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【第86回天皇杯4回戦 広島 vs C大阪 プレビュー】現時点でのベストメンバーで闘う両チーム。J1同士の意地と意地がぶつかり合う(06.11.03)

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●第86回天皇杯4回戦
11/4(土)13:00キックオフ/鳥取
広島 vs C大阪
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天皇杯は、Jクラブにとっては難しい大会である。日本でもっとも伝統ある公式戦であり、元旦の決勝戦は今や日本の風景の一つ。権威もある重要な大会であることは間違いないのだが、しかしJクラブにもっとも大切なのは、この時期リーグ戦。シーズンの最終盤、優勝争いや残留争いが佳境に入った中で行われる天皇杯の初戦をどう捉えるかは、本当に難しい。勝ちにいきたいのは山々だが、この大会でケガしたり退場者が出たりしたら、勝点1をシビアに争っているリーグ戦の戦いに大きな影響が出る。それだけは避けたい、とこの天皇杯のメンバーを落として戦うケースも、決して少なくない。
ただ、広島対C大阪の場合は、どうやらその図式は当てはまらないようだ。C大阪の塚田監督は、リーグ戦連勝のいいリズムを重視し、当初の主力温存の方針から一転、出場停止の大久保やケガで大事をとる西澤、ゼ・カルロスを除くベストメンバーで臨むことを明言した。一方の広島・ペトロヴィッチ監督も「遠征メンバーは(リーグ戦の)横浜FM戦と同じだ」と語り、こちらもベストの布陣で試合に臨むことを示唆している。当初はリーグ戦優先の考え方もある、と語っていたペトロヴィッチ監督だったが、選手たちの天皇杯に対する高いモチベーションを感じ取り、また次のリーグ戦まで2週間空く事はチームのリズムを保つ上でも得策ではない、と考えた上で今回のメンバーを決断したのだ。

広島とC大阪は、2週間前にリーグ戦で対戦したばかり。この時はJ1残留に執念を燃やすC大阪が広島に対して明確な戦い方を披露。安易に前に出てくる広島に鋭いカウンターを浴びせて4得点をあげ快勝した(28節、スコア:4-2)。ただ、この時は広島側が「自滅」したことも事実。戸田は「監督の意図することが表現できなかった。申し訳なかった」とこの試合に対して振り返ったが、佐藤寿人を出場停止で欠いたことによってペトロヴィッチ監督が決断した1トップシステムが機能しなかったことがこの試合の趨勢を決めてしまったのである。練習でうまくいっていた2列目からの飛び出しがはまっていればああいう試合にはならなかったのだが、まだ広島というチームは細かなシステムの修正に対応できるほどの柔軟性が育っていない、ということか。

明日の試合では、佐藤寿とウェズレイの「最強2トップ」で広島は臨んでくる。特にウェズレイは、1トップではなかなか自分の持ち味が発揮できなかったが、2トップで登場した最近の3試合では4得点2アシストと大爆発中だ。横浜FM戦(29節)では30mもの直接FKを叩き込み、またドリブルで50mを独走した後にノールックで佐藤寿に絶妙のパスを通してアシストするなど、抜群の勝負強さを発揮。夏場は疲労性腰痛などで本来のプレーを出せていなかったが、最近は身体の切れも鋭く運動量も豊富に動き回っている。間違いなく、彼がC大阪守備陣にとって最大の脅威となるはずだ。
一方のC大阪にとっては、若きスピードスター・苔口がキーマンとなるだろう。広島戦では途中出場でトップ下に入り、素晴らしいスピードで広島守備陣を引き裂いた。特にオウンゴールで1点差となった後に、彼がカウンターから一気にペナルティエリア近くまでドリブルし鋭いシュートを放ったプレーは見事で、そのシュートで得たCKからC大阪は決定的な3点目を奪ったのである。スピードのあるDFがいない広島にとって、彼のような快速系のアタッカーは脅威になることは間違いないし、実際、彼は単純なスピードが活きているだけでなくプレーそのものも切れている。広島が勝ちたい気持ちを前に出し過ぎて前がかりになってしまえば、苔口の存在がC大阪にとっての希望になる可能性は十分だ。

互いのチームにとって、最大の目標はJ1残留である。そのリーグ戦の戦いにつなげていくためにも、この天皇杯でリズムをつかみたいところだ。4回戦では数少ないJ1同士の戦いとなるが、日本のトップリーグ同士の戦いにふさわしい、熱い試合を期待したい。


以上

2006.11.03 Reported by 中野和也
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