9月23日(土) 2006 J1リーグ戦 第24節
福岡 1 - 0 C大阪 (15:02/博多球/12,654人)
得点者:'53 布部陽功(福岡)
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3分間のロスタイムを終わりを告げるホイッスルが鳴った瞬間、博多の森は大きな歓声の渦に包まれた。こぶしを突き上げる者。スタンディングオベーションで選手たちを迎える者。思いを込めて作ったゲートフラッグを高々と掲げる者。どの顔にも満面の笑顔が浮かぶ。4月23日の対新潟戦以来の5ヶ月ぶりの勝利。それはトンネルの出口に灯る小さなあかりを示すものだった。たかが1勝、されど1勝。福岡は残留争いに生き残る貴重な勝ち点3をゲットした。
この1週間、福岡の選手たちは自分たちの中に生まれたズレを修復するのに徹底して意見をぶつけ合った。緊急選手ミーティングに始まった話し合いは、ピッチの上でもしつこいくらいに続けられた。「言い合いみたいになったこともあった」(布部陽功)。しかし、意見をぶつけ合った選手たちは、組織で追い込み、組織で奪い、組織で攻める自分たちのサッカーを取り戻した。特に前半はほぼ狙い通りの展開。奪ったボールを素早くスペースへ展開し、古賀、アレックスが左サイドを切り裂いた。
試合が動いたのは53分。柳楽からのフィードを受けた古賀が左サイドを突破。そこからのクロスボールを久藤が頭で折り返すと、中央へ飛び込んできた布部が右足インサイドであわせた。サポーターが陣取るバックスタンド自由席へ一目散に駆け寄る布部。「最後まで諦めるな。まだあるぞ」。思いを込めてそう叫んだ。ここからは前に出てくるC大阪の攻撃を全員の力で跳ね返した。水谷雄一が1対1のシーンを好セーブで凌げば、DFは体を張ってゴールを守る。そして試合終了のホイッスル。福岡は「らしい」戦い方で勝ち点3を手に入れた。
一方、「負けてはいけないゲームだということは、選手も我々も重々承知していた中で、最後まで相手の勢いを崩すことができなかった。特に前半、アグレッシブな福岡に対して、我々はどうしても後手、後手になってしまってゲームに上手く入れなかった」とは塚田雄二監督(C大阪)。不安定さを露呈した最終ラインは何度もスペースをつかれ、中盤は、いいようにバイタルエリアを使われた。そして西澤明訓、大久保嘉人、森島寛晃、古橋達弥の4人は完全に孤立。ボールを満足に触ることさえ出来なかった。
「立ち上がりからアグレッシブに行こう」(塚田監督)。ハーフタイムに指示を受けた選手たちは高い位置でプレーすることで福岡陣内に入り込むと、1点のリードで守備的になった福岡を押し込む展開に持ち込んだ。しかし、形の上で押し込んでも思うようにチャンスが作れない。名波の投入も流れを引き寄せられず、森島康仁はGKとの1対1のシーンを決めきれない。そして、ロスタイムに放った河村のダイビングヘッドは、わずかにポスト左にそれた。7試合ぶりの無得点試合。そして再び最下位に沈んだ。
この1勝で福岡の置かれた立場が大きく変わるわけではない。しかし、何より自分たちの戦い方を取り戻したことは大きい。「みんなで集まって話すということを重ねてきたことが、こうやって結果に出たということが僕はうれしい」と布部も試合を振り返った。いい形を作りながら決め切れなかった前半や、終盤押し込まれたことなど、もちろん修正点はある。しかし、自分たちのサッカーにもう迷いはない。残すは10試合。福岡は自分たちの戦い方で残留を目指す。
さて敗れたC大阪。しかし、福岡との差は得失点差のみ。16位の京都とも勝ち点では2しか離されていない。まだまだ十分にチャンスはある。問題は前線の強力なタレントを生かしきれていないこと。シンプルにボールが前線に入りさえすれば多くのチャンスが作れるはずだ。攻撃では攻守の切り替えのスピードを上げることと、守備ではスペースのカバーを徹底することが課題だろう。特に攻撃面での整備が進めばまだまだ戦える。「まだこれからも試合がある。ひとつずつやっていくしかない」。C大阪もまだ心は折れていない。
以上
2006.09.23 Reported by 中倉 一志
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第24節 福岡 vs C大阪 レポート】「最後まであきらめるな」。布部の気迫の一発。福岡が大一番を制す。(06.09.23)
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