■日中韓3ヶ国対抗戦
8/7（月）キックオフ時間：調整中（秦皇島オリンピックスタジアム）
U-21中国代表　vs　U-21日本代表
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08年の北京五輪を目指すU-21日本代表が7月31日に初集合、この日はメディカルチェックを受けた。8月1日からは、いよいよ千葉県内で初練習。
相次ぐ辞退・離脱・追加招集の末、最終的に集合したのは23人。ここから5人が振り落とされ、18人がアウェイで戦う日中韓親善試合の第1戦・U-21中国戦に向かう。

メンバー選考を見てみる。
/jsgoal_archive/japan/news/u23/article/00035762.html
昨年のFIFAワールドユース選手権メンバーは、
GK：松井 謙弥（磐田）、西川 周作（大分）
DF：増嶋 竜也（F東京）、中村 北斗（福岡）
MF：伊野波 雅彦（F東京）、梶山 陽平（F東京）、本田 圭佑（名古屋）
FW：カレン ロバート（磐田）、苔口卓也（C大阪）の9人。
★柳楽 智和（福岡）、前田 俊介（広島）は負傷のため不参加。

一昨年のAFCユース選手権出場組には、高柳 一誠（広島）がいるが、
GK：佐藤 昭大（広島）
DF：廣井 友信（駒沢大）、藤本 康太（C大阪）、平岡 康裕（清水）、青山 直晃（清水）、岩下敬輔（清水）
MF：本田 拓也（法政大）、増田 誓志（鹿島）、枝村匠馬（清水）、豊田 陽平（名古屋）城後 寿（福岡）、青山 敏弘（広島）
FW：森島 康仁（C大阪）
以上13人は親善試合や大学選抜などで海外経験はあるが、U-19以上のカテゴリーではAFC、FIFAレベルの国際経験はない。
今回は同時期に開催されるA3チャンピオンズカップやＪ２、遠征が行われる大学選抜やU-19日本代表など、それぞれの活動が優先されているため、北京五輪を目指すベストメンバーでのチーム立ち上げとは言い難いが「見ていない選手を見られるとポジティブに考えている」と反町監督が言うメンバーが集められた。大学生の廣井、本田拓やU-19日本代表候補でもある森島などにとってはまたとないアピールのチャンスだ。

初練習は8月1日、午前9時30分から約2時間と夕方18時から約90分の2部立てで行われた。午前中は4組に分かれて2タッチゲームで体をほぐしたあと、フルコートでの5対5のミニゲームを行った。フルコートをわずか10人で走り回り、1対1の場面などでは「行け！」と容赦ない叱咤の声が指揮官から発せられる、なかなかのハードメニュー。「たった4分が1本だったけど、疲れましたよ」と選手たちにとってはタフな初練習だったようだ。

夕方から行われた紅白戦は15分弱を1本とし、4本行われた。ゴールキーパーは3人がローテーションで入ったが、フィールドの2組は入れ替わりはなし。組み分けの理由は定かではないが、おそらく主力組と思われる組のメンバーは以下の通り。
DF：藤本、平岡、青山直、中村
MF：青山敏、城後、本田圭、増田
FW：豊田、カレン
Jリーグの真っ最中で選手のコンディションが良いこともあるのだろう。加えて23人中5人とかなりの確率でふるいにかけられるためか白熱した紅白戦が行われ、それぞれが持ち味を発揮しようと意欲を見せた。
2日、3日は各1回ずつ練習が行われ、4日には選ばれた18人が中国へ向かう。

U-21日本代表は、年内にこの日中韓の対抗戦をホーム＆アウェイで行い（つまり残り3試合）、2度の強化合宿を経て12月のアジア大会（カタール）へ乗り込む。オリンピック2年前に行われる前哨戦として、他のスポーツでは高い意味合いを持つこの戦いでまずは成果を試す。
そして来年2月からは4チームずつ6グループで行われる北京五輪2008　アジア地区予選を戦う。1次予選はホーム＆アウェイ方式で6月6日までに計6試合を戦わねばならない。4チーム中2チームが最終予選に進み、最終予選は8月22日から11月21日まで、4チームずつ3グループに分かれてホーム＆アウェイ方式で計6試合。各組の1位のみが北京五輪出場権を得られる。
強敵と見られるオーストラリアは今回は1次予選から参加しており、組み分け次第では日本を苦しめる可能性もある。日中韓でも戦うライバル・中国は、五輪開催国のため予選が免除されており、中国を除いて3カ国がアジアの国から五輪に出場する。来年1年間かけた戦いを勝ち抜かねば北京への道は開かれないのだ。

今回の親善試合は、まずその第一歩として位置づけられる。幸先のよい滑り出しを期待したい。

★U-21日本代表　2006〜2007年 親善試合・その他大会予定
/jsgoal_archive/japan/result/u23.html

以上

2006.08.01 Reported by 了戒美子