8月30日(水) 2006 J1リーグ戦 第21節
大宮 2 - 2 福岡 (19:04/駒場/4,873人)
得点者:'3 城後寿(福岡)、'57 小林慶行(大宮)、'89 森田浩史(大宮)、'89 中村北斗(福岡)
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内容も、結果もついてこない。大宮が苦しい日々にはまっている。川崎F戦、福岡戦とこの2試合は連戦で蓄積された疲労と相まってか、ピッチ上の11人が同じ方向を向けずにいる。
「前半の内容からいえば勝ち点1を拾ったような試合」と冨田。シュート1本に抑えられ、中盤も前節からの修正も効かず、どこか曖昧、そして慌てて攻撃に移るためカウンターの準備も整わず攻めきれない。17位に沈む福岡相手に、先制され苦戦した45分間だった。後半からは相手の体力も落ち、その分攻めた。追いつき、追い越し、そして追いつかれ。後半45分間ドラマは詰まっていた。勢いも大宮にあった。その反面、前述の冨田のコメントのような実感もあり、複雑な試合となった。
前節の5失点から、中3日。特に前日練習ではこのチームのゾーンプレスを再確認したはずだった。加えて、合い言葉のように繰り返される「立ち上がりの集中力」「先制点を取る」。チームとしてやるべきことをはっきりさせた・・・はずだったが、11戦勝ちがなくもう負けられない福岡の勢いに、立ち上がりから押された。若い田中と城後の2トップの猛プレスに圧倒される。3分には、ピッチ中央で「人数はいるんだけど、人にいけていない」いつものクセから、引いてきた田中から久藤、そして城後にパスを通され、ドリブルで前線に持ち込まれる。城後が練習で再三やってきた狙い通りのミドルシュートを枠に収め先制点を奪われる。
ここからはお互い攻めることのない45分が続く。福岡はシュート2、大宮はわずか1。ボランチで収まらない、と数人の選手が口を揃えたが、大宮は焦りが災いしてかボールが収まらず攻撃の形が作れない。対する福岡は2トップのスピードを生かすことを徹底する。サイドに2トップどちらかが流れ、トニーニョがつり出される形も多く見られたが、大宮はなんとかしのいだ。
後半に入り、腰に痛みを訴えた波戸に代え三上を投入。これで西村が本来の右サイドバックに入り、三上が左サイドバックへ。西村が前線への供給源として機能し出すとゲームは大宮がゲームを支配しはじめる。そして57分、この日得たなんと2本目のコーナーキック。小林大が放った左からのコーナーキックは「まさかいるとは思わなかった」(小林大)走り込んだ小林慶がたたき込み同点に。福岡の選手たちはノーマークだった小林慶に決められたこのシーンを何よりも悔やんだ。この後途中交代の斉藤が、中盤でリズムを作り出し、試合は完全に大宮ペースに。
83分には吉原が得たフリーキックを小林大が直接狙うがバーのわずか上、など惜しいシーンも見られるようになる。そして89分、前線で森田が競り勝ち、左サイドで途中出場の橋本のクロスに、森田が足下であわせ追加点。試合終了直前だっただけに勝利を確信しかけたが、その後速攻をくらい最後は佐伯のシュートがポストにあたり、その跳ね返りに詰めていた中村が決め同点に。終了のホイッスルはその後まもなく吹かれた。
福岡にとっても、C大阪が勝利を収めていただけに痛い引き分け。ただ、彼らには、やりたいことが形になりつつある手応えも出てきている。一方大宮は、川崎F戦から立て直したとは言えず、後半の勢いを味方にしきれず。監督コメントからも分かるように反省点は少なくない。
ただ、来週のさいたまダービーには藤本の復帰が濃厚だが、彼不在の間に頭角を現しかけた橋本の存在は明るい兆し。「主税さん戻ってくる前に結果が出て良かった」とこの日のアシストに笑顔を見せた。
また「こんな出来じゃ選ばれないでしょ」と自信なさげだった小林大も無事に 日本代表に選出。何かのきっかけで調子が上向くこともありそうだ。
そして、蓄積した疲労を癒す2連休が選手には与えられた。
次は浦和とのダービーマッチ。英気を養って、再出発してほしい。
以上
2006.08.31 Reported by 了戒 美子
J’s GOALニュース
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