10月28日(土)J2 第47節 仙台 vs 山形(14:00KICK OFF/ユアスタ)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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10月下旬の今、仙台、山形の両チームはかなり厳しい状況に追い込まれている。
山形は既に昇格の可能性が消滅、迎える仙台も残り5戦という今、6試合を残す3位柏とは勝ち点差9。そしてピッチ上の話でも、共に問題を抱えた環境にある。東北の秋同様、漂うのは冷たい空気。
だが、だからこそ、である。この時期の為に「爆発」を貯めておいたサポーターのくすぶる気持ちを解き放つことこそが、両チームに今できる(そして今後のためにも重要な)一番の仕事。その意味で、今季最後のみちのくダービーは、双方にとって「良いタイミング」で回ってきたと言えなくもない。
さぁ、ダービーだ。チームもサポーターも気持ち奮い立たせ、このお祭りを真剣に、しかし楽しもうではないか。状況が苦しいのは百も承知だが、双方繰り出せるポテンシャルの全てを出し切った、美しい一戦を期待したい。
選手層の面において、仙台は山形より恵まれた状況にある。
ロペスこそ前節ハーフタイムで交代を余儀なくされる理由となった股関節痛が完全には癒えぬものの「100%のプレーはできないけど、チームには貢献できるから出場させてくれと、ジョエル(サンタナ監督)にお願いした」と語るなど、ダービーに向けた気合で痛みを乗り切る覚悟を見せるなど気合十分。
さらにダービーでは、スタメンにチアゴ ネーヴィスが戻る。ようやく調子が上がってきた10月に入って軽い打撲で再びメンバーから外れ、前節でも後半からの途中出場に留まっていたチアゴ。しかし体調も万全になった今「この2試合で勝ちきれなかったことを踏まえ、より攻撃的にいこう」というサンタナ監督の意向もあり、スタメンに返り咲く予定である。ちなみにチアゴが最後にスタメン出場を果たしたのは、皮肉にも第3クール、アウェーでの山形戦だった。約2ヶ月ぶりのスタメンにチアゴも「次の試合に向けて、今はすごく集中できている。どんな手を使ってでも、勝利に導きたい」と意気込む。
出場停止から磯崎も戻ってくるなど、メンバー編成において仙台には若干余裕が生まれている。
だが最近の仙台にとって問題なのは選手層ではなく、彼らの動かし方。44節愛媛戦の前半20分以降から、続く徳島戦、そして前節の水戸戦と、仙台は形にならない攻めで自らの首を絞め続けている。ポジションチェンジはあるものの、単調かつ緩急の差があまりに無いため、守備を固めた相手には簡単にマークを受け渡され、守備の切れ間は生まれない。狙いが見えない攻撃が、ある意味ゴールが入らないこと以上に、サポーターをイラつかせている。
今節のダービー、ブラジルトリオが久々のスタメンそろい踏み(これもまた、前回のダービー以来)となるが、彼らの個人能力のみをあてにしたかのようなサッカーをやってしまっては、最近の試合同様、サポーターには失望しか与えられないだろう。サンタナ監督は「大柴、ロペス、チアゴの3人がどんどんポジションチェンジを行っていく、超攻撃的なサッカーになるだろう」と胸を張るが、果たしてこのダービーの舞台で仙台は変貌し、悪い流れを断ち切ることが出来るか。
一方の山形は、まず試合に出られない選手の穴をどうするか、そこから考えなくてはいけない状況にある。
ボランチの渡辺と永井が出場停止、さらにこのダービーで、第2クール、第3クールと共にセットプレーから得点を決めている内山もケガで出場絶望とかなり厳しい。しかし山形はここ9試合勝利から遠ざかっており、サポーターの我慢も限界に近づいている以上、弱音を吐いているわけにはいかない。
ではこの「最後の勝利」はいつだったのか。それはなんと、ホームでの前回の仙台戦(8月26日の第36節)であった。山形としては勝ち無しの連続を「ここで止めたい」と思うのも当然だろうし、復調を願うサポーターにとっても、アウェーの仙台戦での勝利は、2ヶ月ぶりの白星の味にさらなる彩りとなるだろう。
さらに、ここからは少々うがった楽しみになるが、既に昇格が絶たれた山形にとってこの試合は、わずかながら可能性が残る仙台の奇跡の芽を自分たちの力で摘み取る、格好の機会でもある。
2004年、昇格に向け好位置につけていた山形は残り3節となった42節、仙台とのアウェーゲームに臨んだが、J2残留が決まっていた仙台に0−2と返り討ちに遭う。最終的に入れ替え戦枠の3位進出を逃した山形にとって、この1敗は痛すぎた。
当時の山形と現在の仙台、昇格の可能性では大きな開きがあるが、仙台はここで勝ち点3奪取を阻まれると、柏の今後2試合の結果によって、仙台に試合が組まれていない第48節で昇格が完全に無くなるという「最悪の展開」を迎える可能性がある。こうした過去の因縁も絡めれば、山形にとっても決してこの試合は、消化試合にはなりえない。
仙台がJ1で過ごしていた2年間を除くと「第4クールでのダービーマッチ」に限れば仙台が4連勝中(2000〜2005)。しかも2001年からの3度は、全て仙台が2−0で勝利しているなど、ジンクスをたどれば仙台有利のデータが並ぶが、今回はどうか。
ただ結果こそ仙台に傾いているが、ここに触れた試合は全て、双方が死力を尽くした「美しい試合」だった。みちのくダービーに触れ続けてきた者として、この「系譜」だけは受け継いでもらいたい。それが、冷えかけているかもしれない両サポーターの心を溶かす、力強い炎となる。
以上
2006.10.27 Reported by 佐々木 聡
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第47節 仙台 vs 山形 プレビュー】勝ち点の勘定もチームの状況も厳しい。だからこそこの一戦、見る者の心を揺さぶるような戦いを。(06.10.28)
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