本文へ移動

今日の試合速報

第17節 6.1(土) 15:00KO 国立競技場 鹿島vs横浜FM 国立競技場に10,000名様無料ご招待
第17節 6.1(土) 15:00KO 国立競技場 鹿島vs横浜FM 国立競技場に10,000名様無料ご招待

J’s GOALニュース

一覧へ

【天皇杯3回戦プレビュー】横浜FM vs 市立船橋高、Jリーグ王者に挑む市立船橋高校(03.12.13)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 Jリーグ王者の横浜F・マリノス(以下、横浜FM)が、高校年代の頂点を極めた市立船橋高校を地元・三ツ沢球技場で迎え撃つ。そんな天皇杯ならではの組み合わせが実現した一戦が14日(日)におこなわれる。

 市立船橋高校を迎え撃つこととなった横浜FMはGKの榎本哲也がチャンピオンシップの退場により出場停止。本来の正GKである榎本達也が負傷から帰ってきてはいるものの、実際の出場となると微妙な情勢で、下川ないし佐藤浩の先発が予想される。また、A代表で活躍した中澤、柳、久保は欠場の見込みで、奥も出場するか分からない。その上、松田の負傷欠場は確実であり、ベストメンバーの約半数が揃わない布陣となりそうである。松田・中澤のCBコンビの代わりには河合に加えて、中盤の那須が一列下げる形で起用される見込み。2トップは安永と清水のコンビか、あるいは本来MFながらも仙台戦でFW起用されて結果を出した大橋正博が抜擢されることになるだろう。岡田監督にしてみれば、格下相手に番狂わせを演じさせないためにもシーズン中はやや爆発し損なった感のある彼ら久保以外のFW陣が奮起することに期待したいところだと思われる。

横浜FM全体として戦力的には大幅なダウンと言えるだろうが、逆に主力の欠場が代役選手のモチベーションに火をつけることも予想され、一概にマイナスとは言えないかもしれない。この試合では早い時間帯に先制点を奪うのが理想だが、それができなくとも焦らずに戦いたい。もっとも、この経験豊富なチームに対して「焦らないこと」などという基本的なことをいまさら言う必要はなさそうでもある。

 王者横浜FMに対する市立船橋の基本布陣は中盤をダイヤモンド型に構える4-4-2。Wボランチを採用することもあるが、その場合も展開するサッカー自体に大きな変化が起こるわけではない。このチームの真骨頂が、高校No.1DFの呼び声も高く、FC東京への入団も決まっている主将の増嶋竜也を中心とした強固な守備にあることは間違いない。

しかし、その増嶋がコンディション不良で欠場した二回戦でも大学生相手に完封勝ちしたことでも分かるように、増嶋個人に依拠した守備組織というわけでは決してない。また、増嶋しか守備のタレントがいないわけでもない。その象徴とも言えるのが増嶋の良きパートナーであり、その欠場時に守備の中心となるU-17日本代表の渡邉広大。彼のプレーがプロ相手、しかもJリーグチャンピオンにどこまで通用するかも楽しみな要素だろう。187cmの大型GK佐藤もチームにとって貴重な存在。3回戦進出は彼の活躍抜きで語ることはできない。また、攻守に渡って組織的な動きを見せる中盤もハイレベルな選手が揃っている。対戦相手となる横浜FMは前線と最終ラインに役者を欠くものの、中盤はほぼベストの布陣が予想されている。それだけに、市立船橋高校の中盤が、どれだけ拮抗できるかが試合全体の流れをも左右する材料となりそうだ。

その中盤の中核を占めるのは、U-18日本代表候補にも名を連ねる守備的MFの鈴木修人。足元の技術、オフ・ザ・ボールの動きの双方に秀でた選手だが、フィジカル面でプロ相手にどこまで通用するか。彼に加えて、攻守でバランスの取れる好選手である根本や、トップ下、FW、サイドなど多様なポジションで多彩な動きのできる猪俣が中盤の構成で重要な役割を担うこととなる。2トップには、磐田入団が内定したU-18代表のカレン・ロバートと俊足で知られる田中恒太のコンビが予想される。守る時間が長くなりそうなだけに、走力に優れるこの2トップがカウンターで威力を発揮するシーンを数多く作り、横浜FM守備陣を撹乱したいところだ。

 プロリーグの王者である横浜FMと高校サッカーの王者である市立船橋。当たり前と言えば当たり前のことだが、両者の実力には相応な隔たりがある。横浜FMにはベストメンバーが組めない以外にも、絶対に負けられないというプレッシャーや優勝達成による精神的弛緩などのマイナス要素が確かに存在するだろう。しかし、それでもなお、プロチームと高校チームの間には明確な実力差があることは否めまい。無論、サッカーは何が起こるか予想不可能なスポーツではある。この試合にも「勝負の行方」という楽しみがあることを否定する気は毛頭ないが、勝負云々以前の楽しみとして、高校チームとは思えない完成度を誇る市立船橋というチームが「大人の王者」を相手にして、どれほどのサッカーを展開できるかということがあると言えるのではないだろうか。

2003.12.13 Reported by 川端暁彦

以上
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
サッカーのポジション解説
サッカーの試合時間・タイムルール
インテンシティ
オフサイド
ビルドアップ

テレビ放送

一覧へ

明治安田J1リーグ 第10節
2024年4月27日(土)14:00 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/04/25(木) 00:00 ハイライト:奈良vs広島【ルヴァンカップ 1stラウンド 2回戦】