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【浦和:Bull's Cup レポート】ザルツブルクとバイエルンに6失点。2007シーズン前に厳しい洗礼を受けた浦和。宮本は無難な守備を見せる(07.02.14)

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■ブルズカップ 第一試合
2月14日(水) 3:00キックオフ(日本時間)
浦和 1-3 レッドブル・ザルツブルグ(オーストリア) ※1試合45分
得点者:3' オウンゴール、12' オウンゴール、14' ヤンコ(ザルツブルク)、32' 小野伸二(浦和)

■ブルズカップ 第二試合
2月14日(水) 4:00キックオフ(日本時間)
浦和 0-3 FCバイエルン・ミュンヘン(ドイツ) ※1試合45分
得点者:9' ロケ・サンタクルス(ミュンヘン)、32' ロケ・サンタクルス(ミュンヘン)、40' クラウディオ・ピサロ(ミュンヘン)
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最終ラインに田中マルクス闘莉王と坪井慶介、ボランチに鈴木啓太と阿部勇樹、トップ下に小野伸二、FWに永井雄一郎と日本代表経験者をズラリと揃えてレッドブル・ザルツブルクに挑んだ2006年J1王者の浦和レッズ。2007年はアジアチャンピオンズリーグ制覇とJ1連続優勝の両方を狙う彼らとしては、このゲームで確固たる手ごたえをつかみたいところだった。

しかし前半3分のワシントンのオウンゴールに始まり、15分も経たないうちに3失点。「立ち上がりは集中力がなくやられてしまった」と相馬崇人も反省するしかなかった。このザルツブルク戦は小野のゴールで1点を返したが、続くバイエルン・ミュンヘンとの2本目は0−3で完敗。J1屈指の堅守を誇る浦和が90分間で6失点するという信じられない展開を余儀なくされた。

ホルガー・オジェック新監督は「戦術面はこれからという時の試合だった」と選手をかばったが、「やや調整が遅れ気味」という厳しい現実を突きつけられた格好だ。彼らは3月3日のJ1開幕まで時間のない中、どのようにリカバリーを図っていくのだろうか…。

ザルツブルクと浦和、バイエルンの3チームが45分×3本の変則的ゲームを消化するという「ブルズカップ2007」が13日19時(現地時間)から、ザルツブルクのブルズアレナ(ユーロ2008に向け、EMシュタディオンに名称変更)で行われた。現地は気温7〜8度、時折雨がパラつくあいにくの気象条件だったが、スタジアムは7割方の入りとなった。

前日のミュンヘンでの練習で4バックを試すなど、今季のACLとJ1の過密日程を想定したターンオーバー制のチェックを実施すると見られた浦和。だがオジェック監督はブッフバルト前監督が昨季まで採っていた3−5−2で初戦・ザルツブルク戦を迎えた。スタメンはGK都築龍太、DF堀之内聖、闘莉王、坪井、右サイド・山田暢久、左サイド・相馬、ボランチ・鈴木、阿部、トップ下・小野、FW永井、ワシントンという顔ぶれだ。対するザルツブルクは4−4−2。宮本恒靖とかつて中村俊輔(セルティック)とレッジーナ時代に同僚だったバルガスがセンターバックでコンビを組んだ。

ニコ・コバチやフォルランテンなどドイツワールドカップ経験者の多くが欠場し、1.5軍の陣容だったザルツブルクだが、立ち上がりから凄まじいゴールラッシュを見せる。開始3分にワシントンのオウンゴールを誘ったDFドゥディッチのヘディングシュートを皮切りに、12分のFWヤンコの強引な飛び込みによる2点目(公式記録では堀之内のオウンゴール)、そして14分にロングボールを受けたヤンコが闘莉王を完全に振り切って奪った3点目と、いずれも見事な得点だ。「2、3点目は特に残念な形だった」と欧州でのプレー経験豊富な小野も悔しがるほど、ザルツブルクはいい形でゲームに入った。

1月末に始動したばかりの浦和は全体的に体が重かった。闘莉王も「コンディションの差がありすぎた」と正直な気持ちを吐露した。阿部、鈴木、小野という中盤の構成も初めてで、彼らはどうバランスを取るべきか苦しんでいた。時間が経過するにつれて阿部が攻撃に絡み、小野も自由に動いてチャンスメークするようになったが、連携不足は明らか。加えてスタジアムの人口芝ピッチに戸惑った。「人工芝だと展開が速くなるし、やりづらかったと思う」と宮本も話したが、浦和は異なる環境にも適応しきれていなかった。

それでも32分に山田のドリブルでのえぐりから飛び込んだ小野が1点を返し、ようやく浦和らしい勢いが戻ってきた。闘莉王も持ち前の攻撃参加を見せるなど、やっと本来の勘を取り戻しつつあった。が、45分は短い。あっという間に終了の笛が鳴り、浦和はザルツブルクに3−1で敗れた。

次なるバイエルン戦はメンバーが交代。闘莉王、坪井、阿部、相馬、永井以外は全員が入れ替わった。バイエルンもシュバインシュタイガーやショルら有名選手数人はいたが1.5軍の構成だ。そんなバイエルンだったが、球際の強さ、ボールを蹴る・止めるの正確さ、パワー、スピード、連携面の全てで浦和を上回った。開始9分にはサンタクルスが早々と1点目をゲットする。浦和も闘莉王のシュートがクロスバーを叩いたり、平川忠亮が粘り強く右サイドを上がるなどチャンスはあったが、得点は遠い。逆に相手は33分にサンタクルスが2点目を奪い、終盤にはもう1人のFWピサロが3点目をゲット。完璧なまでの試合運びで浦和を振り切った。

「みんなで連携したサッカーをしていた」(小野)、「1つ1つのプレーの丁寧さが違った」(阿部)、「判断が物凄く早かった」(鈴木)と、浦和の選手たちからは世界との差を実感するコメントが次々と飛び出した。自分たちに何か欠けているのか、彼らは改めて気づいたことだろう。この悔しい経験をACLとJ1にぶつけるしかない。浦和の選手たちは地味な練習の積み重ねの重要性を改めて痛感したはずだ。15日からの日本代表合宿で主力数人が離脱するのは痛いが、この大敗をムダにせず、力に変えるしかない。

一方、ザルツブルクの宮本は少しずつ地位を築きつつあるようだ。この日も45分のみのプレーで、課題の身体接触に関しては評価する材料もなかったが、それでもドイツ語で指示を出したり、的確なラインコントロールで浦和攻撃陣を振り切ったりと、無難なパフォーマンスを見せた。この調子なら24日のオーストリアリーグ後半戦初戦・GAK戦出場は可能だろう。負傷欠場した三都主アレサンドロとともに、活躍を期待したい。

以上

2007.02.14 Reported by 元川悦子


【出場メンバー】※浦和選手のみ

■第一試合
GK:都築龍太
DF:坪井慶介、田中マルクス闘莉王、堀之内聖
MF:山田暢久、阿部勇樹、鈴木啓太、相馬崇人、小野伸二
FW:ワシントン、永井雄一郎

■第二試合
GK:山岸範宏
DF:田中マルクス闘莉王、坪井慶介、内舘秀樹
MF:平川忠亮、細貝萌、阿部勇樹(43分:酒井友之)、相馬崇人(35分:堤俊輔)、ポンテ
FW:岡野雅行、永井雄一郎(29分:小池純輝)
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