●第86回天皇杯5回戦
12/9(土)13:00/4,328人/ヤマハ
大宮 0-1 磐田
得点者:56' 西紀寛(磐田)
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小雨の降るヤマハスタジアムに「ミウラ・オオミヤ」のコールが響き続けた。天皇杯の敗戦の瞬間は、そのシーズンでチームを去る人とのお別れの瞬間でもある。
12月9日、ヤマハスタジアムで行われた天皇杯5回戦の大宮vs磐田は、0-1で磐田が勝利し、準々決勝へと駒を進めた。試合後、大宮サポーターからは、平岡選手、久永選手、そして3年間チームを率いてきた三浦監督にもコールが送られた。雨の中かけつけたサポーターに感謝の気持ちを込めてゴール裏の端から端までに丁寧に挨拶した指揮官は、その別れを惜しんだ。
大宮は、GK荒谷、DF波戸、奥野、土屋、冨田、MF小林(慶)と片岡のダブルボランチ、右に小林(大)、左に橋本、2トップには藤本と森田でスタート。一方の磐田は、GK佐藤、DF犬塚、鈴木、大井、上田、MF菊地、ファブリシオ、右に太田、左に船谷、トップ下に福西、1トップの前田という布陣。
前半立ち上がりから、藤本を中心に攻撃をしかける大宮。「相手にチャンスを与えてしまった(上田)」と、磐田は中盤でのミスから相手に大宮にチャンスを与えるシーンが目立つ。しかし最後のところでは鈴木、大井を中心としたDFでしのぐ、または大宮がゴールをはずすという展開が続き失点を免れた。
一方の大宮は、前半だけで8本のシュートを放ちつつもゴールを割ることはなく前半を折り返した。前半いちばんのビッグチャンスともいえたシーンは、33分。右サイドでドリブル突破してきた藤本からゴール前の森田に絶妙なクロスが入るも、ゴールネットを揺らすことは出来なかったところだろう。
後半開始から、船谷に代えて西を投入した磐田・アジウソン監督。西は「2トップのような形で前に張っているように。サイドバックの裏のスペース、あるいはボランチのバイタルエリアを使っていくように」と指示を受けて送り出された。「何かを変えてくると思っていた予想の中で、西の投入は予想通り」と言う三浦監督。
先制点を挙げたのは、その西だった。
後半11分、ゴールキックからの流れで前田がチャンスを作り、西がそのこぼれ球をゴールへとつなげ、ピンチの直後のワンチャンスをものにした。その後15分に三浦監督は、森田に代えて久永を投入。小林(大)をトップに、久永を右に配置。続いて22分には小林(慶)に代えて、ボランチに斉藤を投入。すると、磐田は30分、福西に代えて服部を投入した。服部を左サイドバックにし上田をボランチに入れる。さらにその1分後、大宮は片岡に代えて吉原を投入。再び小林(大)を右サイドに戻し、久永をボランチに入れる。どうしても得点が欲しい三浦監督は37分、センターバックの土屋に対し、冨田とのポジションチェンジを指示。左サイドのより前の位置でプレーする土屋が積極的に攻撃に絡む。だが「何が何でもゴールを」という大宮の選手、スタッフ、サポーターの思いは遂げることなく試合は終了。
この試合で、磐田の放ったシュートはわずかに1本。まさにワンチャンスをものにした磐田だった。しかし、「勝ったということだけが良かった」という鈴木の言葉がすべてを象徴しているように、「納得のいかない試合」というアジウソン監督をはじめ、選手からは「内容に満足がいっていない」という点や、反省の弁ばかりが聞こえてくる。
内容に不満を残したアジウソン監督は「選手たちと話をしたい」と、次の準々決勝(16日に行われる浦和vs福岡の勝者との対戦)に向け、厳しい表情を見せた。
一方の大宮は13本のシュートを放ちながらもゴールを決めることが出来なかったこの試合。数々のチャンスを作りながらも決めきれないという、今シーズンを象徴した戦いとなってしまったのではないだろうか。今日が大宮での最後の試合となった三浦監督は「選手たちには自信をもって来シーズンを迎えてほしい」とエールを送り、サポーターやスタッフへの感謝の言葉を繰り返してこの3年間を締めくくった。
以上
2006.12.09 Reported by 日々野真理
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