9月30日(土) 2006 J1リーグ戦 第25節
千葉 2 - 1 大分 (18:31/フクアリ/10,609人)
得点者:'54 高松大樹(大分)、'78 結城耕造(千葉)、'86 阿部勇樹(千葉)
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試合前のホテルでのミーティングで、アマル オシム監督は次のように話したという。
「7月30日の名古屋戦、8月30日の川崎Fでは負けた。9月30日の今日は(ホワイトボードに「?」を書きながら)どうなるか。3度目の正直(の勝利)を起こせるかどうか。運があっても勝てるかどうかはわからない」
運を味方につけるには、まず選手が自分の役割を全うすることが必要だ。MF羽生直剛が出場停止の千葉は、負傷明けのFWハースをベンチスタートにして、FW巻誠一郎の1トップにMFクルプニコビッチひとりだけのトップ下で臨んだ。本来はサイドでプレーするMF坂本將貴に大分のキーマンであるMF梅崎司をマンマークさせ、MF阿部勇樹とダブルボランチを組むMF佐藤勇人がやや高めに位置したトリプルボランチの布陣だった。
千葉が「相手のパスの出所を抑えるようにした」(巻)一方で、大分は前線からプレッシャーをかけて千葉の攻撃を封じにかかる。そんななかで6分、大分はMF根本裕一のパスをFW松橋章太がポストプレーで落とす。そこに走りこんだ梅崎のシュートは左のゴールポストのわずか横に外れた。対する千葉は、18分、MF水野晃樹のアーリークロスを佐藤がバックヘッド気味にシュートするが、ゴールポストのわずか横に飛んでノーゴール。両チームがしのぎを削る一進一退の攻防は、ミスが明暗を分けるのは明らかだった。
最初にミスが発生したのは千葉だった。54分、右サイドをオーバーラップした大分のDF深谷友基のクロスがゴール前に上がる。千葉のDF結城耕造は「自分は味方がボールをクリアできると判断した動きになってしまった。クリアできないことも考えてポジションを取るべきだった」と悔やんだように、味方の頭をかすって飛んできたボールを自分がマークしていたFW高松大樹にシュートさせてしまい、大分に先制点を許してしまった。
早く同点に追いつきたい千葉だが、62分、フリーで抜け出したMF山岸智のシュートは大分のGK西川周作が好セーブ。追加点を奪いたい大分も、65分のMF高橋大輔の強烈なミドルシュートはクロスバー直撃で、そのこぼれ球を押し込むこともできなかった。
そんな状況下で、次にミスを犯したのは大分だった。78分、千葉の水野のFKがペナルティエリア内でワンバウンド。それを体で押し込んだのは、阿部が潰れた背後でフリーになっていた結城だった。さらに85分、水野がゴール前にクロスボールを入れると、ペナルティエリア内で巻が深谷に倒され、主審がPKのジャッジ。86分、ヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦から3試合連続でPKを蹴る阿部がきっちりと決め、千葉が逆転した。
選手が連動した攻守を見せた大分だが、試合終盤のマークミスから2失点。65分頃から10分間、千葉を押し込む展開が続いたが、そこで追加点を奪えなかったのが痛かった。
一方の千葉は、梅崎が右足をつらせて交代するまで執拗にマークした坂本が「試合後はアマル オシム監督に誉められました」と話したように、自分の役割をほぼ全うした。「ちょっとしたミスが失点につながる」(坂本)試合を1失点に抑えて勝てたのは、選手個々が守備の役割をきっちりと務めたことで、運も引き寄せられたからではないだろうか。
以上
2006.10.01 Reported by 赤沼圭子
J’s GOALニュース
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