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【プレシーズンマッチ:浦和 vs バイエルン・ミュンヘンレポート】黒部、決勝弾 浦和1対0でドイツの名門バイエルンを下す。(06.08.01)

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●さいたまシティカップ 2006 presented by サークルKサンクス
7月31日(月)19:04/埼玉/29,019人
浦和 1−0 FCバイエルン・ミュンヘン

得点者:'88 黒部光昭(浦和)
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7月31日、『第4回さいたまシティカップ』が埼玉スタジアムで開催され、浦和が1対0とドイツの名門バイエルン・ミュンヘンを下した。試合は0対0で終盤を迎えると、均衡を破ったのは浦和だった。88分、ペナルティエリア右サイドで岡野がボールを持つと、MFシュヴァインシュタイガーをかわし、DFバンビュイテンを引き付け、中央へ絶妙なクロス。これに最後は中央フリーの黒部がヘッドで合わせた。

29日の甲府戦から中1日、連戦での疲労が心配された浦和は田中達、長谷部、闘莉王らをベンチ入りメンバーからも外し、1トップには黒部、ボランチには酒井を起用、3バックの一角では故障明けのネネが今季初となる久しぶりの実戦復帰を果たした。対する、バイエルンはお馴染みのGKカーン以下、ポドルスキ、ラームらドイツ代表組のほか、イングランド代表MFハーグリーブス、元オランダ代表FWマカーイらが先発し、開幕まで2週間を切ったブンデスリーガの新シーズンに向け、ほぼベストといえる布陣でスタートした。

試合は序盤から“親善マッチ”ということもあり、高い技術を出し合う展開となった。12分、小野が相手DFからボールを奪い、そのまま左足を振り抜きゴールポスト直撃のシュートを放つと、30分にはバイエルンの反撃。鋭いカウンターから最後はマカーイが強烈な左足ボレーを見せると、GK都築がファインセーブでこれを凌ぐ。続く35分には、バイエルンが右サイドからチャンスを作ると、最後は中央でフリーとなっていたポドルスキがダイレクトで合わせたが、浦和DFの体を張った守備の前に阻まれた。

後半は、前日に長旅を経て来日したこともあってか、疲れの見えるバイエルンに対して、浦和が攻撃を仕掛ける展開。なかでも、この日一番の収穫となったのは左サイドでの三都主と相馬の競演だった。先発フル出場となった三都主に加え、後半から小野に代わった相馬が山田とともに1.5列目に入ると、ふたりの息の合った連携が左サイドサイドから幾度なくチャンスを演出した。縦のポジションチェンジを盛んに繰り返し相手DFを混乱させ、ワンツーなどを駆使。84分にはハーフウェイライン付近から絶妙なコンビプレーを見せ、最後は三都主がゴールラインぎりぎりまでドリブルで持って入るなど“あわや”ゴールというシーンも演出した。

実際にプレーを終えたふたりも、「後半は相馬とポジションチェンジをしながら、うまく攻撃できたと思う。お互い左利きだし、自然と分かり合える部分はある」(三都主)、「アレックスとはいい感じで楽しくできたので、一度4-4-2でふたりで左サイドをやってみたい気がする」(相馬)とコメントするなど、お互いに手応えを感じたようだ。

ともにスケジュールに若干の問題を抱えていたものの、バイエルンとしては2日前に合流したばかりの新エース候補のポドルスキ、バンビュイテンらを実戦で試せ、浦和としてもネネに完全復帰のメドが立ち、三都主と相馬の同時起用に新たな発見があるなど、その内容以上に収穫のある試合となったことだろう。

試合後にはブッフバルト監督も「前哨戦となったOB戦はバイエルンが勝利(3-1)したが、これでイーブン。後半はバイエルンに疲れが出て、ウチが攻撃する展開となっただけに、1対0の勝利は妥当。ドイツの名門バイエルンから勝利を奪えたことは喜ばしいこと」と語るなど、満足げな表情を浮かべていた。

以上

2006.08.01 Reported by 栗原正夫
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