今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【第86回天皇杯4回戦 大宮 vs YKK AP プレビュー】トップリーグの誇りを胸に、大宮がJFL3位のYKK APと秋田で激突(06.11.05)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
●第86回天皇杯4回戦
11/5(日)13:00キックオフ/秋田陸
大宮 vs YKK AP
・J'sGOALでは全試合速報を実施します! 詳細はこちら
----------

秋田県は秋田市八橋運動公園陸上競技場で行われる天皇杯4回戦は、J1の大宮に、現在JFL3位、来季のJ2昇格を目指すロッソ熊本(4位)よりも上位にいる、富山県黒部市をホームタウンとしているYKK APが挑むカードとなっている。

J1も残り5試合という今の段階で、大宮は18チーム中14位。ワールドカップを挟み3連勝を記録した時期もあったが、シーズン後半に入ると20〜27節までは8試合勝ちなしという苦しみも味わった。
現在もチーム状況は完調とはいえないものの、10月21日の28節には、後にヤマザキナビスコカップで2連覇を達成することになる千葉を相手に久々となる勝点3を奪取。その甲斐もあり、降格に関わってくる16位(福岡)との勝点差は9。決して100%安心とは言い切れないが、残り試合数を考えるとほぼ残留は問題ない位置にいる。

昇格2年目の今シーズン、そんな大宮を文字通り牽引したのが、今季東京Vから加入したMF小林大悟である。リーグ戦で欠場はわずか1試合(惜しむらくはその1試合が、浦和との「さいたまダービー」だったことだが)、残る28試合でも途中出場はたった1度と、移籍初年度から押しも押されぬ中心選手となった。小林大悟は、高精度のキックで味方へのアシストを増やしていっただけでなく、自らもFKあるいは強烈なミドルシュートで得点を重ねている。現在7得点はチーム内得点王。開幕前に期待を集めながら加入したホンジュラス代表のFWマルティネスが早々とチームを去るなど誤算が続き、総得点は36で甲府と並びリーグで下から3番目と、攻撃面で苦しんだ大宮にとって、中盤にいながらにして得点力を持った彼の存在は本当に大きかったと言える(最近の大宮の試合では、小林大悟はFWとしてプレー)。

この試合には両チームのサポーターだけでなく、秋田県やその隣県のサッカー好きが集うことだろう。その中には、大宮での活躍が認められて、オシム監督就任後にはついに日本代表にも選出された小林大悟を見たいとやって来るファンも多いことだろう。日本代表では、まだその力を十分に発揮したとは言い難いだけに、代表戦の印象とは違う「オレンジモード」の小林大悟を堪能していってほしい。
また、こうした「個」の魅力とは対照的に、大宮のサッカーと言えばJ2時代から対戦相手に「美しい」とまで形容させるほどの見事な3ラインを基調とした、フラットな4‐4‐2が代名詞。チームとして魅せる、個人の技術とは別の「プロの技術」にも是非注目である。

一方、対戦するYKK APは、3回戦でヴィッセル神戸に地元富山で勝利。神戸がJ2リーグ戦を優先したか、メンバーをかなり入れ替えていたことはあっても、今季のJ2で最上級の完成度を誇るチームを相手に大金星を奪っての4回戦進出となった。
YKK APのJFLにおける成績を眺めていておもしろいのは勝敗の内訳。現在16勝8分4敗のYKK APだが、その3項目全てにおいて、ホームとアウェーで成績が均等に分かれる(つまり、ホーム・アウェー双方で8勝4分2敗)。これをあえて好意的に考えれば「どんな相手、どんな状況でも、自分たちのサッカーを貫ける」とも解釈できる。
J1リーグを頂点とするリーグのピラミッドにおいて2つ格上、しかも3回戦の相手とは違い(おそらく)レギュラーメンバーを準備している大宮は、YKK APにとって間違いなく強大な相手になる。だが、社内応援団を中心に1700人も集まったという大サポーターが日本海沿いに秋田までやって来る。いつも通りのサッカーで臆することなく大宮に挑むはずだ。

余談だが、秋田には現在TDK秋田という社会人クラブがあり、来季のJFL参入をかけた地域リーグ決勝大会へと駒を進めているなど、秋田のサッカー界はにわかに盛り上がる気配を見せている。
この対戦のような、どちらのホームでもない会場でのゲームは、双方のサポーターだけでなく、地元のサッカーファンを満足させるというのも勝利に次いで両チームに与えられた「役割」。秋田のサッカー好きの心に火をつけるような好ゲームを期待したい。


以上

2006.11.04 Reported by 佐々木聡
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着