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【J2:第50節 山形 vs 柏 レポート】1点を守りきった山形が対柏戦3勝目。柏はまたもセットプレーからの失点で3位転落。(06.11.23)

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11月23日(木) 2006 J2リーグ戦 第50節
山形 1 - 0 柏 (13:04/山形県/5,430人)
得点者:'82 小原章吾(山形)
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 山形2勝、柏1勝で迎えた今季4度目の対戦。横から射してくる秋の陽に照らされたべにばなスポーツパークで、山形に3度目の歓喜が用意されていた。

 柏は前節・仙台戦と同じ3−5−2、同じ先発メンバーで臨んだ。3バックの両サイドを狙う山形に対して、蔵川、小林亮の両WBが必要に応じて下がってスペースをケアし、サイドを抜かれれば小林祐三がすかさずカバーに入るなど、自陣の手前半分で山形が起点をつくることを許さなかった。また、バイタルエリアでうるさく動き回るレアンドロに対してもきっちりとマークを受け渡し、ボールが入ってきたところで素早くプレスを掛けた。

 一方、出場停止明けの小原がCBに戻ってきた以外は前々節の試合と同じメンバーで臨んだ山形も、守備ではプランに沿って進行。もっとも警戒していたディエゴには永井、秋葉が2人で対応し、中央で縦に入るボールを防ぐ。それでもボールをつながれた先では、FW根本が自陣深くまで長い距離を戻りパスをカットした。何度もしつこくチェックを続け、嫌がるディエゴをついにバイタルエリアから遠ざけることに成功。そうなると、山下のポストプレーや鈴木達也のドリブルの脅威も随分と和らぐことになった。

 攻め手を欠いていた山形が流れを変えたのは前半33分。厳しいマークを受け、30分を境にプレッシャーを避けてサイドへ大きく開き始めていたレアンドロが、石川を引き連れて中央へ移動。左サイド宮沢からのパスをガラ空きとなった逆サイドにヒールで流すと、そこへ臼井が走り込んでミドルシュートを放った。ポストをわずかにかすめたこのプレーを合図にしたように、山形がパスをつなぎ出す。最終ラインを使ったサイドチェンジはそれまでも効果的に使っていたが、さらに食いついてくる柏のプレスを逆手に取る。次々とスペースへ動いてボールをつなぐようになると、そこからレアンドロや秋葉が枠を狙ったが、落ち着いたキャッチングを続けるGK南が不測の事態の芽を摘んでいった。また、柏も右斜めの同じような位置から3度FKを得たものの、ヒヤリとするシーンはつくれず、前半は互いに無得点のまま終わった。

 後半立ち上がりから、柏が石崎監督の指示どおり「セカンドボールを徹底的に拾って」、さらに「もっとピッチを大きく使って」、前半には見せなかった攻撃力を発揮する。残り30分を切ったところで、山下に代えてフランサを投入すると、フィールドの中央でディエゴやリカルジーニョから勝負の縦パスがビシビシ入り出し、山形の守備が後手を踏むシーンが目立ち始めた。山形は「セカンドボールはシンプルに出していこう」(樋口監督)と指示されていたにもかかわらず、深い位置で柏のプレスに手こずるうちにミスをしたり、パスをカットされるなど、苦しい状況に晒された。

 勢いに乗る柏はビッグチャンスをつくり出す。後半22分、右サイドのスローインからのボールをディエゴがペナルティーアーク付近にふわりと落とすと、小林亮がスピードに乗って飛び込み、勢いそのままにヘディングシュートを放った。これはGK清水が至近距離で咄嗟に弾いたが、この直後、山形にはさらに大きなピンチが用意されていた。後半24分、財前の中盤の横パスをリカルジーニョが察知し、縦へワンタッチのパス。足元で受けたフランサはスピードに乗って決定的な1対1をつくった。しかし、ここでも立ちはだかったのは清水。フランサがやや右へ流れながら、ゴールマウス左を狙ったシュートを、驚異的な反応で弾き失点を防いだ。

 この日、たった一度ゴールネットが揺れたシーンは、山形が懸命にピンチをしのいだあとの後半37分。後半2度目のCKだった。右コーナーアークにボールをセットした財前は、助走しかけた足をすぐに止める。「みんな入り方がバラバラだった」(財前)。仕切直して、中の選手が今度は一斉に動き出したのを確認すると、財前は低く速いボールを思い切り蹴り込んだ。ニアに飛び込み、ヘッドでスライドさせたのはレオナルド。「前半はファーサイドか真ん中に入っていたが、相手の意表を突くために後半はニアに入った」。ボールは一度バウンドしてファーサイドへ。待っていたのはフリーの小原だった。「それまでずっとニアに行っていて相手に読まれていると思ったので、1回ファーに逃げようと思ったら本当にマークが外れた」。GK南がニア側に移動していたこともあり、大きく開いたゴールマウスの左半分をめがけて渾身のヘディングシュートを突き刺した。

 1点を追う立場となった柏は、FKからの岡山のヘディングシュートが枠をそれ、3分間のロスタイムには2度のオフサイドを犯すなど、自らの焦りと、山形の集中を切らさないディフェンスの前にゴールを割ることなく、勝点を柏に持って帰ることができずに終わった。

 痛い黒星を喫した柏は、わずか1試合で再び3位に転落。試合直後、石崎監督はサポーターへのあいさつを終えたばかりの選手を呼んでピッチで円陣を組み、「2日後の試合にこれからスタートしていこう」と前を向くように諭したが、選手たちの落胆の色は簡単には消えなかった。「セットプレーからの失点」という不安材料も、払拭するどころか、この試合の失点でさらに大きなものになってしまった。次節・札幌戦までは間がない。気持ちの切り換えこそが最大の課題となる。

 山形は前々節の草津戦に続き、2戦連続しての無失点勝利を達成。樋口監督の「選手・チームの成長を、改めて感じることができる試合だった」という言葉どおり、戦意が弱まるどころか、ここへ来て右肩上がりにチームの強さが増している。状況に応じた戦術のギアチェンジも、最近まで10試合勝利がなかったチームとは思えないほどできている。この試合で今季の8位が確定。もう順位が変わることはないが、戦う意味を見失わず、勝つよろこびも思い出した集団だからこそ、たった2つの残り試合に無限の成長を期待したい。

以上

2006.11.23 Reported by 佐藤 円
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