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【第86回天皇杯4回戦 磐田 vs 柏 レポート】若手中心で臨んだ柏が磐田を追い詰めるが、結果PK9-8で磐田が柏を振り切る。(06.11.04)

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●第86回天皇杯4回戦
11/4(土)13:00キックオフ/ヤマハ/5,557人
磐田 1-1(9 PK 8) 柏
得点者:9' 前田 遼一(磐田)、56' ドゥンビア(柏)
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「うちの悪いところが出てしまった」(田中)と自らリズムを崩してしまった磐田を、あと一歩のところまで追い詰めた若手中心の柏。しかし、最後のPK戦では、圧倒的な経験値を持つ守護神・川口が大きく立ちはだかり、磐田に薄氷の勝利をもたらした。

DFの鈴木秀が欠場した以外は、リーグ戦前節の浦和戦と同じメンバーで臨んだ磐田に対して、柏のほうはリーグ戦から大きくメンバーを入れ替えてきた。フランサ、リカルジーニョ、ディエゴのブラジル人トリオはケガを抱え、DFの岡山は風邪、ボランチの山根も太ももに張りがあるなど、コンディションに問題がある選手が多い中で、来週にはJ1昇格争いの大一番である神戸戦が控えている。そのため、石崎監督は彼らに無理をさせない方針をとり、GKからFWまで、このところ出番の少なかった選手を6人スタメンに入れた。

とくに前線は、佐藤の1トップに谷澤のトップ下という慣れない形をとり、4-2-3-1の布陣でのスタート。その影響に加えて、「あまり試合に出ていない選手ばかりで少し緊張があった」(石崎監督)こともあって、立ち上がりは柏のミスが目立ち、守備も不安定になった。それに乗じて磐田が主導権を握り、立ち上がりから立て続けに柏ゴールに迫る。

そして9分には、左サイドの高い位置でボールを奪い、太田のパスから前田が右足でゴール右にきれいに決めて、磐田が早くも先制。その後も磐田が主導権を握り、前半15分あたりまではワンサイド・ゲームになっても不思議ではない内容だった。

しかし、その後は柏の選手たちが落ち着きを取り戻し、まずは守備をしっかりと整えて、自分たちのサッカーを取り戻していく。いつもほど前からのプレッシャーはかからなかったが、徐々に磐田が攻めるスペースをなくしていった。

逆に磐田のほうは、1点を取ってから「向こうのリズムに合わせてしまった」(田中)というように、ボールのないところでの動きが少なくなり、パスを回しても最後の壁は崩しきれない場面が目立ち始めた。それでも、追加点を奪うチャンスは何度かあったが、それも決めきれず、前半は1-0のまま終了。

後半になると柏は、コートジボワール出身の18歳、ドゥンビアを1トップの位置に投入し、佐藤をトップ下に下げて、谷澤を左に移動させた。両サイドバックも位置を入れ替え(小林亮が左、藏川が右)、攻撃の修正を図った。

その効果はさっそく現われ、ドゥンビアが武器であるスピードを生かして磐田の守備陣を揺さぶり、チームのリズムをテンポアップさせていく。一方、磐田のほうは全体的に運動量が上がらず、前半とは逆に、立ち上がりで柏が主導権を握った。

そして、磐田のDF陣がドゥンビアの動きに慣れないうちに同点ゴールが生まれる。11分、左の永井からのパスが中央のドゥンビアに入り、DFと絡んでこぼれたボールからドゥンビアが自ら抜け出し、そのままドリブルでGK川口も抜いて、冷静にゴールに流し込んだ。

少しずつ試合の流れを引き寄せた柏が、これで完全にペースをつかみ、その後は一進一退の展開に。一時1トップに変えていた磐田は、中山を投入して再び2トップとして攻めに出るものの、流れを完全に引き戻すことはできない。お互いに何度か惜しいチャンスを作ったが、最後のところで決めきれず、結局1-1のまま延長戦に突入した。

そして延長戦でも、両チームとも決定機を決めきれないまま120分が経過して、勝負はついにPK戦に持ちこまれた。

PK戦では、2人目でファブリシオが失敗するが、4人目の藏川のキックをGK川口が止め、4-4でサドンデスに突入。その後も7人目まで全員決め、8人目で小林祐が左ポストに当てて外すが、次の菊地のキックをGK加藤がスーパーセーブして、柏も粘る。
だが、その間、磐田の守護神・川口は、たとえ止められずとも非常に高い確率でシュートコースを読み、少しでも甘くなれば止められるというプレッシャーを柏のキッカーにかけていった。そして11人目の鈴木達のキックを川口が読み切ってストップ。次のファブリシオが2回目のキックをきっちりと決め、磐田がようやく粘る柏を振り切り、5回戦にコマを進めた。

ただし、取材用のミックスゾーンに現われた選手たちの表情を見ると、どちらが勝ったかわからない雰囲気。柏の選手たちは、悔しさの中にも自分たちのサッカーが通用したという充実感を見せたが、磐田のほうは「今日は勝って良かったねということしかない」(服部)と、内容にはまったく納得できないという表情を見せた。

以上

2006.11.04 Reported by 井上慎也
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