8月6日(日)J2 第32節 横浜FC vs 水戸(19:00KICK OFF/三ツ沢)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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午前9時からの練習にもかかわらず、強い日差しが照りつける横浜FCの練習場。
夏休みとあってか、この日はたくさんのファンが練習見学に訪れていた。 中には北海道からわざわざ駆けつけたというファンの姿も。江別から来たという山本真吾さん(23歳・教師)は、ちょうど休みが取れたこともあり、初めて練習を見学に来たという。北海道出身なのであれば、コンサドーレ札幌を応援しているのでは?との私の問いに、「もともと城選手やカズ選手が好きでした。去年のちょうど今頃、札幌ドームで行われたコンサドーレ札幌と横浜FCの試合を一人で観に行きました。 一人で試合を観ようとしていたら、横浜FCの応援団の人に一緒に観ないかと誘われ、一緒に応援していたら、横浜FCが逆転勝ちしたんです。それからずっと応援しています」と答えてくれた。
そんな多くのファン達に見守られながら練習がスタートするも、驚くほどの暑さ。紅白戦なども行われた練習の合間の給水時は、水分を補給するだけでなく、スパイクに水を掛ける選手の姿も。
「下からの熱でスパイクの裏が熱くなる。それが足の裏に伝わって、またそこに自分の体の熱もあるから、足が痛くなるんです。 選手がスパイクに水を掛けていたのは、その温度を下げるため。(高木監督)」なのだという。確かに 練習中、芝を触ってみるとものすごい熱さだったことに驚いたが、そんな現象が起こるとは全く分からなかっただけに、衝撃的だった。J1チームや、他のクラブとは違い、天然芝の特定の練習場を持たないチームであるが故の悩み。しかし、そんな状況の中でも、J1昇格のために「やるしかない」選手たちに、それを理由にする選手はいない。改めて、ただただ頭が下がる思いだった。
さて、本題に戻ろう。
第3クールに入った直後の鳥栖戦では「いい形で後半戦のスタートが切れた」と話していた高木監督。しかし、その後の湘南・愛媛との試合は、リードしていながらも、最後の最後、残り時間も僅かというタイミングで追いつかれてしまう展開。愛媛戦では順位も4位に下がってしまうなど、ファンにとっては「負けてしまった」感を感じざるを得ない試合が続いた。
愛媛戦後、小野は「前節(湘南戦)ああいう形で引き分けたので、今回はどうしても勝ちが欲しくて試合に臨んだが、同じことを繰り返してしまった」と話し、菅野も「最悪だった。このままじゃマズい。次(徳島戦)は絶対に勝ちます」と言葉を残しスタジアムを後にしたが、バスに引き上げて行く選手達の表情は、皆とても厳しかった。
この2戦での悔しさを晴らしたい横浜FCが気持ちを切り替え臨んだ徳島戦では、横浜FCらしさを発揮。幾度と無く相手のスキを突き、相手のミスをも逃すことなく、前半早々に2得点を挙げた。得点後、押し込まれる時間帯がありながらも、本来の姿を取り戻し、2−0で相手を完封し、見事な勝利をあげた。高木監督も、「90分の中でやるべきこと、例えば残り10〜15分の使い方、または前半の入り方など 全員が理解してプレーしてくれていた。」と述べ、前2節で課題だった残り時間の使い方なども克服し得られた勝利だったこと明かした。
この勝利で、また良い雰囲気の波に戻れた横浜FC。前述のファンも「練習は初めて観に来ましたが、横浜FCの練習はとても楽しそう。雰囲気がすごくいいですね」と話していた。
今回 横浜FCが迎え撃つは、水戸。今年の対戦成績は1勝1敗と五分だが、開幕戦黒星を喫して以降の『横浜FC破竹の15戦負けナシ』を止めた相手が水戸でもあった。それだけに、今回も決して油断出来ない。
現在水戸は2連敗中。しかし、前節の東京V戦では、「内容的には、選手たちを褒めてやりたいと思う」と試合後の会見で前田監督が話したように、90分間を通して パス回しで相手を圧倒し、ほぼ水戸ペースで試合を進めることが出来ていた。しかし、こちらもまた最後の最後に、CKから逆転弾を許し、目の前で勝ち点を失ってしまった。 しかし、結果こそついてこなかったものの、「チームは確実に良くなっている。この内容を続けていきたい。」と手応えを語る前田監督。 前節の内容で自信を深めている水戸は、今節 横浜FCを相手に果敢に立ち向かってくるだろう。
勝負への強い気持ちと、最後の最後までの集中力、これがこの一戦の勝敗を決めることになりそうだ。
明日の三ツ沢では、一人でも多くの人の心を掴むような、この暑さにも負けないくらいの熱い試合を 選手たちには是非見せてほしいと強く願う。
以上
2006.08.05 Reported by 浅野 有香
J’s GOALニュース
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