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【J2:第48節 鳥栖 vs 湘南 プレビュー】目の前の戦いに集中する鳥栖。新居の復活が追い風となるか。一矢を報いたい湘南を2万人のファンが待ち受ける(06.11.12)

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11月12日(日)J2 第48節 鳥栖 vs 湘南(14:00KICK OFF/鳥栖)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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昇格の権利を得る順位に勝点差9まで追いついた鳥栖。同じ勝点で、強力な攻撃陣を誇る仙台と並ぶ。残り試合は今節を含めて5試合となった。

「順位を狙って戦っているのではない」(松本監督・鳥栖)と言うように選手全員は、今節の湘南戦への調整に余念がない。それもそのはずである。前回の対戦は、第38節(9月8日)だった。山口が20分過ぎに先制するも、退場者を出してから終始押し込まれる時間が長かったからである。
「決定的な場面は相手の方が多かった」(山口貴之・鳥栖)ことを選手は忘れていない。「目の前の一戦一戦を大事にする」(尹晶煥・鳥栖)ことが、今の鳥栖の共通観念になっている。

今季、対鳥栖戦3敗の湘南は、リーグ戦3連敗中と元気がないように見える。しかし、この3連敗の結果をそのまま信じることはできない。徳島・東京V・横浜FCと猛攻・堅固を誇るチーム相手に、いずれもシュート数では相手を上回っているからである。前節(第47節)に試合が組まれていない事もあり、対鳥栖戦への準備を十分に行っていた事が予想される。

目の前の試合に集中する鳥栖と、一矢を報いたい湘南。激しい攻防が見られることだろう。鳥栖には朗報がある。エース新居の復帰である。「出るからには、ゴールを狙うのが当然」(新居辰基・鳥栖)と気持ちは十分に入っている。90分間を走りきる事は難しいかもしれないが、彼の存在は味方を鼓舞し相手に脅威を感じさせる。
司令塔役の尹の出場停止は、ほかの選手全員でカバーすることになるが、仙台・柏をアウェーで破ったとき(31・33節)も尹がいなかった事を考えると勝機は十分あるといえる。新居が元気なうちに先制し、湘南の攻撃を跳ね返しつつ逃げ切る展開は、どこが相手でも同じ戦い方である。

対する湘南は、MF北島が出場停止となり、中盤の構成変更を余儀なくされる。アジエルや坂本の豊富な運動量で鳥栖の守備をかく乱させた上で、切り札となっている加藤の投入タイミングがポイントになりそうだ。佐藤・アジエル・石原・横山とゴールを狙う選手が多いだけにフィニッシュを大事にしてほしい。

中盤でのポゼッションは鳥栖に分があると予想される。しかし、湘南は奪ったあとの前線までの供給が早い。どちらのチームも攻守の切り替えを早く行う事に加え、正しい状況判断が求められる。
目の前の一戦にかける選手の気迫は、時にスーパープレーを生む事がある。それが偶然の産物でも、集中力と気迫がなくしては生まれるプレーではない。1本のシュートにかける想い、パスに乗せる想い…それらが集まるところに結果が伴う。「強いから勝つのではない。勝ったほうが強い」のだ。

今節の鳥栖スタジアムには、2万人の動員計画が進行中である。サッカーの面白さを十分に伝えることができる対戦カード、サッカーファミリーが確実に拡大しそうだ。


以上

2006.11.11 Reported by サカクラゲン
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