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【J2:第47節 東京V vs 水戸 レポート】東京Vが水戸に惨敗、今季J1復帰の夢ここで潰える(06.10.28)

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10月28日(土) 2006 J2リーグ戦 第47節
東京V 1 - 4 水戸 (14:04/味スタ/5,287人)
得点者:'13 塩沢勝吾(水戸)、'22 西野晃平(水戸)、'46 河野淳吾(水戸)、'54 西野晃平(水戸)、'63 齋藤将基(東京V)
★ハイライト&会見映像は【こちら】
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 勝つために「マルクスのポジションを下げた」、東京Vのラモス瑠偉監督。「マルクスのポジションが下がったこと」を勝因のひとつに挙げた水戸の前田秀樹監督。試合の勝敗は、おのずから見えていたのかもしれない。

 J1昇格に向け、もはやすべての試合で勝利を収めることが求められていた東京Vは、この日実に28試合ぶりの先発となる永井秀樹を中盤に起用し、そのほかは前節の徳島戦と同様の布陣。一方、前節の仙台戦で手応えをつかんだという3バックで中央を固めてきたのが水戸。これについて前田監督は「東京Vは中央突破で来ると思ったから」と説明したが、結局この策が試合後に東京Vサポーターを沈黙へと導く格好となった。

 序盤、ペースをつかんだのは東京Vで、テンポのいいパス回しから水戸DFを揺さぶると、8分には永井のドリブル突破から中央でボールを受けたマルクスが右サイドに絶妙なスルーパス。これに廣山望が抜け出してクロスを送ると、エリア内でポジションをとった好調シウバが強烈に頭で合わせるも、シュートは惜しくもGKの正面だった。ここから流れをつかみ、水戸を押し込みたい東京Vだったが、その5分後にあっさりと失点を喫してしまう。左サイドでフリーとなった秦賢二の正確なクロスに塩沢勝吾がヘッド一発。同様のパターンでチャンスをつかみながらも、1点を奪うことができなかったホームチームに対し、まんまと先制点を奪うことに成功した水戸、このとき既に東京Vの歯車は狂い始めていた。

 リードを奪いさらに中央を固め始めた水戸に対し、東京Vは前目のMFに位置するマルクス、永井が盛んに中央に絞り、何度も中央から突破を図る。しかし、中盤やDFラインでボールをキープする東京Vだったが、なかなか前線まではパスが届かず右往左往といった様相に。この攻撃を待ってましたとばかりに、パスカットから次々とカウンターを浴びせかけていく水戸を前に、失点は時間の問題だった。22分、DFラインのビルドアップから押し上げかけた次の瞬間に中盤でボールを失うと、その10秒後には水戸の歓喜をただ眺めるしかなかった。

「2点目が入った瞬間に何人かの選手が下を向いてしまった」と試合後に語ったラモス監督は、29分に早くもMF菅原智に代えてFW平本一樹をピッチに送り込む。だが、この采配が結果的に東京Vの試合の流れをさらに難しいものとしてしまう。「一樹(平本)が入って、マルクスが低い位置でさばいた方がいいと思った」と、ラモス監督はその後の戦いを振り返ったが、いつしか前線と中盤は開き、人数だけが揃った前線は交通渋滞に。なかなか攻め手を見出せないまま時計が進んでいくなか、唯一、廣山がサイドに流れてチャンスを窺うも、次第にボールは吸い寄せられるように中へ中へと集まっていった。

 東京Vの守備にも問題はあった。後半開始早々のワンプレー、右サイドからクロスが放り込まれると、エリア内で簡単に相手FWを身体の前に入れてしまった東京VのDF。集中が切れているのは明らかだったが、これで与えたCKから水戸のDF河野淳吾に頭で決められると、立て直す暇もなく、その9分後に相手ゴール前でのセットプレーから鋭いカウンターを許してまさかの4失点。「攻撃時は3トップ」と話した前田監督の起用に、ダメ押しの4点目を含む2ゴールの活躍で応えた西野晃平は、2トップの下からタイミングのよい攻め上がりで東京Vを翻弄し続けた。

 絶望的とも言える状況に追い込まれた東京Vだったが、その後マルクスのFKから戸川が際どいヘッドを放つと、一時的に息を吹き返す。63分にはシウバ、永井、平本とゴール前で細かくパスを繋ぎ、最後は途中出場の齋藤将基が豪快にねじ込んでようやく1点を奪取。しかし、これでますます中央突破にこだわり始めた東京Vに、追加点を手にする力は残されていなかった。

 サイドを制圧し、注文どおりに東京Vの攻撃を中央へと誘導した水戸。ゴール前で粘り強くボールを跳ね返し続け、カウンターから相手を蹂躙したチームには、ここ8試合勝利に見放されている姿を感じることはなかった。一方の東京Vは、昇格の可能性を残した一戦で不甲斐ない戦いをサポーターに見せることとなった。「凄く情けない試合だったと思うし、凄いショックだった」と語った戸川の言葉にも、今日の試合に対する後悔の念が滲んでいた。

「今日は勝ちたかった。サポーター、フロント、我々に期待してくれた人たちに対して、情けなくて申し訳ない」(ラモス監督)。同日、3位柏が横浜FCと引き分けて勝点1を積み上げたため、この時点で東京Vの今季J1昇格の可能性はなくなった。

以上

2006.10.28 Reported by 平松順二(ISM)
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