11月26日(日) 2006 J2リーグ戦 第51節
東京V 1 - 1 仙台 (14:04/国立/5,528人)
得点者:'73 シウバ(東京V)、'80 菅井直樹(仙台)
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キックオフから、アウェーの仙台が奇策に出た。この試合で初のメンバー入りをした、現在指定強化選手として仙台のチームと共に過ごしている仙台大の4年生細川を、いきなりスタメンで起用したことにも驚いたが、注目すべきはその起用法である。メンバー表で見ると、彼のポジションはMF。記された名の順番で見るとボランチと推察され、これまで千葉が務めていたような「相手のキーマンをマークしながら、最終ラインに吸収されることも厭わない」動きを行うのかと思われた。
しかし彼が試合開始と同時に採ったポジションは、DFライン中央部の左寄りの位置。その右には、丸山、そして木谷とCBが並ぶ。国立に乗り込んできた仙台は今季残り2試合というこの段階になって、手を加えることの無かった4バックから、3バックへの変更を試みたのだ。そして要注意のマルクスに富田を、左サイドでプレーすることの多かったシウバには木谷がつき、効果的に東京Vの攻撃を封じていく。
とはいえ、東京Vは落ち着いていた。東京Vも仙台ほどのインパクトはなかったものの、ボックス型の中盤を立ち上がりからダイヤモンド型に変えて臨むという変化を加えていた。しかし、それで攻撃にさほど機能性を見出せなかったばかりか、1ボランチで守るスペースを中島に使われたり、ロペスや菅井、梁など後方の選手の侵入を許していたことをすばやく認識したラモス監督は、前半のうちに菅原と金澤の2ボランチ編成に戻す。これにより、ピッチ上の問題は改善した。東京Vのボールポゼッションは自ずと増し、仙台は徐々にカウンターに攻撃が絞られていく。
そしてゲームはそのまま後半へと入ったのだが、前半同様の流れの中、メインスタンドから見て右エンド(つまり、仙台のエンド)でボールが長く留まる状況で、ある種必然がもたらしたと言えるゴールが東京Vにもたらされた。
仙台は状況を打開しようとしてか、今シーズンの悪癖そのままにロペスにボールを預ける回数が増し、さらにその位置も徐々に仙台ゴール前に近くなる。その瞬間を狙い済ましたかのように、東京Vはロペス目がけて4人でプレッシャー。敵陣深い位置でボールを奪うと、そのまま2トップ+マルクスの3人でショートカウンターに持ち込む。平本からマルクスを経由してシウバに渡り、フィニッシュが放たれるまでに、要した距離は10メートルあっただろうか。最後はペナルティーアーク右からのシウバのシュートが低い弾道でゴール左を破り、73分、東京Vが先制する。
ホーム最終戦で勝利にぐっと近づいた東京V。ところが、仙台の失点が今季を象徴するものだったのに似て、東京Vから勝利の喜びを奪ったものもまた、東京Vが今季抱えていた「悪癖」だった。
80分のプレーだ。東京Vがボールを失ったのは、決して自陣などではなく、敵陣深くのはずだった。しかし仙台がロペス、中田とつなぎ、右サイド前方にいた菅井へパスを放った際、試合の終盤でリードを奪っているはずの東京V守備陣は、なぜか中途半端な位置に左SBの石川がいるのみ。この日は久々にメンバーに返り咲いた石川を配するなど、攻撃的な人選にこだわった東京VのSBだが、サイドにどうも堅固な壁を築くことができない状況は、シーズンの終盤、そしてリードしている一つの試合終盤にも改善できなかった。
強引に石川の裏を取り、タッチラインに切れそうだったボールに追いついた菅井がサイドを独走の後、その菅井にパスをだしたあとでその右を追い越して走っていた中田に展開、中田が昨年のチームメイト、富澤をかわしてマイナスの低いセンタリングを入れると、入ってきた梁は合わせ切れなかったが、遅れてゴール前に入ってきた菅井にとってドンピシャのボールがこぼれる。GK高木も左右に揺さぶられていたゴールマウスに向けて、菅井が強烈に右足を振りぬく。このゴールで東京Vは、ホーム最終戦の勝利を失う形となった。
何とか同点で試合を終えた仙台は、失点こそいただけない形だったが、3バックの新しい布陣、そして(まだ加入は正式に決まっておらず、サポーターからも加入を求める横断幕が即席で飾られた)細川といった若い力の台頭など、比較的明るいムードで試合を終えていた。
ただ東京Vにとっても、決して得るものが無かった試合ではない。改善点も改めて明確になったが、今季なかなか定まることの無かったピッチ上の形や目指すサッカーが、ようやく固まりつつあるのは、第4クールの戦いを知っている者ならば疑いようのない事実である。
そして何より、試合後のホーム最終戦セレモニーや会見において、今日勝てなかったことの悔しさを隠そうとしなかったラモス監督から、早くも来季に向けた闘志がメラメラと感じられたことは、特記すべきことかもしれない。
「昔のヴェルディの色を取り戻したい」。今日の試合後、ラモス監督はそう断言した。シーズン序盤こそその気持ちが先走っている部分もあったが、今節の戦いぶりが示すとおり、最近は理想と現実に上手く折り合いをつけた戦いぶりを見せるなど、一人の監督としてもラモス監督にとって、この1年は大きかっただろう。
セレモニーでサポーターに約束した来季の昇格を、ラモス監督は早くも見据えている。
以上
2006.11.26 Reported by 佐々木聡
J’s GOALニュース
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