今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第38節 水戸 vs 徳島 レポート】試合を壊した徳島・石田の退場。数的優位の水戸は課題を残しながらもノルマの勝ち点3をゲット。小椋の復帰も明るい材料。(06.09.10)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
9月9日(土) 2006 J2リーグ戦 第38節
水戸 2 - 0 徳島 (19:04/笠松/3,046人)
得点者:'18 吉本岳史(水戸)、'86 アンデルソン(水戸)
★ハイライト&会見映像は【こちら】
----------

 一つのおろかなプレーが試合を壊すこととなった。13分、すでに一枚の警告を受けていた徳島・石田が胸トラップをミスしてハンドを犯す。主審が笛を吹いた後に石田はボールを蹴り出してしまい、2枚目の警告で退場。77分もの時間を残して徳島は1人少ない戦いを余儀なくされてしまったのだ。その後の徳島はまさに惨状であった。ミス、ミス、ミスのオンパレード。とにかく中盤でのパスはつながらず、終始前線は孤立してしまい、チャンスらしいチャンスはつくれなかった。また、3度も味方同士でぶつかってボールを失うなどプロとして恥ずべきシーンを繰り返せば、勝機を見出せるわけがなかった。

 水戸は数的優位に立ってからわずか5分後、CKのこぼれ球を吉本が豪快に蹴り込み、先制点を奪う。その後、11人の水戸の一方的な展開になるかと思われたが、徳島にお付き合いをするようにミスを連発してしまい、「崩しきる形ができず」(時崎)。ともにゴール前でのプレーが少ない、盛り上がりに欠ける試合展開になってしまった。第3クールに入ってから自分たちで主導権を握り攻撃を組み立てるサッカーを目指してきた水戸だったが、その成果を見せることができなかった。

 この日、水戸のシステムは4−5−1。初先発の塩沢を左MFで、いつもは左SBの大和田を右SBで起用するなど、これまでとは異なるメンバー構成で試合に臨んだものの、不慣れな位置でのプレーのため個々の判断ミスが多く、パスがつながらず。「サイドを崩してクロスから点を取りたかったが、できなかった」と前田監督が悔やんだように、10人の徳島相手に効果的な攻撃ができないまま前半を終えた。

 後半に入り、4−4−2に変更した水戸だったが、リズムの悪さは変わらず。56分に徳島DFのミスから得たチャンス。塩沢が完全にフリーで放ったシュートはゴールバーに直撃。70分にもカウンターから抜け出した桑原のシュートはゴールの上を超えていくなど決定機を決めきれない。86分に徳島DFの集中が切れたところをアンデルソンが突いて、待望の追加点を挙げ、低調なサッカーを続ける徳島を退けたものの、「5点くらい入れとかなきゃいけない試合」(時崎)だっただけに喜べる内容ではない。前田監督も「勝てたけど、満足していない」と険しい表情を見せていた。

 だが、その中でも水戸には大きな光明があった。小椋と秦の復帰だ。特に「小椋に助けられた部分が大きい」(秦)、「小椋がパスの出所を消してくれてやりやすかった」(時崎)と仲間から賛辞が送られたように小椋の復帰は水戸にとってなんとも心強いものである。2人の言葉が表すように、この日の小椋は復帰明けとは思えないアグレッシブな動きを見せ、攻守に躍動。8日に21歳になったばかりの若さながらも貫禄に満ち溢れたプレーを見せて、チームを引っ張った。「彼らが戻ってきてチームは上向きになると思う」と前田監督も期待を口にした。

 そして、何よりも勝てたことが重要だ。たしかに徳島が退場者を出し、さらに内容が低調だったこともあるが、水戸にとって「今日欲しかったのは勝ち点3」(時崎)なのである。課題の残る内容ではあったが、結果を出したことで前節の嫌な流れを断ち切ることができたことは大きい。けが人も復帰してきており、この勝利は必ず第4クールにつながるはずである。

 それに対し、最下位を独走する徳島は光明が見えない。この状況を脱するため、月曜日にはサポーターとフロントとのミーティングがあるという。秋葉がチームを去り、尾上が退団するなど『ビジョン』の見えないクラブにサポーターの不安は募っている。そんなクラブの現状がこの日のピッチに表れたと言っていいだろう。ミーティングで徳島が進むべき方向性を見出すことが出来るか。この苦境をクラブ一丸となって乗り越えていかなければならない。

以上

2006.09.10 Reported by 佐藤拓也
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着