●A3チャンピオンズカップ2006
8月2日(水)19:30/国立
蔚山現代 vs 千葉
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J1リーグ第16節・名古屋戦で2−3と競り負け、アマル オシム監督就任後の公式戦は2勝2敗の千葉。選手がペナルティエリアにどんどん走りこみ、ダイレクトパスを多用して全員でゴールを狙う千葉のサッカーは、走力と素早い状況判断を要求される。頭と体を酷使するため、もともと蒸し暑い時期の連戦でペストパフォーマンスを発揮し続けるのは難しい。A3チャンピオンズカップは中2日で3試合が続く。名古屋戦は負傷欠場したDFストヤノフの回復状況も含め、レギュラー以外の選手のスタメン起用も考えられる。
昨シーズンのKリーグ覇者である蔚山現代は、今年のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)で東京Vと対戦。日本開催の第1戦は2−0(得点者はFWチェ サンクとFWマシャド)、韓国開催の第2戦は1−0(得点者はMFイ チョンス)と、堅守を誇る無失点勝利で連勝した。その際のシステムは、第1戦が3−4−3で、第2戦が3−5−2。中盤から厳しくプレスをかけ、ボールを奪うとスピーディーな攻撃を仕掛けてくる。
千葉が最も警戒すべき選手は、2002年と今年のワールドカップなどでの活躍で、日本のサッカーファンにもお馴染みのイ チョンスだ。パワーとスピードを兼ね備え、MF登録だがFWでも出場。東京Vとの第2戦の得点のようにFKの精度が高く、ペナルティエリア前で千葉が不用意にファウルを犯すと、チャンスを与えることになる。7月31日の前夜祭では「優勝カップは私たちが持って帰ります」と話すなど、意欲満々の様子だ。
また、チェ サンクは昨シーズン、崔成國の登録名で柏に在籍。昨シーズンのナビスコカップ予選リーグ第2戦では、PKを得る突破で同点ゴールを演出し、柏の逆転弾をお膳立てするなどの活躍を見せた。結果的に1−2で敗れた千葉は、市原臨海競技場でのJリーグ公式戦の不敗記録を彼にストップされた形になった。『韓国のマラドーナ』の異名を持つチェ サンクのスピードのあるドリブル突破は要注意だ。
蔚山現代のディフェンスラインは高く強いため、千葉は名古屋戦のように攻撃でロングパスが多くなると自滅する可能性が高い。相手の厳しいプレスをかいくぐる、素早いパス回しが必要だが、国立競技場のピッチコンディションはフクダ電子アリーナよりも良好と思われるため、本来のパスワークは可能だろう。守備面ではマシャドと左ウイングバックのDFビニシウスというブラジル人選手の個人技にも注意したい。マンマークが基本の千葉だが、マークの受け渡しのミスは即失点につながりかねない。
千葉は蔚山現代を可能な限り研究し、対策を立てて臨むだろう。だが、Jリーグチームほど情報は豊富ではないため、むしろ情報を意識しすぎて迷うことはなく、千葉本来のサッカーで戦えるかもしれない。Jリーグの公式戦では相手の戦い方や状態におつき合いしてしまうことが多いが、今回は千葉らしい攻撃サッカーを展開することを期待したい。
以上
2006.08.01 Reported by 赤沼圭子
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J’s GOALニュース
一覧へ【A3チャンピオンズカップ2006:蔚山現代 vs 千葉プレビュー】堅守を誇る蔚山現代に、全員攻撃が持ち味の千葉が挑む。厳しいプレスの応酬となる中盤の攻防がカギ。(06.08.01)
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