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【Jユースサハラカップ2006 決勝トーナメント1回戦:レポート】勝利に飢える名門・三菱養和と静岡の雄・磐田がそれぞれ2回戦へ進出。(06.11.25)

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 11月25日、日本平スタジアムでJユースサハラカップ1回戦が開催された。18チームによる変則トーナメントのため、この1回戦へ臨んだのは4チームのみである。

●第1試合
三菱養和 1-0 川崎F(11:01/日本平/200人)
得点:46'大竹隆人(三菱養和)
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 第1試合で激突したのは、クラブチームの名門・三菱養和SCと川崎フロンターレ。今年は公式戦で2度、練習試合で1度(解釈によっては2度)対戦して、いずれも養和が勝利している。「1点だって取られてない」と養和の主将・大竹隆人が胸を張ったように、養和側はこの一戦に確固たる自信を持って臨んでいた。

 逆に川崎F側は自信を欠いていたのかもしれない。「受けて立ってしまいました。アグレッシブさがなかった」と川崎F・堀井美晴監督が嘆いたように、序盤から養和が試合の主導権を握る。巧緻かつ活発な左MF大竹と推進力と突破意識に優れた右MF榎本亮輔に、左SB藤本修司と右SB清水宏晃が繰り返すオーバーラップが絡む。この両サイドアタックが川崎Fにとって最大の脅威だった。サイドの攻防で遅れを取り、ボランチが外のカバーを意識したところを中盤中央の低い位置から攻め上がるMF木暮郁哉と、下がって受ける2トップが有効活用。8分、14分、15分、19分と養和は立て続けに決定機を作り出す。受けてしまった川崎Fは前半のうちに左サイドバックの交代を決断せざるを得ず、全体で後手に回った。川崎Fがこの試合最初のシュートを記録したのは、開始から30分が経過してからである。

 もっとも、この圧倒した前半で点を取れなかったのだから、「養和の前半だった」と一概に言うことはできない。川崎FはCBの樋口大を中心にボックス内の攻防で最後まで体を張って応戦。前半の終盤には中盤の押し上げからサイドを使う攻めで養和に冷や汗をかかせることにも成功した。0-0で迎えたハーフタイム。これなら、試合の行方は微妙なところだろう。

 だが、後半開始早々のアクシデントが試合の流れを決定付けた。後半1分、ペナルティーエリア内でシュートブロックに入った選手のハンドからPKが宣告されたのだ。キッカーは主将の大竹。「自分がPKを失敗して敗退した昨年の光景がよぎった」というが、今年のボールはきちんとゴールネットを揺らした。

 以降、試合は一進一退。川崎FはFW高山薫を中心に前半よりもいい形を作ったが、養和もセンターバックの仙石玲を中心にこれをよく跳ね返し、1-0のスコアを最後まで保ちきった。

 「自分たちのような街クラブは、Jのクラブに勝たなくては注目も評価もされない。見返す場所はここしかない」と斉藤和夫監督。勝利に飢える名門が次のラウンドへ駒を進めた。

●第2試合
愛知FC 0-4 磐田(14:00/日本平/220人)
得点:23'山本康裕(磐田)43'中島良輔(磐田)76'稲葉真人(磐田)86'伊藤佑介(磐田)
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 第2試合、ここで対峙したのは同じ東海勢の愛知FCとジュビロ磐田。手の内を知り尽くしたもの同士、力関係もよく分かっていた。今年春の東海クラブユース選手権では真っ向勝負を挑んで、大敗している。愛知・浅野洋一監督は、そのときとは違う策を用意していた。
 この試合で愛知は本来のレギュラーである佃拓巳をベンチに置いて2トップに長身の二人を並べ、両サイドハーフには走れる選手を用意した。「前の二人で競って、外へ展開する。攻撃は4人だけでやる」。浅野監督が両者の力関係を考えて、そう割り切っていた。佃は攻撃で決定的な仕事の期待できる選手だが、特に守れる選手ではない。「まず全員でしっかり守る」ことを意識し、佃には「勝負どころでお前を使う」と言い含めて試合に臨んだ。

 30分までは愛知側の「ゲームプランどおり」(浅野監督)。磐田側は自陣に張り付く極端なリトリート戦術を取る相手を攻め切れない。リスクを冒さないと点を取れないと焦る余り、「無理なサイドチェンジをしたり、不用意なミスをしたり」(磐田・内山篤監督)といったシーンも増えてきた。「相手は明らかに『じれて』いた」(浅野監督)。だが、ここで勝負のあやが生じる。愛知側の攻撃の要であるFWの中村雄大が接触プレーで負傷してしまったのだ。代わりは佃。勝負どころで出るべき男がこのタイミングで投入される。ゲームプランの崩壊は明らかで、それはおそらく愛知側の心理的な動揺も生んでいた。佃投入後からわずか1分後の33分、愛知は磐田で最もフリーにしてはいけない男である山本康裕のマークを外し、左足の鮮やかなミドルシュートを叩き込まれた。

 こうなると、試合は完全に磐田のものである。43分にはFW押谷祐樹のパスを受けたMF中島良輔が決定的な2点目を奪取。後半も磐田ペースは揺るがず、愛知が攻勢をかけた直後の76分には稲葉真人が巧みなシュートを叩き込んで、3-0。最後は誰が選んでもこの日のマン・オブ・ザ・マッチになると思われる山本が華麗なルーレットターンで左サイドを突き破って上げたクロスを、交代出場のFW伊藤佑介がヘッドで叩き込んだ。

 圧勝に“してやったり”の表情も浮かべた内山監督だが、その視線はすでに次へ向いていた。「個の力が上がり、チーム力も上がっているという手ごたえはある」。静岡の雄は、次の2回戦でFC東京と対峙する。

以上

2006.11.25 Reported by Reported by 川端 暁彦(サッカー新聞エルゴラッソ編集部
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