12月2日(土) 2006 J1リーグ戦 第34節
浦和 3 - 2 G大阪 (14:04/埼玉/62,241人)
得点者:'21 マグノアウベス(G大阪)、'27 ポンテ(浦和)、'44 ワシントン(浦和)、'59 ワシントン(浦和)、'78 山口智(G大阪)
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タイムアップの瞬間、3年間チームを導いてきたギド・ブッフバルト監督の周りにベンチの選手やスタッフが駆け寄り、指揮官をもみくちゃにした。ピッチ上では赤いユニフォームを身にまとった選手たちが歓喜の雄叫びを上げている。真っ赤に染まったスタンドも激しく揺れる…。93年のJ発足から14年間、みんな、この歓喜の時を待ちわびていた。
試合自体はガンバ大阪のエース・マグノ アウベスに先制点を許す厳しい立ち上がりだった。が、ポンテがすぐに同点弾を叩き込み、さらにはFWの柱・ワシントンが2点を追加した。終わってみれば3−2の勝利。ホーム22連勝に、J1リーグ戦最多入場者数試合記録更新、そしてワシントンの得点王と、浦和レッズは記録尽くめの美しく華麗なJ1初制覇をついに成し遂げた。
長かった2006年J1もいよいよ最終節。首位・浦和はJ1初タイトルを賭けて2位・G大阪を迎え撃った。決戦の舞台である埼玉スタジアムには6万2241人の大観衆が集結。これはJ1リーグ戦最多入場者記録だ。大サポーターに青く澄み渡った青い空。浦和初優勝の舞台は見事なまでに整った。
ブッフバルト監督が送り出したスタメンは、GK山岸範宏、DF内舘秀樹、田中マルクス闘莉王、ネネ、ボランチ・鈴木啓太、長谷部誠、右サイド・平川忠亮、左サイド・三都主アレサンドロ、トップ下・山田暢久、FWポンテ、ワシントンの3−5−2。先発すると見られた坪井慶介は大事を取ってベンチスタートとなった。対するG大阪はケガの癒えた播戸竜二がスタメンに復帰。遠藤保仁も満を持してベンチに入った。
とはいえ、大一番の重圧からか、立ち上がりは両者とも非常に硬かった。自分たちのサッカーをすれば勝てるはずの浦和イレブンも緊張感が強すぎてボールが収まらない。3点差以上の勝利で逆転タイトルを狙うG大阪がじわじわとリズムを握った。そして前半21分、G大阪は橋本英郎の中盤からのスルーパスに播戸が巧みに反応。ペナルティエリア内をギリギリのところまでえぐってマイナスに折り返した。ここに走りこんだのがマグノ アウベス。エースの右足シュートが決まり、G大阪は奇跡の逆転優勝に望みをつないだ。
「ウチの選手たちはナーバスで、試合の入りはミスが多すぎた。自分たちのサッカーを忘れてしまっていた。しかしガンバに1点を取られ、1発殴られて、ようやく目が覚めた」とブッフバルト監督が言うように、ここから浦和本来の堅守と鋭い攻めが戻ってくる。
27分にはワシントンからのパスを受けたポンテが鋭いドリブルでシジクレイをかわし、GK松代直樹のわきの下をえぐるような豪快なシュートを決めた。「ロビー(ポンテ)の個人技でリズムを変えてくれた」と鈴木も安堵の言葉を口にした。そして前半終了間際の44分には、その鈴木からのスルーパスにポンテが反応。彼の折り返しをゴール前で抜け出したワシントンがゴール。2−1と逆転に成功する。「2−1になった時、勝負は決まった」と指揮官も納得する2点目だった。
「後半は楽しもうと思った」と平川も言うように、残り45分間はタイトルへのカウントダウンとなった。G大阪の西野朗監督は予定より早く遠藤を投入し、勝負に出る。前がかりになる相手を受ける形となり、浦和のボール支配率は普段の試合より明らかに下回った。それでも彼らは慌てず、後半14分にダメ押し点を奪う。右CKから三都主が入れたボールを闘莉王が落とし、これを頭で合わせたのが再びワシントンだった。彼のこの日2点目は得点王争いトップに立つマグノ アウベスに並ぶ今季26点目。G大阪にしてみれば、シジクレイが負傷で外に出ている時の不運な失点だったが、浦和のJ1初優勝とワシントンの得点王を確実にする大きなゴールとなった。
この後はG大阪が一方的に攻めてきたが、浦和はじっと辛抱する。後半33分の山口のゴールで1点差にされるが、それでも1年間浦和を支えてきた堅守はタイムアップの瞬間まで崩れなかった。
守備陣の柱・闘莉王は満身創痍にもかからわず全身全霊を込めて戦い、チーム全体を鼓舞し続けた。彼の働きはMVP級の価値があるといっても過言ではないだろう。ネネも持ち前の1対1の強さで相手に立ちはだかり、内舘も献身的にプレーした。そして坪井も10分足らずだったがピッチに立ち、火消し役としていい仕事をした。GK山岸もたびたび危ない場面で好セーブを見せ、日本代表らしさを前面にアピールした。年間総失点28(34試合)は残念ながら2000年優勝の鹿島アントラーズの27に届かなかったが(当時リーグ戦は30試合)、それでも立派な記録であることは間違いない。
中盤の安定感、両サイドの機動力、FW陣の決定力など今季の浦和は全てにおいて高いレベルを誇った。さらに付け加えると、控えメンバーの質の高さも群を抜いていた。小野伸二に岡野雅行、永井雄一郎とベンチに控えるのは日本代表歴のある選手ばかり。「選手層の厚さこそ浦和レッズの力だ」とブッフバルト監督も胸を張った。
2000年にJ2落ちを余儀なくされた後、浦和は抜本的なチーム改革を図り、着々と戦う集団を作り上げた。2003年にヤマザキナビスコカップを獲り、2004年にステージ優勝、2005年に天皇杯と1つずつ階段を上がり、悲願の年間王者の座を手に入れた。「でもこの優勝はあくまで通過点」と鈴木が言うように、彼らの常勝軍団への道はまだ始まったばかり。今季はまだ天皇杯があるし、来季はACLもある。浦和レッズはこれから本格的に輝かしい歴史を作り上げていくのだ。
以上
2006.12.02 Reported by 元川悦子
※【J1:第34節 浦和 vs G大阪 G大阪側レポート】
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