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【FIFAクラブワールドカップ準決勝:アハリSC vs インテルナシオナル プレビュー】堅守と攻撃性の融合体・SCインテルナシオナルがいよいよ登場。大会初勝利を果たしたアハリ・スポーティングクラブは更なるスピードアップがカギ。(06.12.13)

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●TOYOTA プレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2006 準決勝
2006年12月13日(水)19:20キックオフ/国立
アハリSC vs インテルナシオナル

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FIFAクラブワールドカップはいよいよ準決勝を迎え、南米代表と欧州代表といった強豪が登場する。13日、まずは南米代表、ブラジルのSCインテルナシオナル(以下インテルナシオナル)と、10日の開幕戦を勝ち上がったアフリカ代表、エジプトのアハリ・スポーティングクラブ(以下アハリ)のぶつかり合いとなる。

ブラジルのチームということで、華やかな攻撃を繰り出すことがイメージされるが、実際のインテルナシオナルは堅実な守備ぶりを身上とする。今月2日に閉幕したブラジル全国選手権ではサンパウロに次いで2位という好成績をおさめ、そして失点の少なさもリーグ2位。相手の良さを消しにかかるディフェンスで、勢いを自らの元へと呼び込むのが巧みだ。選手としては、4-4-2のCBコンビである、ファビアーノ・エレルとインジオに注目。今季ブラジルサッカー連盟のベストイレブンに選ばれている二人の鉄壁ぶりが揺るがないことが、勝利への前提だ。

そうした堅守がベースにあるので、攻撃力も生きる。エースはFWフェルナンドン。彼もまたブラジルサッカー連盟のベストイレブンに選ばれている。ボールを持てば絶対的な強さを発揮。得点を確実に生み出し、堅守のチームにリードを呼び込む。

フェルナンドンとともに2トップを組むのは、イアルレイ。2003年トヨタカップではボカ・ジュニオルスの一員として日本にやってきている。32歳とベテランの域に入っているが、得点に絡むときのカラダのキレは天下一品。相手にとっては常に動きを捉えておかねばならず、フェルナンドンばかりに気を取られているわけにはいかない相手だ。

そして、スーパーサブとしての出番が楽しみなのが、17歳の新星ストライカーであるアレシャンドレ・パト。ブラジル年代別代表を経験し、またチームでは背番号11を背負うあたり、力量の高さがうかがえる。ブラジル全国選手権では11月にパルメイラス戦でデビューし、いきなり1得点2アシスト。未来のブラジル代表候補として、今から覚えておきたい名前だ。

対するアハリは、大会初戦のオークランド・シティ戦で完勝し、3-5-2の陣形を組む面々のウォーミングアップを果たしたというところ。トップ下のアブートリカを軸として、メテブとフラビオの2トップの連係、右サイドのエル・シャテルの突破といった攻撃は、それぞれが噛み合って人数の多い展開がなされると、なかなか手強い。インテルナシオナルの守備との力関係がいかほどのものかが楽しみな点だ。初戦は「緊張していたようだった」(マヌエル・ジョゼ監督)とのことで、優位ではあったものの遅い展開が続いたが、この準決勝では試合のレベルはより高くなるのは必至。よりスピードを上げていくことが勝利へのカギとなるだろう。

また、守備陣は3バック右のゴマの強さが初戦のオークランド・シティ戦から発揮されたものの、まだ余力を残しつつ戦った様相だった。インテルナシオナル相手に100%の力を発揮しなければならない状況で、どれほど落ち着いて自分たちのスタイルで防ぎ切れるか。

10日の戦いで大会初勝利を果たしたアフリカの雄は、より高みを目指すべく、サッカー王国との正面対決に挑む。対するインテルナシオナルも、決勝進出して当然の力量であろうという周囲の期待に応えるべく、相手に隙を見せない戦いを繰り広げるだろう。

以上

2006.12.12 Reported by 永井謙一郎(サッカー新聞エルゴラッソ編集部
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