●第86回天皇杯4回戦
11/4(土)13:00キックオフ/駒場/13,636人人
浦和 5-0 静岡FC
得点者:4' 田中達也(浦和)、22' 長谷部誠(浦和)、46' ワシントン(浦和)、57' 田中達也(浦和)、89' ワシントン(浦和)
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J1勢が登場する第86回天皇杯4回戦、駒場スタジアムで行なわれた一戦では、大会連覇を目指すJ1の浦和が、Jリーグ入りを目標とする東海リーグ1部の静岡FCに5対0と貫禄の勝利を収めた。
浦和は4分、静岡FCのミスを突きGKとの一対一となった田中達が、落ち着いて頭上を抜き先制のネットを揺らすと、22分にも中盤でボールを拾った長谷部がそのままドリブルで持ち込み、ミドルシュートで追加点。後半開始直後に、CKからワシントンが決めてリードを3点とすると、57分にはこぼれ球を田中達が押し込んで4点目。その後、浦和の中盤が間延びしたこともあり、静岡FCが攻勢に転じたが、浦和は試合終了間際、右サイドの岡野の縦パスから、裏を取った田中達が持ち込み、最後はワシントン。静岡FCの息の根を止める5点目を奪い、力の差を見せ付ける完勝を飾った。
浦和はこの日、「まさか」の番狂わせの可能性を微塵も感じさせない戦いぶりを見せた。
「格下といわれるチームとやるときは、集中力が大事。笛が鳴ったと同時にいい攻撃ができ、早い時間に点をとることができた」(ブッフバルト監督/浦和)
「(リーグ戦で)磐田に負けたことによって、試合をやりたいという気持ちでグラウンドに立ってこられたら、やはり引こうがプレスをかけようが、力の差は出てくる」(三浦総監督/静岡FC)
両監督が試合後にそれぞれ振り返ったように、リーグ戦前節の磐田戦での教訓を活かした浦和は、試合開始直後から高い集中力で臨み、早い時間帯に先制点を奪ったことで、完全に自らのペースで試合を進めた。サッカーは、「相手に合わせてしまうと、1部と4部の差は、あっという間になくなってしまう」(ブッフバルト監督)もの。それでも、この日のディフェンディングチャンピオンに隙はなく、最後まで完璧な試合運びを披露した。
地域リーグの静岡FCとの対戦は、浦和にとっては「勝って当然」のゲーム。快勝とはいうものの、試合後の浦和の監督、選手からは淡々としたものが感じられた。それでも、「磐田に負けたが、天皇杯が間に入り、気持ちを切り替えられたのはよかった」と岡野が語るように、この2試合勝利のなかった状況から再び連勝街道への流れを作れたことは、リーグ戦を戦う上でもプラスに働くはずだ。さらに、田中達が約1カ月ぶりのゴールを挙げたことも大きい。J1の得点ランキングトップを走るワシントンに加え、裏に抜け出すスピードを持つ田中達が完全に復調すれば、攻撃のバリエーションは確実に増える。リーグ初優勝を目指す浦和には追い風となるだろう。
一方、J1首位の浦和を前に、天皇杯での躍進がストップした静岡FCだが、24日に始まる地域リーグ決勝大会に向けては、貴重な経験を積んだ一戦となった。
90分間のうちのほとんどで守りに立たされた静岡FCだったが、浦和の中盤にスペースが生まれ始めた65分頃からは、元鳥栖のFW下司、札幌、水戸などでプレーしたMF河村の突破などから、チャンスを演出。71分には太田の落としから、下司がこの日一番の決定機を迎えた。結局、最後までJ1最少失点を誇る浦和の堅守を破ることはできなかった静岡FC。しかし、「地域リーグで付いた選手が“なんでこんな下手なんだ”と彼らが感じてくれれば、今日の試合の意味は非常にあると思う」と三浦総監督が語るように、J1のレベルに触れたことは、地域リーグ決勝大会に臨む上で、あるいはのちにJFLへ挑戦する上でも、若いチームにとって大きな財産となりそうだ。
以上
2006.11.04 Reported by 小川典子(ISM)
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