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【J1:第22節 鹿島 vs 京都 レポート】オウンゴールで辛勝し、優勝争いに何とか残った鹿島。内容では上回りながら勝ち点を奪えなかった京都。(06.09.11)

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9月10日(日) 2006 J1リーグ戦 第22節
鹿島 1 - 0 京都 (19:04/カシマ/9,142人)
得点者:'66 オウンゴ−ル(鹿島)
★ハイライト&会見映像は【こちら】
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 鹿島アントラーズの合計シュート数はたったの5本。期待のアレックス・ミネイロと柳沢敦の2トップは1本もシュートを放つことなく途中でピッチを後にした。パウロアウトゥオリ監督も「正直、内容からしたら勝っていることがおかしい。我々は気持ちが入っていないし、試合中に檄を飛ばしたり、修正する声もなかった」と怒りを露にした。それでもオウンゴールで勝ち点3を奪えたことはまさにラッキーといえる。京都パープルサンガにしてみれば悔しい負けだろうが、鹿島にとっては優勝戦線残留への大きな1勝。田代有三の骨折やファビオ・サントスの次節出場停止など苦境は続くが、何とか再浮上のきっかけを見出したい。

 ガンバ大阪、川崎フロンターレなど上位が揃って勝った中、1日遅れで行われたJ1第22節の鹿島対京都戦。トップ・G大阪との勝ち点差が暫定ではあるが13にまで開いた鹿島には大きなプレッシャーがかかる。しかし9月2日のナビスコカップ準決勝の横浜F・マリノス戦にしぶとく勝っており、チームの雰囲気は悪くなかった。

 この日は守備陣をまとめる大岩剛が右足かかとの打撲で欠場。代わって最終ラインに出場停止明けの青木剛が入った。ボランチは横浜FM戦でいい働きを見せたU−21代表の増田誓志とフェルナンドがコンビを組む。それ以外は普段通りのメンバーだ。対する京都も4−4−2。柱谷幸一監督はDF児玉新、中盤の中払大介、FW林丈統ら数人を入れ替え、低迷からの脱出を図ろうとした。

 5位の鹿島と今季3勝の京都の対戦だけに、鹿島が圧倒的有利かと思われたこの一戦。しかし蓋を開けてみると、京都が主導権を握った。うまくパス回せず、ゲームを組み立てられない鹿島とは対照的に京都はボールポゼッションをしながら攻める。林のスピードとパウリーニョの個人技に鹿島守備陣が翻弄され、何度かゴール前への飛び出しも許してしまう。前半28分に中払が放ったヘディングシュート、43分に林のシュートのこぼれ球を拾った中払がフリーになった場面などは、完全なる決定機だった。
 鹿島の前半のチャンスらしいチャンスは36分の野沢のループシュートだけ。これは1点かと思われたが、アレックス・ミネイロのオフサイドを取られ、残念ながら無得点。前半はスコアレスのまま折り返した。

 鹿島の選手たちは「積極的に前を向いて仕掛けよう」とパウロアウトゥオリ監督に鼓舞されて後半を迎えたが、消極的な試合運びは変わらない。「ゴールに向かうアグレッシブさもガツガツ感もなかった。攻撃に勢いが出てこないと守備も安定しない」と岩政大樹も攻撃陣に対しての苛立ちを隠さなかった。

 この思いは指揮官も同じ。基本的にメンバーを固定したがる彼もさすがにしびれを切らし、後半17分に2トップを一気に代える荒療治に出る。「本当はハーフタイムに全員を代えたいという気持ちだった」と話すパウロアウトゥオリ監督の激しい思いを、ピッチに入った深井正樹と田代は何とか形にしようとした。
 そんな効果もあって後半22分、ついに均衡が破れる。フェルナンドからのパスを受けた新井場が思い切ったクロスを入れた。ここに深井が走りこみ、彼を止めようとした児玉にボールが当たってゴールが生まれる。集中力を持続してきた京都にとっては痛恨のミス。しかし鹿島には願ってもない先制点だった。

 その6分後にも追加点のチャンスが訪れる。再び新井場からクロスが上がり、相手守備陣の裏に飛び出した田代がヘッドを放ったのだ。これはゴールを割ったが、レフリーはGK西村弘司と激突した田代をキーパーチャージとみなしノーゴールに。このプレーで田代は左第2〜4腰椎横突起骨折で全治1ヵ月半という重傷を負ってしまった。小笠原満男(メッシーナ)が抜け、本山雅志が負傷離脱している今、新たなケガ人は痛い。
 試合終盤は京都がアンドレ、松田正俊らを投入してパワープレーに出てきた。けれどもどうしてもフィニッシュ一歩手前のクロスやパスの精度が悪く、決定的な形にならない。鹿島は守備陣の粘りもあって、何とか1点を守りきる形で試合を終えることに成功した。
 これで勝ち点を39に伸ばし、5位をキープ。チーム全体に安堵感が見て取れた。が、決して満足できる内容ではない。田代の負傷で使えるコマも減ってしった。指揮官は「次の清水戦(16日)までどうするかじっくり考えたい。が、FWの陣容に変化があるのは確かだ」と断言。柳沢の先発落ちも考えられる。今後の終盤戦で巻き返しを図るためにも、新たな起爆剤がほしいところだ。

 京都の方は「よく走りオーガナイズされた試合だった」と柱谷監督が前向きにコメントするように、内容は悪くなかった。しかし勝ち点を奪えるチャンスを逃したのは事実。アビスパ福岡、セレッソ大阪に勝ち点2差に迫られ、J2降格ゾーンに片足を突っ込んだ形だ。最大の課題だった失点は減りつつあるが、得点力不足は依然、チームに重くのしかかっている。それをいかに修正していくか。今がまさに瀬戸際といえる。

以上

2006.09.11 Reported by 元川悦子
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