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【J2:第38節 東京V vs 横浜FC レポート】勝ち点3を熱望する両チームの一戦は、1−1のドロー。しかし互いに気持ちをぶつけ合った好ゲームに。(06.09.10)

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9月9日(土) 2006 J2リーグ戦 第38節
東京V 1 - 1 横浜FC (19:04/西が丘/4,641人)
得点者:'43 ゼルイス(東京V)、'56 アレモン(横浜FC)
★ハイライト&会見映像は【こちら】
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この試合を絶対に勝つんだという東京Vの思いが伝わってきた。開始早々FWシウバがヘディングシュートを放つと、この日2トップの一角にスタメン起用された廣山も負けじとシュート。4分には早くもビックチャンスが訪れ、廣山の折り返しにゴール前に走りこんだシウバが合わせるという場面。これはポスト右に外れていったが、MFゼ・ルイス、金澤も果敢にゴールを狙うなど、勝利を渇望する東京Vの先制をモノにするまで攻撃の手を緩めるつもりはないという決意を伺わせた。

一方の横浜FCは、これまでの対戦とは東京Vのメンバーが変わっていることで「まずは相手を見ながら守備のリズムを掴もう(DF小村)」という立ち上がり。とはいえ耐える時間は長引き、東京Vの怒涛の攻めを防ぐのに手一杯で攻撃に転ずることができなかった。前線までボールが入っても、共に久しぶりのスタメンとなった東京V・DF萩村、DF戸川が身体を張って潰しにかかりシュートまでもいけない展開。

「東京Vのチーム状況を考えれば、前半から飛ばしてくるのは予想していた」と高木監督。しかし「考えていたやりかたと違ったことでうまく対応できなかった」と試合後に振り返った。

この試合、東京Vは中盤を通常のダイヤモンドではなくBOXにしてきた。菅原、金澤のWボランチ、前にゼ・ルイスとマルクスと並べた構成。これにより「中盤とトップの出入りが激しく(高木監督)」横浜FC守備陣の対応が遅れることに。また、攻撃面でも起点となるボランチ山口が抑え込まれ、リズムを生み出すことが困難な状況となっていた。

東京V・ゼ・ルイスのヘディングシュートがポストに阻まれるなど30分頃まではほぼ東京Vペースだった前半。しかし徐々に横浜FCにも反撃のチャンスが。31分のMF滝澤のシュートはGK高木がセーブしたが、37分にはアレモンがDFをかわしてゴール正面に切れ込みシュート、今度は東京Vがポストに助けられた。

それでも全員が攻守に長い距離を走り続けた東京Vが前半終了間際の43分、ようやく悲願の先制点を手にする。CKからのゼ・ルイスの狙い済ましたヘディングシュート。ネットが揺れた瞬間、東京Vゴール裏からは大歓声が巻き起こった。

追う立場となった横浜FCだが、こちらも昇格に向けてはこのままで終わるわけにはいかない。後半、高木監督は「サイドからもっと仕掛けよう」という指示と共にMFアウグストを投入、勝負をかける。するとそれまで1人が1人をしっかりと見れていた東京Vの守備が「キープ力のあるアウグストが入ったことで、2、3人が同時に見なくちゃいけないようになった(DF萩村)」。更に縦にも速いアウグストの存在で、東京Vのラインが下がりだす。

55分、GK菅野のロングフィードに抜け出したアレモンがGK高木と1対1、絶好の位置からシュートを放つ。これはポスト右に外れていったが、湿度79%の中前半を走り続けた選手達に疲労の色が見え始めた。

そして56分、その東京Vに追い討ちをかけるように横浜FCの同点弾。FKのチャンス、キッカー・アウグストが放った低い弾道のボールをアレモンが頭で流し込み、これで試合は振り出しとなった。

更に横浜FCは、東京Vの運動量が落ちて空いたスペースを活かしながら攻撃を続ける。山口もボールに触る機会が増え、活発に動き回るアウグストやアレモンを東京Vがファウルで止めにかかる状況。ラモス監督はシウバに替えてFW平本、金澤に替えてMF根占と次々とフレッシュな選手をピッチに送るが、状況は変わらず。逆に長身のFW富永が入り前線で起点ができた横浜FCにサイドから何本もクロスを放り込まれ、後半は東京Vが耐える時間が長くなっていった。

東京Vの選手達は懸命にボールを追ったものの、後半は思ったような形が作れないまま。しかしDF陣の最後の踏ん張りもあり、攻めた横浜FCも結局ゴールを割るまでは至らず。結果、共に勝ちにこだわったこの試合は1−1のドローで試合終了の笛を聞いた。

勝ち点1を分け合った両チーム。敗れた柏、引き分けた神戸の結果を考えれば、横浜FCには重要な勝ち点1となった。一方、東京Vはこれで更に状況は厳しくなった。この勝ち点1に価値を見出すのは今後の戦い次第。しかし全力で戦う選手の姿を90分間見続けたサポーターは、深々と頭を下げにきた選手達を温かい拍手で迎えた。その拍手には、まずはこういう気持ちの入った試合を見せて欲しかったんだ、という思いが溢れていた。

以上

2006.09.10 Reported by 高木聖佳
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