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【J1:第24節 横浜FM vs 名古屋 レポート】田中隼磨の執念のゴールで、接戦をモノにした横浜FM。名古屋は前半につかみかけたリズムをゴールにできず。(06.09.23)

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9月23日(土) 2006 J1リーグ戦 第24節
横浜FM 2 - 1 名古屋 (15:05/日産ス/21,665人)
得点者:'0 大島秀夫(横浜FM)、'51 ヨンセン(名古屋)、'75 田中隼磨(横浜FM)
★ハイライト&会見映像は【こちら】
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 実に長い滞空時間だった。田中隼磨の放ったロビング。観衆は一瞬固唾を呑んで、ボールの行方を見守っていた。そして、ボールはワンバウンドして名古屋のゴールネットを吸い込まれていく。
 
「みんな、オレが蹴ったから入らないだろうと思ったんじゃないかな(笑)」試合後、チームスポンサーのヒーローインタビュー。横浜FMサポーターの前で、隼磨は照れくさそうに笑った。ドッと盛り上がるゴール裏、そして鳴り響く『ハユマ・コール』。ホーム日産スタジアムが、これほど沸いたのは何日ぶりのことだろうか。
 
「疲れたよ、でも勝って良かった。接戦で勝てたのが大きい。チームも強くなる」と語ったのは、キャプテン松田直樹。前半を1-0で折り返したが、後半にクロスからのヘディングシュートで追いつかれる。名古屋の攻勢に押し込まれながら、奪った決勝点は、GKが前に出たスキを衝いた巧さのゴール。負けた名古屋にしては、悔しくて悔しくてしょうがない負け方だ。いい意味で『イヤらしい』横浜FM本来の勝ち方だった。
 
 先制点は電光石火。開始わずか34秒、左サイドで河合竜二が起点をつくり、奥大介のショートパスがドゥトラの絶妙のクロスを演出する。ファーサイドでフリーの大島秀夫が難なくヘッドをミートして、横浜FMが早くも1点をあげた。しかし、あまりに早過ぎる得点は、その後の展開を停滞させてしまう。前半、横浜FMの放ったシュートは、大島のゴールを含めてわずか3本。11分、奥のヘッド。14分、河合のヘッド。その後は中盤で組み立てるも、ラストパスに精度を欠いてフィニッシュまで持っていけない。
 
 逆に、カウンターから攻勢に出始めたのが名古屋。17分、GK榎本哲也が前に出かかったところを、ヨンセンが浮き気味にシュート。これはバーを超えた。22分、DFスピラールが相手ボールを奪って、攻め上がり、右から低いクロスを送ったが、クリアされた。31分には、ゴール右から逆サイドに上げたクロスを本田圭佑が折り返す。杉本恵太のヘッドは榎本哲がセーブし、リバウンドを松田がクリアした。
 
 後半に入ると、ますます名古屋の押し上げが激しくなる。51分、金正友のシュートは榎本哲が左手で弾き出すが、こぼれ球を拾った大森征之が右からクロス。これをヨンセンが高い打点からヘッドを叩きつけると、ボールは左ポストの内側に当たってラインを割った。名古屋は62分にも、フリーキックの跳ね返りを中村直志がファーサイドへクロスを上げる。ゴールライン際にいた本田がクロス気味に入れたが、DFにクリアされてしまう。その後は、名古屋の激しい攻勢をしのいだ横浜FMがカウンターを狙うといった様相を呈するが、前半とは逆に、名古屋のシュートが影を潜めてしまう。
 
「後半はシュートで終われる場面が多かったのが、良かったと思う」と、山瀬功は振り返る。63分、大島に代わって入った坂田大輔だけでも3本、センターバックの栗原勇蔵も1本、ボランチの河合もカウンターのドリブルから惜しいシュートを見舞った。そして、75分、田中隼磨の大きな一発がゲームを制した。
 
 それはドゥトラの絶妙な裏へのスルーパスから始まった。吉田孝行の前に弾んだボールは、GK楢崎正剛がエリアを飛び出してクリア。田中隼磨が拾うもゴールには背を向けている。「ゴールは見えなかったけど、ゴール方向に打とうと思った」というシュートが無人のゴールに吸い込まれていった。
 
 横浜FMの日産スタジアムでの勝利は、リーグ戦では7月30日第16節の新潟戦以来となる。3日前のヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦は、2-1で鹿島に勝利するも、決勝進出は成らず。喪失感から、このゲームにおけるモチベーションも難しかった。「順位を少しでも上げていくしかないが、上位を相手にオレたちは強いんだと見せ付けたい」(松田)。その言葉が、単なる強がりではないことを証明するにふさわしい勝利だ。
 
 一方、後半に追いついた後もボールポゼッションで上回った名古屋だったが、横浜FMの堅い守備を崩すことはできなかった。「前半25分から、リズムが出始めて攻撃のカタチはできていた」。フェルフォーセン監督の言うように、前半で追いつけるチャンスが十分にありながら、無得点に終わったのも大きかっただろう。30分に、後ろがボールを奪った瞬間、ヨンセン、金正友、杉本の3人が一斉に前線へ駆け上がっていくシーンには、脅威すら感じられたが、最後はヨンセンのパスが乱れてチャンスを失ってしまっていた。もう少し中盤でアクセントを付けられると、相手を崩すことができたのかもしれない。

以上

2006.09.23 Reported by 近藤泰秀(インサイド)
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