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【2007 戦力分析レポート:千葉】戦力補強は合格点。阿部、坂本の穴を埋め逞しく戦う姿を見たいとサポーターは願う。(07.02.27)

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【今季のみどころ】

今季の注目ポイントは、長年、主力として活躍したMF阿部勇樹(浦和)、MF坂本將貴(新潟)の穴をいかに埋め、タイトル(特にリーグ戦)を獲る強豪に成長できるかという点に尽きる。イビチャ・オシム前監督時代の千葉は、即戦力クラスの日本人の新加入選手が『考えて走るサッカー』を理解し、チームにフィットするまで時間がかかった。だが、日本代表候補選手4人(MFの羽生直剛、佐藤勇人、山岸智、FW巻誠一郎)、U-22日本代表2人(DF水本裕貴、MF水野晃樹)が欠場した2月18日のちばぎんカップは1−2で敗れたものの、新加入のボランチ下村東美は機能していた。また、ちばぎんカップはピッチコンディションが悪く、メンバーがベストではなかったこともあって、新加入のFW黒部光昭の見せ場は少なかった。だが、黒部はチーム始動の早い時期からキレのある動きを見せ、チームメートの信頼を得た。下村は守備の、黒部は攻撃のキーマンとして、戦力アップに一役買うことは間違いない。ボランチとしての阿部の穴は下村が、右ウイングバックとしての坂本の穴は成長著しい水野が埋めそうだ。そして、主力2人の移籍に刺激を受けた選手たちが、さらなるレベルアップを目指して伸びることも期待したい。

昨季のリーグ戦で11位だった千葉は、シーズンの終盤では得点力不足とミスによる不用意な失点で苦戦した。得点力不足の改善に関しては、前述の黒部に加え、2005年から2年連続でJ2リーグ戦の日本人得点王のFW新居辰基の加入も効果をもたらすだろう。昨季から林丈統(磐田)がチームを離れ、千葉には試合の流れを変え、チームを勝利に導くようなスーパーサブが不在だった。昨季の終盤にはFW青木孝太がその役割を担ったが、今季はスピードのある突破が武器の新居がスーパーサブとして活躍することも可能だ。一方、守備力アップに関しては、セルビア・モンテネグロ代表として2006年ワールドカップに出場したDFジョルジェビッチ、そしてDF池田昇平に注目が集まる。彼らが連係面を高めるとともに、選手一人ひとりが集中力の維持をさらに意識し、前述のちばぎんカップでも見られたリスタート時の失点という積年の問題点を解決していくことが必要だ。

戦力補強は合格点の千葉だが、阿部と坂本は精神面でもチームを引っ張ってきた。サポーターは、彼らがいなくても逞しく戦う選手の姿を何よりも見たいと願っているはずだ。

【注目の新戦力】

●FW 9 黒部光昭
昨季は浦和で出場機会に恵まれなかった黒部だが、活躍の場を与えられれば、高いポテンシャルを存分に発揮してくれるだろう。昨季の千葉は巻がターゲットマンを務めたが、黒部もまた体を張ってボールをキープし、味方の攻め上がりを助けることができる。さらに、黒部と巻が前線で連動することで相手の守備陣のマークをうまく外し、2列目以降の選手がゴール前に飛び出していく攻撃を活性化させることも可能だ。

●MF 6 下村東美
阿部の背番号だった『6』を自ら希望したという下村は、相当な決意を胸に千葉に移籍してきた。堅実な守備力に加え、的確なロングパスや強烈なミドルシュートで得点に絡む。2月18日のちばぎんカップでは、後半はアマル・オシム監督の指示でサイドに張っていた柏のMF鈴木達也をマークしながら、MF工藤浩平とのコンビネーションでペナルティエリアの横までオーバーラップした。攻守両面での貢献が期待できる選手だ。

●DF 40 ジョルジェビッチ
国際試合の経験も豊富なジョルジェビッチは本職のセンターバックだけでなく、サイドバックやボランチでのプレーも可能な守備のスペシャリストだ。千葉では3バックのストッパーとしての出場が濃厚だが、相手のシステムや試合の状況によって臨機応変にポジションを変えてプレーできる。一対一の守備やヘディングの強さが特長だが、ロングパスやFKの精度が高く、千葉のDFに求められる攻撃力も備えた選手といえる。

【開幕時の布陣予想】

昨年7月の就任直後はMF佐藤勇人だけをボランチに置き、ワンボランチのシステムを採用したアマル・オシム監督。より高い位置からのアグレッシブな守備が目的だったが、この新システムがなかなか機能せず、失点が多かった。そのため、シーズン中に従来のボランチが2人の3−5−2システムに戻し、今季も原則的には同じシステムのようだ。

そのボランチだが、下村東美への期待は大きいものの、ジェフのチーム戦術の習熟度を考慮すると、開幕戦で佐藤と組むのはMF中島浩司の可能性が高い。また、U−22日本代表選手のDF水本裕貴とMF水野晃樹は、コンディションに問題がなければ開幕戦に出場するだろう。彼らがスタメンから外れた場合、3バックの一角にはDF斎藤大輔が入り、本来はトップ下のMF羽生直剛がウイングバックを務め、トップ下にはMF工藤浩平が入ることが濃厚だ。さらに、開幕戦までにJリーグへの選手登録が完了する予定のジョルジェビッチだが、もしも登録が間に合わない場合は斎藤、水本の代わりに斎藤がすでに入っていればDF結城耕造のスタメンが考えられる。

今季は即戦力選手の補強により、FWのスタメン争いが激化した。だが、現時点ではチームの始動直後から軽快な動きを見せてきた黒部のスタメンは決定的といえる。怪我のため出遅れた巻と新居が残りの一枠を争う形だが、負傷箇所を抱えていてもプレーに大きな支障がなければ、巻がスタメンだろう。

Reported by 赤沼圭子

※布陣予想は2月28日時点のものです

2006年成績
リーグ戦J1 11位
ヤマザキナビスコカップ優勝
天皇杯4回戦敗退
移籍情報
千葉 移籍情報
キャンプレポート
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