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【Jユースサハラカップ2006 準決勝 レポート】試合序盤に生まれたゴールが明暗を分けた第1試合。セカンドボールの拾い合いで差が出た第2試合。クリスマスイブ、決勝の舞台・神戸への切符を手にしたのは広島とF東京!(06.12.17)

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●Jユースサハラカップ2006 決勝トーナメント準決勝
12月17日(日)
第1試合 三菱養和 1−2 広島
第2試合 F東京 3−0 名古屋
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 17日、Jユースサハラカップ準決勝が長居第2競技場で行われ、「24日・神戸」へと駒を進める2チームが決定した。

●第1試合/11:02/長居2/437人 
三菱養和 1−2 広島
得点:4'横竹翔(広島)70'平繁龍一(広島)89' 石井拓也(三菱養和)
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 個々の強さでは広島が優る。だが、中盤のクオリティーは三菱養和も負けていない。あるいは上かもしれない。よって、試合は拮抗するはず。そんな予想を立てて見始めた試合は、開始早々に生まれた得点で激しく動き出した。広島・左MF藤澤典隆のクロスを二列目から走り込んだ右MF横竹翔がダイビングヘッドで叩き込む。三菱養和・斉藤和夫監督が試合前に「気をつけろ」と言い含めていたという横竹の飛び出しにやられる最悪の形で三菱養和の準決勝はスタートした。

 だが三菱養和が失意に沈む時間はそう長くなかった。8分には最初の決定機。出場停止の岩佐に代わって先発した1年生FW中村謙の落としから、エースFW神村奨の強烈なシュートが広島ゴールを襲う。だがここは、GK兼田亜季重が好守で防ぐ。10分には逆にFW平繁龍一のループシュート、中野裕太の右足シュートなどが養和ゴールを襲った。ここから試合は一進一退に。MF木暮郁哉や大竹隆人の技巧が冴える養和は、両サイドを使った攻撃で広島を押し込む。広島もセットプレーやカウンターから逆襲を見せるなど、激しい戦いとなった。ただ逆に互角の展開だっただけに、「0-0でこの展開だったら…」と試合後に斉藤監督が悔しがったように、三菱養和の1失点は重かった。

「前が競れてなかった。フィフティーのボールが全部相手に渡ってしまった」と広島・森山佳郎監督。ロングボールが増えた上に前で競れなかった広島が押し込まれたのは必然で、森山監督もその点を激しく叱責したという。その成果もあってか、後半はさらに激しい展開に。三菱養和はポゼッションで上回り、持ち味である中盤のテクニックを随所に発揮。だが、肝心のペナルティーエリア内での仕事はできない。あと1歩までのところまではいっても、ペナルティーエリア内、ゴールエリア内での最後の戦いを制し切れなかった。「競り合いで差が出た」と斉藤監督は言い、「広島は最後の1歩が出てくる」と主将の大竹は振り返る。

 そして迎えた70分。藤澤の蹴ったボールから決定的な1点が生まれた。相手DFと競りながら巧みにボールをシュートポジションに置いた平繁。右足から放たれたボールは転々とゴールへ転がり、2-0。三菱養和もあきらめずに最後まで敢闘し、終了間際には交代出場MF石井拓也が1点を奪い取った。だが、反撃もここまで。2-1で激戦を制した広島が、2年ぶりに決勝へと駒を進めた。


●第2試合/14:01/長居2/451人 
F東京 3−0 名古屋
得点:24'井澤惇(F東京)35'山村佑樹(F東京)61'森村昂太(F東京)
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 第2試合はF東京と名古屋の一戦。「フィジカルなゲームになる」という大方の予想通りに試合は展開していく。勝敗のカギはセカンドボールの拾い合い。そこで差が生まれたと言えるかもしれない。

 F東京の守備の狙いはシンプルだった。「相手のCBにはボールを持たせる。そこから蹴られてもかまわない。CBから展開してきたら、そこで厳しくプレスにいく」(DF吉本一謙)。名古屋はこの術中にはまっていた。「プレスの網にかかってしまった」という名古屋・朴才絃監督の言葉どおり、つなぎにいったボールはF東京の猛烈なプレッシングにあって、まったくつながらず。苦し紛れに蹴られたボールは、F東京が誇る2枚の巨漢センターバック、吉本と櫻井誠也の2枚に撃墜され続けた。跳ね返した後のセカンドボールをめぐる争いでも、F東京はほぼ完璧な対応を見せる。「ウチのDFはとにかく強いんで、絶対に跳ね返してくれる。そこ(セカンドボール)を拾ってやろうと思っていた」と、拾いまくったF東京ボランチの井澤惇は言う。実際、朴監督を嘆かせたのも、中盤の選手たちがこのセカンドの拾い合いでまったく勝てなかったという点だった。

 得点も美しかった。「ビックリでした」と言ったのは後方からその様子を眺めていた吉本。24分、一旦止められた攻撃からだった。名古屋は守備が全員揃っていて、待ち受けている状態。そこに再びショートパスで切り込んでいく。DF山浦公裕から井澤、井澤から森村、そして再び井澤へ。ペナルティーエリアでの華麗なつなぎ。最後は井澤の左足シュートが炸裂し、名古屋のゴールネットを揺らす。35分には、MF山村佑樹のミドルシュートがゴールバー下を叩いてラインを割って、2-0。61分には森村昂太が自慢の左足を駆使した絶妙のゴールを披露し、勝負はほぼ決した。名古屋は長身DF酒井隆介をFWに配置し、これまで何度も試合を決めてきた得意のパワープレーを敢行したが、「蹴ってくれた方が楽でした」(吉本)、「蹴ってきてくれる分には問題ない」(GK権田修一)との言葉どおり。3-0で試合終了。今季、クラブ史上最高の成績を残した名古屋だったが、Jユースサハラカップの準決勝で姿を消すこととなった。

 これで決勝は広島とF東京の一戦となる。2002年のナイキプレミアカップ(U-14)決勝で激突してから、ライバルとして競い合ってきた両クラブ。公式戦では久々の対決となる。F東京は「全員が一つの目標に向かって一つになっている」(権田)最高の状態。一方、広島も攻守の形が整い、態勢は万全。「気合と根性で勝ちます」と森山監督の鼻息も荒い。

 24日、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場。名勝負の予感は十分だ。

以上

2006.12.17 Reported by 川端 暁彦(サッカー新聞エルゴラッソ編集部

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●Jユースサハラカップ2006決勝戦
12月24日(日)/13:00/神戸ユ
広島 vs F東京

※TV放送:BS-i 生中継 13:00〜
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