9月10日(日)J1 第22節 鹿島 vs 京都(19:00KICK OFF/カシマ)
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8月は足踏みが続き、長年チームをリードしてきた小笠原満男のメッシーナ移籍という一大事もあった鹿島アントラーズ。しかし8月ラストの名古屋グランパスエイト戦にやっとの思いで勝ち、勝負を賭けて臨んだ9月2日のヤマザキナビスコカップ準決勝の横浜F・マリノス戦もフェルナンドの1点を守りきり先勝した。かつて常勝軍団といわれた時代の「粘り強い守備」が戻ってきたことはパウロ アウトゥオリ監督にとっても心強いはずだ。
そして彼らは明日10日、ホーム・カシマスタジアムに京都パープルサンガを迎える。今季4月22日のアウェーゲームでは2−1で勝っている相性のいい相手だ。目下、鹿島はトップを走るガンバ大阪に勝点で10差をつけられており、これ以上のポイント差は命取り。ここで3連勝を飾り、J1優勝争いに踏みとどまりたい。京都もここ最近は3試合勝ちなしでJ2降格危機に瀕している。ここで何とか連敗脱出を図りたい。
第21節終了時点での順位をおさらいすると、鹿島は勝点36の5位。4位の清水エスパルスには勝点差5をつけられ、6位の大分トリニータには1差で迫られている。これも8月に4試合勝ち星から遠ざかったことが原因。9月はどうしても巻き返しが必要だ。
一方の京都は勝点15の16位。勝点13の17位・セレッソ大阪、同12の18位・アビスパ福岡とは大きな差がない。J2降格ゾーンに片足を突っ込みかけている厳しい状況だ。
今のチーム状況を見ると、鹿島の方に分がある。小笠原離脱と、左足肉離れでリハビリを強いられている本山雅志の不在が、若い選手たちのモチベーションを大いに高めている。「今までの鹿島は79年生まれの黄金世代が長いことチームを引っ張ってきたけど、これからはその下の自分たちがやらなければいけない」と岩政大樹も名古屋戦の後、力強くコメントしていた。そんな意識改革の成果か、ヤマザキナビスコカップの横浜FM戦では持ち前の粘り強さと勝負強さが戻ってきた。そして今回は横浜FM戦で出場停止だった青木剛が復帰。現状での最強メンバーが揃う。
京都戦のテーマは2つある。1つはいかに先制点を奪うかだ。京都の通算失点は52でJ1最多。最少失点を誇る浦和レッズ(失点17)のほぼ3倍という状況。つけ入るスキはあるはずだ。それだけに、鹿島にしてみればFW陣の奮起に期待がかかる。2−0でリードしながら最後に追いつかれた8月19日の浦和戦以来、アレックス ミネイロと柳沢敦の2トップは沈黙したままだ。トップを走るG大阪にはマグノ アウベスと播戸竜二、2位・川崎フロンターレにはファビーニョと我那覇和樹というように、上位を走るチームには必ず点の取れるストライカーがいる。だが鹿島のFW陣はややインパクトが薄い。アレックス ミネイロの9点、柳沢の4点という数字がその事実を物語っている。ここから残り10試合余りでチームを再浮上させるためにも、彼らの頑張りがどうしても必要。そのきっかけを京都戦で作りたい。
京都には強烈な個の力を誇るパウリーニョがいる。鹿島守備陣が彼をいかに封じるかが2つ目のポイントになる。京都の得点パターンはパウリーニョ絡みが圧倒的に多い。彼自身が強引に持ち込むか、あるいは彼が起点となって周囲がゴールに向かうといった形だ。いずれもしてもこのエース封じを確実に行うことが、鹿島の3連勝につながる。
低迷から抜け出せずに苦しんでいる京都。柱谷幸一監督も1試合ごとにフレッシュな選手を抜擢して、マイナーチェンジを繰り返してはいるが、なかなか成果が出ていない。今季はまだ3勝しかしておらず、そのうちの2勝は福岡から挙げたもの。8月19日の福岡戦も5−4という大乱戦だった。あまりの失点の多さを修正することがここ最近のテーマだったが、前節の清水エスパルス戦ではチョ ジェジンの1失点のみに封じ、守備再建のきっかけをつかんだ印象だ。鹿島に対しても同様で、やはり守りから入らなければならない。どれだけ相手のボール回しからの組み立てに対応できるか。柱谷監督にとっては「我慢の時間」が続くだろう。
明日10日のスタメンだが、鹿島はGK曽ヶ端準、DF内田篤人、岩政、大岩剛、新井場徹、ボランチ・青木、フェルナンド、2列目・野沢拓也、ファビオ サントス、FWアレックス ミネイロ、柳沢の4−4−2だろう。「小笠原の後継者」と指揮官が期待を寄せる野沢の組み立てに注目したい。そして京都は予想が難しいが、GK西村弘司、DF大久保裕樹、登尾顕徳、手島和希、三上卓哉、ボランチ・石井俊也、斉藤大介、2列目・加藤大志、中払大介、FWパウリーニョ、松田正俊の4−4−2ではないか。
試合当日の鹿嶋地方の天候は晴れ。キックオフ時の気温は26〜27度とみられる。9月に入っても依然として蒸し暑い気候が続きそうだ。そんな中でも選手たちにはアグレッシブな戦いをみせてほしい。
以上
2006.09.09 Reported by 元川悦子
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