●第15回アジア競技大会2006/ドーハ
12月10日(日)22:00(日本時間)/カタール・Qatar Sports Club Stadium
準決勝
なでしこジャパン vs 韓国女子代表
---------
予選グループリーグを戦い終え、グループAを1位で通過した日本は10日、グループB2位の韓国とメダル獲得をかけて対決する。
準決勝を翌日に控え、なでしこジャパンは試合開始時刻と同じく16時からおよそ2時間、みっちりと汗を流した。この日の練習はワンツーパスのパターン練習に多くの時間をさき、個々のポジションでの動きを細かくチェックし、最後はPK練習で終えた。「韓国をやりやすい相手とは思っていません。この大会はどれだけ必死になれるかが重要なんです」と語るのは大橋監督。
ワールドカップの出場権がかかっていたアジアカップでは予選リーグで中国を破り、あと一つ勝てば出場権を得られるというところで急ブレーキがかかってしまった。今大会も同じように中国を撃破し、有利な状況で準決勝を戦うことになった。相手の韓国はFIFAランキングこそ22位と日本より格下ではあるが、昨年の東アジア選手権では初優勝を果たしており、このときの対戦では韓国のがむしゃらなプレーの前に、日本は攻めきれず、ドローに終わっている。予選グループ最終戦で北朝鮮に1-4で敗れているが、支配率で見れば五分と五分。前半に挙げた1得点はPARK Hee YoungがDFにつかれながらも決めたファインゴールであった。大橋監督の話すように決して戦いやすい相手ではない。
中国戦で決勝ゴールをアシストし、右サイドでリズムを作る動きが光っていた宮間も「まだまだ、自分が思うプレーはできていません。中国戦の得点もセットプレーのみでしたし、崩してゴールというところまでいっていない。もっと自分が起点となって相手を引きつけて澤さんや、忍(大野)に前を向いてプレーしてもらえるようにしないといけないんです」と自分のプレーには納得が出来ていない様子。より高い目標を掲げ、ステップアップしていこうというムードは宮間だけに止まらず、チーム全体に広がっている。
メンタル面で崩れてしまったアジアカップの教訓を活かし、相手に惑わされず、自分たちのサッカースタイルに重点をおいて戦っている今大会のなでしこジャパン。相手に合わせた戦術はもちろん必要だが、それも自分たちのプレーをゲーム内で確立してからの話だ。中国戦以降に照準を合わせてきた調整も今のところ順調と言える。連戦の疲れが見え隠れするものの、それは相手も同じこと。前回大会(3位)以上のメダルを目指し、まずはこの準決勝、個々が納得のいくプレーをした上でしっかりと勝利をつかみたい。
以上
2006.12.10 Reported by 早草紀子
-試合情報(アジア競技大会2006/ドーハ公式サイト=英語)は【こちら】-
J’s GOALニュース
一覧へ【なでしこジャパン vs 韓国女子代表:プレビュー】自分たちのスタイルを崩さず戦いたいなでしこジャパン。準決勝はメダル獲得を懸けて韓国と対決!(06.12.10)













