■最後の課題
取り戻した「ベース」を450分間、徹底すること
目下3連敗中の湘南ではあるが、並んでいる3つの黒星の色合いは変わってきている。第44節の徳島戦(2-4)で記録した4失点はすべて、わずか15分間のうちに献上したものだった。だが続く東京V戦(1-3)では、3失点ながら立て続けに食らったわけではなく、くわえて中盤は互角以上の戦いを演じ、3点ビハインドのなか一矢報いる粘りも見せている。前節(横浜FC戦・0-1)もまた同様だ。先制を許したものの、以降、横浜FCがディフェンシブに徹したことも手伝い、終始、相手を圧倒し続けた。
「徳島戦は、我々の根底を見つめなおす意味で大事な敗戦だった」敗れたことは勝負として非常に痛いと前置きしながら、菅野将晃監督は徳島戦の意義を説く。
「失点したあとに、茫然としてしまう姿があった。そうではなく、たとえ逆転されてもすぐにボールを拾って再開しよう、まずは行動に表していこうと、確認した」
得点を相手に与えてから突如顔を出す消極性は、紐解けばたとえば1-6で敗れた第41節の札幌戦などにも顕著に表れていた。だが徳島戦後の指揮官の鼓舞によって、連敗以前から折に触れて露呈していたこの二面性を葬り、点を奪われても立ちすくむことなくゴールへ向かう姿勢を取り戻した。これがすなわち、菅野監督の求める「ベース」である。
もちろん、課題が尽きることはない。とくに失点の多さは見過ごせない。現在の総失点「74」は、リーグワースト2位だ。ポゼッションを高めているなかでのこの数字は、相手がボール奪取からいかに効果的にゴールに結んでいるかの証左である反面、一瞬の隙が致命傷に繋がっていることの表れでもある。また記録上、シュート本数は格段に増しているものの、ゴールに結べていない。つまるところ、紙一重の精度の問題に行き着いてしまう。「ちょっとの差が大きい」と佐藤悠介がつねづね口にするように、まさしく勝敗を決する差は紙一重だがその実、一朝一夕に埋まる代物ではないのだ。
残された時間は限られている。やるべきは無論、勝利のために失点を抑え、決めるべき場面で決めることである。だがあえて言うならば、いまなによりも大切なのは結果に至る過程、すなわち取り戻したベースを90分間、いかなる状況でも見失わないことだ。ミスを恐れて消極的になるのではなく、ミスを頭に入れて積極性を保つ。昇格争いも佳境を迎える柏と神戸をはじめ、難敵との対戦が控えるなか、足元だけは死守したい。徹底して水をやり続ければ、蒔いた種はきっと根を張り、花を咲かすだろう。
以上
2006.10.25 Text by 隈元大吾
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■湘南 ラスト5節の試合予定
48節:11/12(日)14:00 vs鳥栖 @鳥栖
49節:11/18(土)18:00 vs愛媛 @平塚
50節:11/23(祝)13:00 vs仙台 @ユアスタ
51節:11/26(日)16:00 vs神戸 @神戸ウイ
52節:12/02(土)14:00 vs柏 @平塚
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