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【J1:第31節 横浜FM vs 清水 レポート】清水・藤本が魅せた個の力。横浜FM、後半の猛攻、あと一歩及ばず。(06.11.18)

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11月18日(土) 2006 J1リーグ戦 第31節
横浜FM 2 - 3 清水 (14:05/日産ス/20,258人)
得点者:'15 藤本淳吾(清水)、'37 矢島卓郎(清水)、'54 坂田大輔(横浜FM)、'67 中澤佑二(横浜FM)、'73 藤本淳吾(清水)
★ハイライト&会見映像は【こちら】
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 清水・藤本淳吾の決勝ゴールは、横浜FMの時間帯を少し過ぎたところ、急に訪れたハイライトシーンだった。
 2−2に追いついて、さらに畳み掛ける横浜FM。同点の1分後にも坂田大輔がマーカーと交錯しながらも後ろ向きでワクを捉えるヘディングシュートを放っている。攻勢は止まない、押せ押せムードが続く。

 そんな中、一旦攻めをしのいでカウンターからFKを獲得した清水。だがゴールの可能性が膨らむ客観的な要因がそろっていたわけではなかった。
 まずチョ ジェジンが負傷しピッチ外に出ている。また横浜FMのGKは榎本哲也。キッカーの藤本淳吾とは同じ横浜FMジュニアユースでプレーしていることもあり、ある程度、狙いや球質を知っている。案の定、壁を作った味方選手にわざわざ駆け寄って耳打ち、指示を与えていた。加えて前半19分のフリーキックでは壁を左から巻いて左スミを狙うボール、一度、軌道を見せてしまっている。
 しかし、今シーズン初めての直接FKゴールとなるキックは完璧だった。

 前半は清水のゲーム。
「攻守とも、前を意識するプレーが全然できていなかった」
 水沼監督の率直な感想どおり、横浜FMは打開しよう、ゴールを奪おうとの強烈なアピールがない。
 対して清水の藤本の得点に絡むプレーは、横浜FMに足りない部分を明確に突きつけたかのよう。先制のロングシュートはもちろん、追加点となる矢島卓郎へのスルーパスは、横浜FMが守備の組織を整えた後の崩しだから、よけいに価値がある。伊東輝悦からショートパスを受けてのダイレクトだったが、受ける前の動き出しはゆっくり、でも蹴る寸前にスピードアップして柔らかくラストパス。渡された矢島も、落ち着いてネットに突き刺した。
 
 2−0。このスコアは油断できないといわれるが、前半を見る限り、たやすく動きそうになかった。しかし後半、横浜FMは突如、覚醒する。これは「病気でコンディションの悪い選手がたくさんいた」(長谷川監督)、清水のペースダウンも影響したのかもしれないが、選手が勝負する気持ちを露わにしたのは間違いない。発火点は田中隼磨。4分、山西尊裕と競り勝ってゴールラインぎりぎりから折り返す。続いて同じく右から鋭いライナーロスで坂田のダイレクトシュートを引き出した。スピリットは、まず坂田に伝導する。9分にゴール前で粘って左足で1点目をゲット。
 ここからは横浜FMのペース。15分過ぎからは波状攻撃で清水ゴールに襲い掛かる。CKからの中澤佑二の同点ヘッド、呼び水となったのはドゥトラの前を意識したキック。市川の身体に当たってサイドではなくゴールラインを割ったのだが、単に回していたボールならスローインだったろう。

 しかし同点になってから明暗が分かれた。少ないチャンスで勝ち越し点を奪った清水。久保竜彦を投入し松田直樹を前線に上げて必死のパワープレーも実らなかった横浜FM。ともに最近のリーグ戦で勝ち星はなかったが、清水の方に軍配が上がった。
「この順位をキープしたい」(長谷川監督)。
 だが、モチベーションの差というより、シーズンを通して、清水の方が勝利への道筋を描く試合運びで一枚上回っていたと考える方が、理解しやすい。

 敗れた横浜FMだが、敗因に悩む必要はない。後半戦は戦っていたし、徹底的に攻めていた。なぜ前半戦からできなかったのかという問いをするのは酷だろう。それが簡単にできないから、今シーズンは苦しみ、上位に浮上できていない。  

 寒空。繰り広げられた激しい点の奪い合い。しかも5つのフィニッシュは、きれいなゴールで、それぞれにパターンが違っていた。悔しさと喜びは別にして、両チームサポーターともに、ゲーム内容への満足度は共有できたのではないだろうか。 

以上

2006.11.18 Reported by 池田博人(インサイド)
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