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「初めて呼んだ選手を含め、全員がやる気を出して戦った。戦術的にも走る部分でも大変いい試合をした。矢野(貴章=新潟)のハットトリックに関しては何ゴールというのは今の時期、あまり大事じゃない。が、競争がますます激しくなったという意味ではいいこと。私の選択肢が増えたということだ」
2007年最初の日本代表合宿。練習初日を終えたイビチャ・オシム監督はまずまずご機嫌な様子だった。というのも、Jリーグ開幕を2週間後に控えた難しいコンディションの中、選手たちが大学生相手に誠心誠意プレーしたからだ。中でも光ったのが、相馬崇人(浦和)、矢野、藤本淳吾(清水)といった初招集組のフレッシュな動き。知将も新戦力の台頭に明るい希望を抱いたようだ。
オシムジャパンの2年目がついに始動した。今年は7月に重要なアジアカップを控えている。このビッグトーナメントに向け、まずはチームを強化していくことになる。
15日に千葉県内に集合した28人には、すでにチームに定着している田中マルクス闘莉王ら浦和勢、加地亮らガンバ大阪勢、巻誠一郎らジェフユナイテッド千葉勢のほか、2006年ドイツ・ワールドカップ後に代表引退を表明していた中澤佑二(横浜FM)が復帰。さらに矢野や相馬ら新戦力6人が加わった。オシムイズムの理解者を増やし、1人でも多くの選手が「考えながら走るサッカー」を実践できるようにする。それが指揮官の今合宿の狙いであるはずだ。
練習は16日からスタート。午前中は1時間半ほど練習を実施。夕方17時から流通経済大・筑波大との練習試合2試合に挑んだ。初日からゲームというのはまさにオシム流。このやり方は昨年から変わっていないようだ。
指揮官は2試合を行うに当たり、28人を2つのグループに分けた。「両方が同じくらいの実力になること、新しい選手が偏らないこと、どちらが先発で控えかわからないようにすること」という3つのポイントで選手を振り分けたという。
流経大戦では
GK:山岸範宏(浦和)
DF:阿部勇樹、 田中 マルクス 闘莉王(ともに浦和)、今野泰幸(F東京)、右サイド・加地亮(G大阪)、左サイド・相馬崇人(浦和)
MF:ボランチ・中村憲剛(川崎F)、鈴木啓太(浦和)、トップ下・野沢拓也(鹿島)
FW:我那覇和樹(川崎)、播戸竜二(G大阪)
が先発。彼らに橋本英郎(G大阪)、矢野貴章(新潟)、川島永嗣(川崎F)が加わった14人が最初のグループとなった。
15日にオーストリアから帰国したばかりの浦和勢が大半を占めたせいか、試合の立ち上がりは重かった。だが開始3分に中村の左CKを今野が頭で押し込み、早々と先制点を奪った。これで弾みがついたのか、左の相馬が積極果敢な仕掛けを見せたり、播戸が動き出しの速さでゴール前に詰め寄るなど、いい形が何度か生まれた。が、追加点が奪えない。そんな23分、攻めに参加していた闘莉王の背後を突かれ、流経大のカウンターを食らい、左MFの沢口にゴールを奪われたのだ。
何となく乗り切れない日本代表。そこでオシム監督は反町康治コーチを通じて3−5−2から4−4−2への布陣変更を試みる。今野が左サイドバック、相馬が高い位置へ移動した。これで前へ前へという意識を取り戻す。加えて33分には鈴木と橋本、播戸と矢野が交代。フレッシュな選手たちも流れを変える。前半終了間際の42分、矢野が見事な反転で相手DFをかわして2点目を挙げた。
後半も橋本と矢野の入ったイレブンでスタート。相馬の左サイドのえぐりがひと際光った。とはいえ流経大もさすがは関東大学リーグの強豪。自陣に引いてゴール前を固め、日本代表攻撃陣に自由を与えない。そこでオシム監督は再びメンバーを変更。我那覇に代えて播戸、野沢に代えて鈴木と、いったんはベンチに下がっていた主力を再び登場させたのだ。3点目が生まれたのはこの直後。相馬の右CKにファーサイドで合わせた矢野が巧みにゴールを奪ったのだ。
この直後に再びミスが出て、流経大のMF田村にまたもカウンターから2点目を奪われるが、日本代表のリカバリーは早かった。22分には中村のスルーパスに播戸が走りこみ、4点目をゲット。後半38分には相馬の長い左からのクロスに飛び込んだ播戸のシュートがGKに当たって跳ね返り、矢野がうまく押し込んだ。いきなりデビュー戦でハットトリックを達成した矢野は、柏レイソル所属だった2005年シーズンまでとは別人のような勝負強さを身につけていた。「昨年の後半からもっとゴールにこだわらないとダメだと思い、ゴールに近いところでプレーするようになった」と自分自身、変化を口にした。
5−2で勝利した1試合目に続き、筑波大との2試合目へ。日本代表の先発は
GK:川口能活(磐田)
DF:(右から)田中隼磨(横浜FM)、坪井慶介(浦和)、中澤佑二(横浜FM)、駒野友一(広島)
MF:ボランチ・遠藤保仁(G大阪)、佐藤勇人(千葉)、右MF羽生直剛(千葉)、左MF山岸智(千葉)
FW:巻誠一郎(千葉)、高松大樹(大分)
彼らに、GK林彰洋(流通経済大)、佐藤寿人(広島)、藤本淳吾(清水)を加えたグループで戦った。
2戦目も立ち上がりが悪かった。ミスパスも多く、攻撃の形を組み立てられない。千葉勢もトルコ合宿から帰国したばかりで時差ぼけがあるのだろう。本来の運動量を出せなかった。それでも前半17分、右サイドの羽生からのクロスがGKに当たり、ゴール前に詰めていた高松が先制点を奪う。代表復帰の中澤もベテランらしい味を見せていた。
1-0で折り返した後半は、さらに日本代表らしさが出た。その牽引役が後半15分から山岸に代わって出てきた藤本。彼は右サイドを次々とえぐって決定的チャンスを作る。体もキレており、誰よりも積極的に前へ出た。彼に引っ張られるようにチームも動き始め、20分には左を走りこんだ駒野が2点目をマーク。25分には混戦の中から藤本が3点目をしっかりと決めた。終了間際には羽生からのパスを受けた藤本が相手DFを巧みにドリブルで抜きさってゴール。4-0で勝利した。
まだまだ個々のコンディションにはバラつきがあるが、指揮官が言うように選手たちは気持ちを前面に押し出して戦っていた。2007年のオシムジャパンは前進への第一歩を確実に踏み出したいといっていいだろう。
以上
2007.02.16 Reported by 元川悦子
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●日本代表候補トレーニングキャンプメンバー(2/15〜19@千葉)
●キリンチャレンジカップ2007〜ALL FOR 2010!〜
2007年3月24日(土)19:30キックオフ(予定)/横浜国
日本代表 vs ペルー代表
・大会概要、チケットの発売について(リリース)
J’s GOALニュース
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