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【J1:第25節 大宮 vs 名古屋 レポート】名古屋・杉本がハットトリックの大活躍。大宮は6戦連続勝利なしで暫定12位に後退。(06.10.01)

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9月30日(土) 2006 J1リーグ戦 第25節
大宮 1 - 4 名古屋 (19:04/駒場/8,223人)
得点者:'29 久永辰徳(大宮)、'30 杉本恵太(名古屋)、'31 ヨンセン(名古屋)、'58 杉本恵太(名古屋)、'66 杉本恵太(名古屋)
★ハイライト&会見映像は【こちら】
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勝負は一瞬にしてついてしまった。29分に大宮が先制。しかし、30分に名古屋が追いつき、31分にはスコアがひっくり返された。スタジアムで得点シーンを見ながら過ごす3分は、こうして書いてみるよりもあっという間の出来事。あっけにとられながら、ピッチを見つめた。

ホーム・大宮は試合後に指揮官も選手達も、口を揃えたのはこの時間帯の集中力の欠如について。立ち上がりの失点という、かねてより抱えていた課題をクリアしていたかに見えた試合。にも関わらず露呈した精神的なもろさ。ここから残り60分、ゲームを立て直すこともままならず終わってみれば1-4と大敗。暫定の順位を12位に落とし(10/1の甲府戦の結果次第では13位の可能性あり)、対戦相手の名古屋との順位も入れ替わった。チームとしても4連敗、間に引き分けを挟むものの6戦勝利なしとなった。6戦勝利なしのスタート・1-5で大敗を喫した川崎F戦以来、大宮サッカーのベースである守備の崩壊が止まらない、そんな印象だ。

いつも通り4-4-2で大宮は試合に入った。出場停止明けの小林慶がボランチに入り、サイド攻撃からのクロスを重視したため競り合いに勝てる長身FW森田を起用するも、他に変更はなし。対する名古屋は藤田を1ボランチに置いた3-5-2のシステム。競り合いに強く足下もあるヨンセンが前線に張り、その周囲を杉本がスピードを生かし走り回る。右には中村、左には本田と技術に優れた中盤が起点となるべく位置した。
立ち上がり、ペースを握ったのは大宮のはずだった。双方シュートまでは持ち込めないものの大宮としては上々の立ち上がり。前線からプレッシャーはかかったし、名古屋にチャンスを作らせることはなかった。大宮らしく、まずは守り、そして1点を固く守って、という勝利のパターンさえ予感させたはずだった。実際「点を取るまでは良かった」(大宮・土屋)「点を取るまでは大宮のペースだった」(名古屋・本田)という30分が過ぎようとしていた。
29分、大宮の先制点は引いてチャンスメイクした桜井が右サイドの西村にボールを供給。西村は走りながら高速クロスを前線に入れ、ファーサイドに走り込んだ久永が右足でたたき込む。流れるような美しいゴールが決まった。実に6試合ぶり(勝利した横浜FM戦以来)に生まれた待望の先制点。だが、直後中盤で中村にボールを拾われ、ロングボールを前線に入れられる。これに反応したのが杉本。この試合中、杉本に大宮ディフェンス陣は苦しめられたのだが、このゴールも杉本がディフェンスの裏へいとも簡単に抜け出し落ち着いてシュート。瞬く間に追いつかれる。ここから仕切り直し…のはずが、今度はボールが攻守の起点である藤田から左サイドへ。「得点源にもなれたし」と満足気な表情を浮かべた本田が左サイドから的確な左クロスを入れ、これにフリーになっていたヨンセンが「あれはさすがだと思う」と本田をうならせる技ありヘディングでネットを揺らす。大宮は、あれよあれよという間に1-2と逆転を許す。「あの2点がすべてだと思う」と本田も振り返ったが、両者の見解が一致したように、この瞬間に勝敗が決してしまったところがある。

後半は名古屋・杉本のための45分。彼のスピードに翻弄される大宮ディフェンス陣をあざ笑うかのようにゴール前を駆け回る。後半13分の3点目は中村のラストパスに体ごと突っ込んだ。21分の4点目はオフサイドギリギリのタイミングで大森のボールに反応、ドリブルから左足でのシュートを見せた。大宮は藤本を投入しトップ下に配するなど攻撃に厚みを持たせようと試みるも、終わってみればシュートは3本。「内容を悲観するようなものではないが、簡単に失点しすぎ」と大宮・三浦監督は嘆いた。

名古屋は藤田を中心に攻撃パターンが確立しているところに強みがあったのだろう。パターンの数自体はそう豊富ではないのだが、ヨンセンに当ててこぼれ球狙い、ウラに出して杉本のスピード勝負、左サイドで本田が起点に、など。大宮は、その少ないが確立された攻撃にやられた感がある。「相手が特によかったわけではなく、自分たちの問題」と土屋は振り返ったが、前線からのプレスひとつとっても杉本のスピードと迫力にはかなわなかった。「ボールは持っているんだけど」と久永も自分たちの戦いに納得のいかない表情を見せた。
「勝てる時期というのは、気持ち一つで勝てている部分がある」と小林大が話していたことがある。どのチームも、余程の事がない限りシーズンの途中での大幅な内容変動はない。それでも勝てる時期・負ける時期があるということは、精神面の違いが大きいという。
リーグ戦も残り9試合。まずは当初の目標・7位以上へ一歩でも近づくために1勝がほしい。


以上

2006.10.01 Reported by 了戒美子

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