●TOYOTA プレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2006 3位決定戦
2006年12月17日(日)16:20キックオフ/横浜国
アハリSC 2−1 アメリカ
得点:42'アブートリカ(アハリSC)、59'カバニャス(アメリカ)、79'アブートリカ(アハリSC)
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「今年は去年のネガティブなイメージを変えるためにやってきたんだ」と主将のシャディはいきいきとした顔で語った。1勝もできずに最下位で終わり、プライドを傷つけられた第1回大会。クラブワールドカップで唯一の連続出場を果たしたアフリカ王者のアハリSCにとって、今大会はリベンジだった。
準決勝でインテルナシオナルに敗れ、決勝でバルセロナと対戦するという夢は叶わなかったが、それでもリベンジを目指すアハリSCのモチベーションは下がらず。中南米カリブ王者のアメリカとの3位決定戦で「アフリカ代表は非常にクオリティの高いチームがプレーしていると証明した」(ジョゼ監督)。
この日の主役もやはりアブートリカ。アフリカのジダンと称される男は、この日もピッチで一番輝いたプレーヤーだった。巧みなボールキープで相手をひきつけ、相手が読みづらいアウトサイドのパスを駆使して2トップにクサビを打つ。アハリSCの攻撃パターンはほとんどこの形からだった。そしてアメリカも「相手が中央からの攻撃が多いのは分かっていた」(テナ監督)はずだった。しかし、それでも序盤からアハリSCのアブートリカ、FWのフラビオ、メテブのコンビネーションに手を焼く展開が続く。そして42分、アメリカゴールに近い位置で得たFKのチャンスに、アブートリカが短い助走で右足を一振り。GKオチョアの横っ飛びも届かず、アハリSCが先制ゴールを奪う。
1点ビハインドで前半を折り返したアメリカは後半開始からチームの支柱であり、メキシコの英雄でもある、ベテランのブランコを投入。前半は動きの重かったアメリカだが、これでチームに活気が生まれた。ブランコは期待通りに攻撃のアクセントとなり、59分にカウンターからボールを受けると右サイドを単独突破。アハリSC守備陣のわずかな隙を突くクロスを上げると、中央に走り込んだカバニャスがヘディングで押し込み、アメリカが同点に追いついて見せた。
「リスクを覚悟して攻撃的にいった」(テナ監督)。同点に追いついたアメリカは、前線の枚数を増やして勝負をかける。対するアハリSCも中盤の選手を2人入れ替えてアメリカの攻撃的な采配に対応しながら勝ち越しを狙った。
均衡した展開の中、決勝ゴールは79分、アハリSCに生まれる。中央でボールを受けたアブートリカがフラビオとのワンツーで中央を強引にこじあけ、ゴールへと流し込んだ。アブートリカはこの得点で今大会3ゴール。出場チームや成績で試合数が異なるとはいえ、3得点は見事。日本のサッカーファンにはその名前がしっかりと刻み込まれたことだろう。
「インテルナシオナル戦は緊張でガチガチだった。我々はアフリカで2連覇を成し遂げて代表になったチーム。どんな相手だろうと恐れてはいけない。今回は色々なことを学んだ」と試合後のジョゼ監督は目を細めた。アハリSCは2大会連続出場となったこのクラブワールドカップで大きな経験を積んだ。「日本の人たちが僕たちを忘れないように、来年も来るよ」(シャディ)。アハリSCは来年の再開を誓い、3位という土産を持ってアフリカへと帰っていった。
以上
2006.12.18 Reported by 寺嶋朋也
J’s GOALニュース
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