。全く仕事をさせてもらえなかった」と言わざるを得なかったほどだ。
そして前半18分、名古屋に先制点が生まれる。楢崎から左サイドの本田にボールが渡り、ドリブル突破していくと、中央の山口にパス。これを山口がワンタッチではたいて、右の中村が受け取るとゴール右隅にボールが吸い込まれていった。完璧な守備から生まれた、完璧なカウンター。そして、ここ数試合、ペナルティエリア付近のイマジネーションに苦しんだ名古屋が、やっと形にした美しいゴールだった。その後も、大宮の攻撃陣を抑え、少ないながらもチャンスを作っていく名古屋。前半の終盤は、後ろでボールを回すシーンが多くなるものの、これは藤田がしっかりコントロールした上手な時間の使い方と見ていいだろう。1−0とリードして前半を終える。
後半、大宮の三浦監督が「何とか流れを変えようと、一人はボールをつなげる選手、一人はボールの取りどころを作るために強い選手(ディビッドソン 純マーカスと小林慶行)」を投入。が、前半に引き続き、藤田を中心とした名古屋の集中した守備に、流れを変えることができない大宮。逆に、62分、好調の金が追加点を挙げ、名古屋がリードを広げる。その後も、ずっと声を出し続ける藤田によって守備の集中力を切らさず、貴重な勝点3をものにした。
試合後、名古屋の選手は口々に「内容よりも、今日勝ったことが良かった」と口にしている。確かに、守備は良かった。攻撃も、チャンスこそ多く作れなかったが、少ないながらもチャンスをものにできていたという点では、悪くはなかった。しかし、やはりまだ、得点力という点では不満も残る内容だったかもしれない。この試合、すべての決定機を作ったとも言うべきプレーを見せた、U-21日本代表候補に選ばれた本田は、「こういう時こそ、個人の課題をしっかり見つめ直すべき」と、厳しいコメント。おそらく、FWが決めていないことも、この言葉には含まれているのではなかろうか。
それでも、とにかく、チームで勝ちをもぎ取ったことは、とても大きなターニングポイントとなるだろう。次の千葉戦では、新FWヨンセン選手の出場も噂される。1勝では、まだトンネルを出たとは言えない。この勝ちを次につなげることで、やっとトンネルから抜け出すのだ。本当の勝負は、千葉戦にある。
以上
2006.07.27 Reported by 茂木美佐子
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