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【FIFAクラブワールドカップ:オークランド vs アハリSC プレビュー】今年こそは初勝利を狙うアハリ。そしてオークランドは岩本輝雄の加入でどのような化学反応が!?(06.12.10)

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●TOYOTA プレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2006
2006年12月10日(日)19:20キックオフ/豊田
オークランド vs アハリSC

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 「王者」と称される6つのクラブチームが日本に集結。昨年はFIFAクラブワールドチャンピオンシップ・トヨタカップ、そして今年からTOYOTAプレゼンツFIFAクラブワールドカップと名称も新たになったこの大会に、様々なスタイルを持つチームがクラブ世界一の栄誉をかけて、つばぜり合いを行う。ヨーロッパ代表・FCバルセロナ(スペイン)に南米代表・SCインテルナシオナウ(ブラジル)が牙を剥き、北中米、アジア、アフリカ、オセアニア勢がどう続くかというのが大勢の見方だが、トーナメント一発勝負の中では何が起こるか分からない。わずかな隙も許されない引き締まった展開が期待される。

開幕戦はアフリカとオセアニアの対決。アハリ・スポーティング・クラブ(エジプト)とオークランド・シティ(ニュージーランド)が一戦を交える。

 昨年に続いて出場のアハリは、エジプト国内リーグ優勝34回、そして現在のCAFチャンピオンズリーグを含むアフリカクラブ王者10回と、アフリカ大陸においては堂々たる強さを誇る。だが、大陸を飛び出して今大会に挑んだ昨年は、「世界一を目指す」というクラブの威勢の良い掛け声とは裏腹に、初戦でアル・イテハド(サウジアラビア)に負け、さらに5位決定戦でもシドニーFC(オーストラリア)に敗れ去り、世界の舞台の大きさを肌で感じた。今年は強さとともに謙虚な姿勢も加えて、まずは大会初勝利を狙う。

 陣形は3-5-2もこなせるが、まずは4-4-2が濃厚か。攻撃陣では昨年大会のシドニーFC戦で1得点を決めたFWエマド・モタブなどの面々がいるが、必ず目に付くのがトップ下のモハメド・アブートリカだろう。長短のパスワーク、そして自らも高い得点力を持つ彼が、アハリの絶え間ない攻撃を操る。

 ただ、本来なら左のジウベルト、右のバラカトといった中盤の役者たちも攻勢に一役買うのだが、彼らはコンディションが芳しくなく、来日メンバーから外れた。前回大会に続いて指揮を執るマヌエル・ジョゼ監督は、どのようなアレンジを仕込んでくるか。右サイドに入る可能性が高いイスラム・エル・シャテルあたりがキーマンとなりそうだ。

 また守備面では『アフリカ最強リベロ』と評されるエマド・エル・ナハズと対人に強いワエル・ゴマの両CBを中心にがっちり組織的に固める。スピードではやや劣るものの、力と力のぶつかり合いになれば、ゴールを簡単には割らせない自信に満ちている。

 さて、オーストラリアが今年1月にAFCに移籍したことも影響し、今年のOFC代表はニュージーランド勢。同国・北島のオークランドをホームタウンとするオークランド・シティが参戦する。このチームは2004年創設ながらも国内リーグ2回優勝と新進気鋭。シンプルに前へ押し出すキック&ラッシュスタイルが特徴だ。その中で7週間の契約で補強された岩本輝雄は、4-4-2の左2列目でのアクセント役、もしくは一発で勝負を決めるセットプレーのキッカーとして期待が寄せられる。アマチュアチームであるオークランドの中で、2年のブランクがあるとはいえ、日本のディシプリンが身に染み付いている岩本がチームにどのような化学反応を与えるかが興味深い。

 流れのなかでの得点源として期待されるのは、ケリン・ジョーダンとグラント・ヤングの2人の元南アフリカ代表FW。ジョーダン31歳、そしてヤング35歳というベテランの彼らが、どれほど多くの好機を作れるか。また、フィジカルコンタクトに比較的寛容な国内リーグでもまれてきた守備陣が、ファウルを多発しないかどうかも気になる点だ。

 06〜07年シーズンのオークランドは国内リーグで3位と勝ち切れず、ロジャー・ウィルキンソン前監督が辞任した。だが、04年から2シーズンの間チームの指揮を執り、前述の国内リーグ2回優勝と、今年のOFCクラブチャンピオンシップ優勝という栄冠をチームにもたらしたアラン・ジョーンズ監督が、ニュージーランド女子代表監督から暫定的に復帰するのは心強い材料だ。

 何事においても初戦は華やかな装いを醸し出すもの。超現代的なデザインの豊田スタジアムで、北アフリカと南太平洋の風が混ざり合い、鮮やかな光を放つことだろう。

以上

2006.12.09 Reported by 永井謙一郎(サッカー新聞エルゴラッソ編集部
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