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【J2:第41節 鳥栖 vs 仙台 レポート】明暗を分けたロスタイムの2分。エースが決めた鳥栖とエースが不在で敗れた仙台。(06.09.23)

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9月23日(土) 2006 J2リーグ戦 第41節
鳥栖 1 - 0 仙台 (14:04/鳥栖/7,205人)
得点者:'89 新居辰基(鳥栖)
★ハイライト&会見映像は【こちら】
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エースストライカーの条件は、勝負を決定付けるところで結果を残す事に尽きると思う。
今節、鳥栖のFW新居は、それを証明してくれた。

ロスタイム2分の表示が掲示されたピッチ上で、劇的なゴールを決めた新居を松本監督も岸野HCも笹原GKコーチもそしてベンチに入った選手全員が取り囲んでいた。
試合が終了したわけではない。が、事実上の勝敗を決した劇的なゴールだった。

試合開始の両チームには、ここまでチームを支えてきた選手の名前がなかった。鳥栖は新居と尹であり、仙台はボルジェスとチアゴ ネーヴィスだった。新居は2試合ぶりにベンチに入ったものの万全な状態ではない。ボルジェスは出場停止でこの試合に出場できないでいた。両者が得点王争いを繰り広げているだけに残念に思ったサッカーファンは多かっただろう。

前半は鳥栖に1度だけ決定的なチャンスがあった。
17分に高地がインターセプトしたボールを持ち込んで、中央で待ち受けた平林にパスを通した。彼の挨拶代わりのシュートはGKに弾かれ、続けての濱田のシュートもゴールを揺らす事ができなかった。名古屋から移籍してきたばかりの平林は、前半はこのシュート1本に終わったが、非凡なところを見せてくれた。他の前半6本のシュートは仙台GK小針を脅かすにはあまりにも距離が遠かった。

仙台もロペスにボールを集め起点となるべく奮闘していたが、鳥栖のボランチ衛藤の執拗なマークに決定的な仕事はさせてもらえなかった。前半のシュートが0本では、昇格争いに加わろうとするチームの姿勢は見えない。この日のジョエル サンタナ監督の決断は鈍かった。

後半に入ると先に動いたのは鳥栖だった。61分に新居と尹を同時に入れた。お互いに怪我で万全ではないものの、30分の限定出場に松本監督はかけた。尹が起点となることで、仙台DF裏へのパスが多くなった。新居は縦横無尽に走り、ボールを要求し続けた。つられて両サイドDFも高めに位置する事ができ、山城は2列目から幾度となく仕掛けていくことができた。しかし、90分では仙台ゴールを割る事ができなかった。

仙台・ジョエル サンタナ監督も動いた。ロペスを最前線に上げてフィニッシャーの役目を負わした。77分にはスピードのある関口を入れて、鳥栖DFの切り崩しを狙った。しかし、ロペスが最前線に張ると中盤との距離ができてしまい、ボールを受けに下がると前線でのタメができない悪循環に陥った。後半だけで8本のシュートは、最後までネットを揺らす事がなかった。

ロスタイムの表示が2分と掲示された。幾度となくDFの裏への飛び出しを見せていた新居に尹からのボールが入った。チェックに来たDFを反転して交わすと、左足でゴール隅を狙いすまして振り抜いた。この試合で新居の最初のシュートが決勝点となった瞬間である。残りわずかな試合時間に、仙台は戦う気力を奪い取られてしまい、鳥栖には勝利を確信したゴールだった。

万全ではないエースストライカーが存在感を示してくれた。その影には、ロペスに仕事をさせなかった衛藤の頑張りがあった。身体を張って仙台の攻撃を食い止め続けたDF加藤のフィジカルの強さもあった。仙台FW中島の決定的なシュートを止めたGKシュナイダーの反応の良さもあった。鳥栖の全選手の頑張りが新居のゴールを呼び込んだに違いない。
彼のゴールでできた喜びの輪は、この日スタジアムに駆けつけた多くのファンの感動を呼んだ。
残り試合は少なくなってきたが、ひょっとしたら・・・と少しだけ鳥栖に期待を持たせてしまう内容のゲームだった。

サッカーに判定勝ちはない。
試合の評価は、内容ではなく結果が最優先される。

以上

2006.09.23 Reported by サカクラ ゲン
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