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【いよいよ始動!U-21日本代表-2】約1年2ヶ月ぶりの再会…、北京への道はここから始まる。(06.08.02)

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約1年2ヶ月ぶりの再会…。
昨年6月、オランダで行われたFIFAワールドユース選手権に臨み16強に進んだものの、ひとつも勝利をあげることなく大会を去った大熊ジャパン( /jsgoal_archive/japan/news/youth/article/00018912.html )。
その面々を中心に戦う北京五輪へ向けたU-21日本代表が反町監督の下、始動した。当時よりも大きくそして強くなった姿を現した彼らは、新たな競争そして戦いに立ち向かう。

思い起こせば、ワールドユース選手権では大会のオープニングゲームでもあった開催国オランダとの初戦で世界レベルのスピードと技術をまざまざと見せつけられた。1-1の引き分けに終わったグループリーグ最終戦オーストラリア戦では、90分の戦いを終えてから決勝トーナメント進出の知らせを聞いた。
グループリーグ3試合を終え、勝点2で辛うじて進んだ決勝トーナメント1回戦(モロッコ戦)は、0-0で迎えたロスタイムでまさかの失点、そして敗戦。決勝トーナメントに進んだ手応えも敗れたという実感も、いまひとつピンとこないまま、静かに帰路についた。

帰国後、すっぱりとリーグ戦の毎日へ気持ちを切り替えられた選手もいれば、大会の後悔をしばらく引きずった選手もいた。ただ、選手たちは、その悔しさをそのまま放っておいた訳ではない。
帰国から1か月後には、当時大学生だった平山相太が海を渡った。カレン ロバートは磐田で年間通算13ゴールをあげ05年新人王に輝き、2年目ながら大分の正ゴールキーパーの座を守り抜いた西川周作も新人王候補にノミネートされた。家長昭博はG大阪のリーグ優勝に貢献、水野晃樹と水本裕樹は千葉でヤマザキナビスコカップ優勝を経験した。そして、つい1週間前に森本貴幸も東京Vからイタリア・セリエAへの新たなチャレンジを決断した。Jリーグでスタメンの座をつかんだ者もいれば、つかむためにもがく者もいる。それぞれが、それぞれのフィールドでチャレンジを試み、成長を遂げている。

北京五輪を目指す、この代表へ向けた西川周作の言葉は素直だ。
「ずっと意識はしていました。ワールドユースが終わって一旦代表の活動がなくなって、五輪へ向けてまた立ち上がる。その最初のメンバーに呼ばれたいって思っていた」。
こんなふうに誰もが思うのだろうが、口に出すことは誰にでも出来ることではない。この言葉は年下ながら(オランダワールドユース選手権、北京五輪は85年生まれが最年長で主力となるが、西川は86年生まれ)正ゴールキーパーの座を射止め、その後J1で戦うことで得た自信と、世界への借りを返したいとの思いからだろう。

「できるだけワールドユースの時のメンバーで戦いたいじゃないですか。A代表までいくと、同じ世代のユース代表から残っているのはほんの数人。そんなことはわかっている。新しく入る人が力になるかもしれないし、競争もあると思う。でも、今はやっぱりあのメンツでやりたいって思う」というのは中村北斗(福岡)。
オランダワールドユース選手権の初戦オランダ戦ではマッチアップしたアーセナル所属選手との1対1にことごとく敗れ、大会中、日に日に精気を失っていった。対人能力の高さでは絶対的な存在感を誇り、それがチームの一つの武器でもあったため「北斗があんなになる(相手との1対1に敗れる)のを初めて見た」と、チームメイトも世界レベルへの驚きを隠せなかった。あの衝撃と、敗北感が中村に先のコメントをはかせたのだろうか。
中村はその後J2だった福岡のJ1昇格への原動力としてチームを支え、今季はJリーグ推薦ながらJOMOオールスターサッカー初出場も果たすチームの中核へと成長を遂げた。チーム内の1選手という存在から、そのチームを引っ張っていくべき存在へ。反町ジャパンでも存在感を発揮するだろう。

もちろん、昨年のワールドユース選手権ではメンバーに選考されなかったがJリーグで結果を残し、この代表争いの座についた人間もいる。彼らの場合はまず、メンバー争いに臨む所から、また違う意識を持つだろう。

06年7月31日、ついに船出したU-21反町ジャパン。様々な思いをはらんだ彼らの目的地は08年の北京五輪。おそらく、長いようであっという間の旅路が始まった。


★U-21日本代表 2006〜2007年 親善試合・その他大会予定
/jsgoal_archive/japan/result/u23.html

以上

2006.08.01 Reported by 了戒美子
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