●第86回天皇杯4回戦
11/5(日)13:00キックオフ/小瀬
甲府 vs 山形
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昨年、甲府がJ1昇格を決めた後、ある山形サポーターのブログに「J2を一緒に戦った仲間として、夢を実現した甲府に期待する」という趣旨の書き込みがあった。その文章を正確には覚えていないが、嬉しい気持ちになったことはハッキリと覚えている。甲府はJ2の3位が、J1で通用することを証明した。もちろん、それなりの理由があるから甲府は来年もJ1で戦う権利を(ほぼ)手中に収めている。ただ、J2から昇格した3チーム中、最後に切符を手にした甲府が第29節終了時点で一番順位が上(11位)という現実は、サッカーの可能性と難しさも教えてくれる。
残念ながら今シーズンの昇格が消えてしまった山形が、どんなモチベーションで甲府に挑んでくるのか。天皇杯の3回戦(10月8日・三菱自動車水島FC戦)では6−2と勝っているものの、リーグ戦では8月26日以来(第36節)勝利が無いという苦しい状況だ。樋口監督は選手を固定せずに、その都度ベストメンバーを選ぶことを公言しているだけに層の厚さが問われる。この山形が前半の立ち上がりからプレッシングを仕掛けてくることは間違いない。相手がJ1でも戦い方を変えることは無いだろう。対して、甲府がそれを受ける訳は無い。それがよほどハードで、連携したプレッシングでない限り、甲府がポゼッションで優位に立つだろう。去年の甲府と山形の対戦は1勝1敗2分とイーブンだったが、J1で成長した甲府に昨年のイメージを重ねることは意味が無い。ただ、タッチ数の少ないショートパスでポゼッションする甲府のプレーからは「まだ上手くなれる」という希望は感じ取ることができるはずだ。試合後に。
ただ、甲府も盤石ではないし、もし山形が守備に人数をかけてくればかなり苦戦する可能性はある。しかし、10月28日にリーグ戦でC大阪に敗れて、ホーム・小瀬での連勝が止まっているだけに、選手の心に隙ができることを山形が期待するのは難しい。大木監督が鍛え上げた選手たちは、このあたりの修正や気持ちの切り替えは出来る。3トップの右が宇留野でも、山崎でも関係ないし、対山形のスカウティングがビデオだけでも関係ない。選手が気負わずに戦うことが出来れば、甲府サポーターは四国(丸亀)に(自腹で)うどんを食べに行く正当な理由が出来る。
天皇杯で求められるのは、10ゲーム戦って5勝すれば満足というような戦いではない。求められるのは一戦必勝。格上だろうが、格下だろうが確実に勝たなければならない。甲府の大木監督は、天皇杯を手にしてAFCチャンピオンズリーグという世界に繋がる夢は実現可能だと思っている(はず)。まずは確実に勝って、『天皇杯の呪い(優勝チームが翌シーズンに成績を落とすこと)』の心配は、元旦の楽しみに取っておきたい。
以上
2006.11.04 Reported by 松尾 潤
J’s GOALニュース
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