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【J2:第36節 札幌 vs 横浜FC プレビュー】絶対に流れを引き寄せたい札幌。先制点を巡る攻防が試合のカギを握る。(06.08.25)

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8月26日(土)J2 第36節 札幌 vs 横浜FC(14:00KICK OFF/札幌厚別)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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前々節(34節)のホーム仙台戦、1−1のスコアで進んだ試合終盤に曽田がこの日2回目の警告を受けて退場処分を受けた。今季ここまでの札幌であれば、こうした突然の事態にうまく対応することができずにリズムを乱していたはず。もちろん、27節(7月12日)の柏戦のようにフッキの退場で数的不利になりながらも粘り強く勝った試合もあるにはある。だが、その柏戦は2−1とリードしている場面での数的不利だったため、守備の意識を高めて時間を使えばよかった。対してこの仙台戦はタイスコアでの数的不利かつ直前の2試合は徳島、愛媛という下位チームに取りこぼしていたため、上位進出を考えればどうしても勝ち点3が欲しい状況。つまり、1人少ない状況で相手の攻撃を抑えながら、同時に得点をも奪いに行かなければならないシチュエーションになっていたのだ。札幌は試合運びに課題があること、仙台は失点の多くないチームであることを考えると、理屈的には非常に難しい場面だった。

だが、その理屈を若い力が吹き飛ばした。終盤に投入された上里、石井という二十歳の2人がダイナミックな得点で勝利を引き寄せたのだ。特に、上里が放ったロングシュートはスタジアムを揺さぶるような熱狂を呼んだ。厚別競技場や札幌ドームに通うサポーターであれば、誰もが上里の左足が持つポテンシャルは知っていたはず。だが、苦しい試合展開の中で勝利を決定づける約35メートルのロングシュートである。仙台のサポーターや関係者を除いて、スタジアムにいた誰もが驚きと興奮を隠せなかったようだ。大きな歓声が夏の夜の厚別競技場を包み込んだ。

ここまでなかなか調子を上げられずにシーズンを過ごしてきた札幌だが、若い力で理屈を吹き飛ばした勝利を経て、流れを変えられそうな予感もしてきた。35節は他チームが水曜日に試合を行なう中、札幌は試合なし。修正と疲労回復に当てることができる。そして今週に入ってから札幌市内の暑さは和らぎはじめ、涼風も吹いている。練習の効率は上がるし、生活もしやすくなっているはず。そうした付随要素を考えても、何か札幌には追い風が吹き始めているのではないかと考えてしまう。この試合はエースのフッキが出場停止となっているが、これまでほど不安を感じないのは勢いが芽生えつつあるからだろうか。それとも相川、石井というFW陣台頭の証なのだろうか。

もちろん、札幌が上位に進出するチャンスはこれまでにもあった。そして、それをフイにし続けてきた。本気でJ1に昇格したいのであれば、今回訪れたこの流れは絶対に引き寄せなければいけないだろう。

一方の横浜FCは水曜日(23日)に仙台で試合を行って、中2日のスケジュールで北海道に乗り込む形となる。日程だけを考えれば厳しいかもしれないが、ここ数試合はしっかりと勝ち点を積んでいるし、内田とアウグストの出場停止も解ける。そしてこの札幌遠征が終われば9月上旬は首都圏での試合ばかりで移動の負担が軽減される日程が待っているため、メンタル的にも前向きに戦えるはずだ。

アレモンが加わってからの横浜FCは早い時間帯からチャンスを作れるようになっており、ここ最近は前半に挙げる得点も目立っている。相手に先制点を奪われると一気にリズムを崩してしまいがちな札幌にとっては、最も気をつけなければいけない部分のひとつだ。先制点を巡る攻防、これが試合の焦点となりそうだ。

以上

2006.08.24 Reported by 斉藤 宏則
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