7月29日(土)J2 第31節 仙台 vs 鳥栖(19:00KICK OFF/ユアスタ)
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前節、アウェーで平塚に勝利した仙台。平塚競技場での勝利は昇格を果たした2001年以来5年ぶり、そしてJ2降格後、5試合勝ちが無かった場所での勝利ということで、仙台のクラブにとってある種の悲願でもあった勝利は、もちろんその点で価値がある。
しかし、この一勝が仙台サポーター総員を満足させたかといえば、まだ足りない。自分たちのサポーターに己の強さを示す上で、もっとも確実かつ手っ取り早い方法が「ホームでの勝利」だとすれば、ホーム戦ここ5試合勝ちなしという状況の仙台は「顧客満足度」という点でかなりポイントが低い。
7月最後の一戦で仙台のチームは、サポーターの心をがっちりと掴むことができるか。
今節を迎える上で、仙台には一筋の光が射している。それが前節、約1年4ヶ月ぶりのゴールを決め、チームにダメ押しとなる3点目をもたらした関口だ。
昨シーズン終盤からなかなか出場機会を得られず、今季も序盤はくすぶりの日々を送っていた関口だが、第3クールに入りジョエル サンタナ監督からの抜擢を受け、スタメン3試合目の湘南戦でついに結果を出した。このゴールは、右サイドでボールを受けると、持ち味の急激な加速で相手DFを置き去りにして中央へ持ち込み、利き足ではない左足を思い切り振りぬくという、まさに「関口らしい」一発。試合後「日本人でもやれるんだぞ、というところを見せたかっと」と語った言葉の通り、ブラジルトリオ、特にロペスにどうしても頼りがちだった攻撃陣に、関口は猛烈な勢いで食い込みつつある。
しかし、関口の存在によって攻撃が活性化した分、守備の負担は増す。中盤の底で守備をつかさどる千葉は湘南戦をこう分析し、守備の苦労を吐露した。「(ブラジルトリオに加え、さらに関口が前線に並ぶことで)後ろの枚数はどうしても1枚少なくなる。だからこれまで3ボランチだった部分が2枚になるけど、(たまに最終ラインに吸収されながら守る)自分の役割は変わらないから、中盤の真ん中は今日はクマ(熊林)一人だけで切り盛りする状態だった。だからクマは本当に大変だったと思う」。
だが千葉は続けてこうも語った。「でも今日は、必要とあれば洋介(中田)が中に絞って守備の枚数を保ったり、洋介がいなくなる分、セキ(関口)も右サイドでしっかりと戻って守備をしてくれた。まだまだだとは思うけど、だんだんとみんな、その時何をすればいいのかという判断が成長してきている」。これから暑い時期の戦いとなり、ただでさえ守備を支える選手たちの負担は無視できない部分があるが、各々の良い判断と献身でここは凌ぎたい。そもそも攻撃がものになってきていることが、守備の選手の心の支えにもなるに違いない。
一方の鳥栖は、ここにきて中盤に危機を迎えた。C大阪から戻ってきた宮原が負傷で離脱、さらにこの31節から2試合、中盤の司令塔、尹を出場停止で欠いての戦いとなる。入れ替わる形で濱田は出場停止明けで戻ってくるが、尹の役割とは違う選手。この穴は層簡単には埋まらない。
鳥栖には現在、押しも押されぬJ2得点王の新居がいるが、この新居に点を取らせて来たのは、四方八方、様々な形から入れられるラストパスだった。だがそのパスに至る前の展開を司ってきたのは間違いなく尹。フィニッシュへの手順の「二つ前」を失ったことで、新居はこれまで以上に、数少ないチャンスをものにする集中力が求められるだろう。
そういえばこの試合は、現得点王の新居と、ランク2位につけるボルジェスの直接対決でもある。二人のゴール差は2。ボルジェスは前節、実際に1試合2ゴールをあげてこの試合を迎えているだけに、この試合で一気に新居に並ぶ、あるいは追い抜くことも、決して不可能ではない(もちろんそのためには、仙台の守備陣が新居を止める必要がある)
共に「スッキリ」とは行かなかった7月。最後に納得できる勝利を飾って、真夏の戦いに乗り込みたい両チームの戦いは、両ストライカーの出来も、行方を大きく左右するだろう。
以上
2006.07.28 Reported by 佐々木聡
J’s GOALニュース
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