11月23日(木) 2006 J1リーグ戦 第32節
浦和 3 - 0 甲府 (15:04/埼玉/57,781人)
得点者:'46 ワシントン(浦和)、'64 山田暢久(浦和)、'68 ワシントン(浦和)
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「1試合でPK2本を外したのは人生ではじめてだったが、サッカーではそういうこともある」(ワシントン/浦和)。
11対10。ハーフタイムを終えて数的優位に立っていたのは浦和だが、スコアに動きなし。浦和は序盤から甲府を押し込み、ふたつのPKという決定機を得ながらも、ワシントンがこれを活かせず。首位浦和対11位甲府の一戦は、試合の流れにそぐわないスコアで後半のキックオフを迎えていた。
浦和にとっては、前節の名古屋戦を想起させるような嫌な流れ。チャンスを作り、相手を追い込みながらもゴールだけは遠い。ワシントンのふたつのPK失敗は、それに輪を掛けるようだった。どこか歯車が狂っているよう。浦和はそれなりに甲府を攻め立て、ゴールに迫ったが、ネットには届かない。真っ赤に染まったスタンドからは歓声が消え、ため息がこだました。
しかし、90分を終えてスコアを眺めれば、3対0。浦和に3ゴールが刻まれていた。「これが1位のチームと、11位のチームの差かな」。甲府の大木監督は、そう呟いた。
「相手がひとり退場者を出していたこともあったし、割と落ち着いていた」(山田/浦和)。2本のPK失敗にも浦和に焦りはなかったようだ。
となれば、後半は完全なる浦和ペース。46分、右サイドでスローインを受けた山田が左足で中央へロビングを入れると、これをワシントンが頭で捉え、1対0。64分には、先制点の場面ではアシスト役に回ったキャプテン山田が魅せる。左サイドに流れた山田は、巧みなフェイントで相手DFふたりをかわしてペナルティエリア内に侵入すると、右足を振り抜き、貴重な追加点をもたらした。
そして68分、三都主が左CKから鋭いボールを送り出すと、これに飛び込んだワシントンが難なくダメ押しの3点目を突き刺し、試合にけりをつけた。
前半の嫌な流れを打ち消すように、後半は浦和が3ゴールを挙げるなど、得意のホームで強さを発揮。「優勝に向け大きな勝ち点3」を獲得すると同時に、ホームでの無敗記録を21へと伸ばし、Jリーグ記録を更新した。
これで勝ち点を68へと伸ばした浦和。対して、同日にG大阪が引き分け、川崎Fが敗れたことで、2位G大阪との勝ち点差が5と開き、次戦のF東京戦に勝てば無条件で、引き分けてもG大阪が引き分け以下の結果に終われば優勝と、王手をかけた。
敗れた甲府は「10人になっても引かず」(大木監督/甲府)、終始積極的な姿勢を見せ、70分にはエリア内でバレー、89分には途中出場の須藤があわやゴールか、というシーンを生み出したが、結局は最後まで1点が遠かった。
内容の差以上に見えたのは勢いの差。決して相手を翻弄するような素晴らしいサッカーを見せるわけでもないが、浦和はいつもどおりに勝利を手にした。ホーム埼スタで圧倒的な強さを発揮する浦和、悲願のリーグ初制覇はもう目の前まで来ている。
以上
2006.11.23 Reported by 栗原正夫
J’s GOALニュース
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