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【第86回天皇杯5回戦 鹿島 vs 名古屋 プレビュー】天皇杯を獲って、悲願の10冠を達成させたい鹿島。名古屋に勝って快進撃の基盤を作りたい(06.12.08)

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●第86回天皇杯5回戦
12/9(土)13:00キックオフ/カシマ
鹿島 vs 名古屋
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 2日のJ1最終節・ジュビロ磐田戦を野沢拓也のハットトリックで3−0と勝利し、2006年J1を6位で終えた鹿島アントラーズ。当初目標のタイトルには遠く届かなかったが、それでも終盤戦の好調ぶりにはパウロアウトゥオリ監督も選手たちも手ごたえを感じたに違いない。そしてリーグ戦終了後、指揮官の今季限りの退任が明らかにされた。フェルナンド、アレックス・ミネイロ、名良橋晃、本田泰人らチームに貢献してきた選手たちも退団も決定した。こうした人々、そして彼をサポートしてきた人々のためにも、この天皇杯は負けるわけにいかない。明日9日の5回戦・名古屋グランパス戦が悲願の10冠達成への最初の大きな関門となる。相手も好調なだけに、より一層集中力と闘争心を高めたい。

 2日の磐田戦は調子を上げていた田代有三が出場停止。代わってダ・シルバが先発出場した。負傷欠場していた岩政大樹も復帰し、最終ラインの安定感は増した。彼らの強固な守りが機能し、鹿島はリーグ戦5連勝中だった磐田を完封。小笠原満男(メッシーナ)が去った後、攻撃の柱に成長しつつある野沢がプロ初の1試合3点を奪った。彼の得点をお膳立てした本山雅志やダ・シルバの動きも非常にキレており、チーム状態は前向きだ。

 その勢いを今回の名古屋戦でも維持したいところ。パウロアウトゥオリ監督も「全力を尽くして天皇杯タイトルを獲ることがサポーターに対しての恩返しだと思っている」と力強くコメントしており、鹿島最後の仕事に全力投球する構えだ。その思いはアレックス・ミネイロらも同じだろう。まずは彼らの熱い闘志をピッチ上で示してほしいものだ。

 チームにとっての朗報は田代の復帰だろう。11月11日のガンバ大阪戦から3試合4得点をマークし、シーズン通算でも7得点を奪った進境著しいストライカーが戻ってくることで鹿島の得点力は確実にアップする。田代のいる利点はゴールだけに留まらない。彼はポスト役としても非凡なセンスを持っており、いったん田代にボールを収めてからワイドな展開が可能なのだ。野沢が2列目から飛び出したり、本山がサイドを崩したり、アレックス・ミネイロがDF裏へ入り込んだりできるのも、田代という起点があってこそ。その役割をキッチリ果たすことで名古屋守備陣を脅かしたい。

 絶好調の野沢にもさらなる期待がかかる。J終盤は中後雅喜とともにボランチに入っていた彼だが、今回も同じく3列目からゲームをコントロールすることになるだろう。低めの位置ではプレーしても、彼の得点力が衰えることはない。2005年J1で独走していた時、あるいは今季終盤戦の好調時に象徴されるが、鹿島がいいリズムで戦っている時は必ずと言っていいほど野沢のゴールが生まれている。彼は単にパスをさばくだけの選手ではない。その類まれな決定力を発揮して、名古屋を叩きたいところだ。

 とはいえ、一方の名古屋が鹿島以上に調子を上げていることを忘れてはいけない。彼らはJ1ラスト6試合を負けなしで終えた。ノルウェー代表FWヨンセンの得点感覚は相変わらず非凡だし、玉田圭司、中村直志といった日本代表歴のある選手たちも復活の兆しを見せつつある。玉田にしても、中村にしても、フリーにしたら鋭いドリブルでゴールに向かってくる選手。彼らを中盤でしっかりケアし、最終ラインで壁を作ること。それが鹿島に求められるテーマだ。

 ただ名古屋にとって痛いのは、チームの柱に成長した20歳の左サイド・本田圭佑がカタール・アジア大会出場のため離脱していること。U−21日本代表は2次リーグ敗退を余儀なくされたが、彼がこの試合に出ることはない。鹿島にとってプラス要素と考えていい。

 加えて、名古屋はカシマスタジアムを苦手としている。Jリーグ発足から14年。彼らはこの地で勝ったことがない。そのジンクスは今季リーグ戦でも健在だった。名古屋はその悪い因縁を払拭しようと懸命に向かってくるだろうが、鹿島にしてみればゆったりとした気分を構えていればいい。メンタル的には鹿島の方が優位といえるだろう。

 明日のスタメンを予想すると、鹿島はGK曽ヶ端準、DF内田篤人、岩政、大岩剛、新井場徹、ボランチ・野沢、中後、2列目・本山、ファビオ・サントス、FW田代、アレックス・ミネイロの4−4−2だろう。対する名古屋はGK楢崎正剛、DF大森征之、スピラール、増川隆洋、渡邊圭二。ボランチに山口慶、藤田俊哉、金正友が並び、右FW中村、左FW杉本恵太、トップにヨンセンという形で来ると見られる。フェルフォーセン監督は「相手に合わせたサッカーをする」という哲学を持った監督だが、今回はベースの4−3−3を崩さないだろう。

 明日の鹿嶋地方の天候は曇り時々雨。最高気温は9度までしか上がらない。本格的な冬の気候の中でのゲームとなるだけに、防寒体制をしっかり整えて観戦に出かけたい。

以上

2006.12.08 Reported by 元川悦子
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