11月23日(木) 2006 J1リーグ戦 第32節
福岡 1 - 1 G大阪 (15:05/博多球/20,187人)
得点者:'3 前田雅文(G大阪)、'7 薮田光教(福岡)
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激しい試合だった。決して引かない。一歩でも前へ行く。そんな気迫が90分間に渡って溢れていた試合だった。思わず目をつぶるシーンも何度もあった。しかし、負けじとチャンスも作った。開始早々3分に失点を喫するも、7分には薮田光教が同点ゴールをゲット。何があっても食い下がり、そして優勝争いを繰り広げる強豪から勝点3を手に入れることだけを考えて戦った試合だった。スコアは1−1。願った結果は得られなかったが、思いの全てをぶつけた試合。残る2試合に向けて希望のつながる試合だった。
「前半は気迫が空回りする場面があった」(川勝良一監督・福岡)。立ち上がりの3分、前がかりになって攻めに出た隙を突かれて失点。福岡にとっては最悪とも言える滑り出しだった。早い時間帯にゴールを奪われると大量失点を喫する。それが今シーズンの福岡の悪いパターン。しかし、目の前の試合に全てをかけることだけに集中する福岡は、いままでの福岡ではなかった。あわてず、怖がらず、ここから反撃を開始する。
そして7分。布部のポストプレーに左サイドから飛び出したアレックスが右足を一閃。このシュートはGK松代にはじかれたが、そのこぼれ球に反応したのは薮田光教。「打ったら詰めるということを普段からやっていた練習の成果。ラッキーに見えるかもしれないが、FWとしては一番うれしいゴール」。大きく揺れるゴールネット。博多の森が熱狂に包まれた。布部陽功のポストプレー。古賀誠史とアレックスの左サイドからの突破。そして豊富な運動量を生かして走り回る薮田。自分たちの持ち味を真正面からぶつけていく。
全体を見ればG大阪の優位は動かなかった。前への圧力は予想通り。一瞬の隙を見せるとすかさず突破を仕掛けられ、マグノ アウベスには何度も際どいシュートを打たれた。どうしてもボールを奪う位置が低くなり、攻守が一体となった流れるようなシーンを作り出すことも出来なかった。後半に入ると、サイドからの攻撃を強めるG大阪の前に自陣に押し込まれる時間帯が増えていく。クリアを再び拾われて連続攻撃を仕掛けられた。それでもGK水谷雄一の好セーブをはじめ、全員が体を投げ出してボールをはじき返す。
残り15分となったところで、G大阪はさらに前がかりになる。たがここから福岡も前に出る。個人の力で圧力をかけるG大阪。奪ったところから素早く切り替えてカウンターを仕掛ける福岡。G大阪のシュートがゴールをかすめるたびにスタンドにはざわめきが起こり、スピード溢れる福岡のカウンターに歓声がこだまする。チームとサポーターが一体になって猛攻をはじき返し、一体となってゴールを目指す。博多の森は今シーズン最高のまとまりを見せた。そして90分が経過。激しくぶつかり合った試合は1−1のドローで幕を閉じた。
28分、70分にマグノ アウベスが放ったシュート。そして86分に中山悟志が放ったヘディングシュート。いずれも外すほうが難しいくらいのドフリーのシュートだった。ほかにもG大阪に多くの決定機を作られた。チャンスの数なら誰が見てもG大阪が上。G大阪にあと少しの決定力があれば試合は終わっていたはずだ。しかし、結果はそうはならなかった。「ホームなので、そういう運があったのかもしれない」(久藤清一)。福岡の気迫とサポーターの後押し。それがゴールを守ったと言ったら、言いすぎだろうか。
欲しかった勝点3には届かなかったが、それでも1つだけ勝点を積み重ねた福岡。互いの地力の差や、試合の流れから見れば大きな勝点1と言っていいだろう。しかし、薮田は口にした。「次の試合につなげなかったら意味はない。名古屋戦は、全員で勝点3を取れるようにやるだけ」。残された試合はあと2つ。まだ何も終わってもいなければ、何も手に入れてはいない。まず大事なのは次の名古屋戦。この日の気迫を次の試合にぶつけ、福岡は勝点3を取りに行く。
以上
2006.11.23 Reported by 中倉一志
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第32節 福岡 vs G大阪 福岡レポート】気迫でもぎ取った勝点1。福岡がG大阪の猛攻をしのぐ(06.11.23)
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