5月6日(日) 2007 J2リーグ戦 第14節
愛媛 0 - 1 山形 (13:04/愛媛陸/3,147人)
得点者:'44 根本亮助(山形)
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この試合、愛媛から勝点3を奪った山形は単独首位に。勢い、などという言葉では片付けられない強さが今の山形にはある。それは「初体験で手探りだった」と山形の樋口監督が危惧した5連戦の過酷さや、前節は試合のなかった愛媛とのスケジュール上のハンディもものともしなかった。
その山形は前節からFW根本、MF財前、DFレオナルドの3人を入れ替えて愛媛戦に臨んだ。故障で戦列を離れていた彼らの復帰は山形にとって喜ばしいことだが、必ずしも万全ではない状態だった。さらにレオナルドが戻ってきたこともあって、右サイドバックには鷲田が初めて起用されることになった。
これを迎え撃つ愛媛は出場停止のボランチ・井上のところには赤井が入り、赤井の右サイドには大山を起用。前節からは最小限のメンバー変更にとどめて連敗脱出を目指した。
試合は序盤、スリッピーなピッチの状況もあって両チームともなかなかボールが落ち着かなかったが、いい形で試合に入れたのは山形。14分にはサイドチェンジから、MF臼井が放ったシュートは愛媛のGK佐藤がかろうじてゴールマウスからはじき出す。しかし続くCKからはレオナルドがヘディングシュート。これは愛媛のDF近藤がヘディングではじき返したが、山形の波状攻撃が続く。18分には再び山形はCKからDF小原がシュート。今度は愛媛のFW田中がゴールライン上でかろうじてクリアして難を逃れたが、その後も愛媛の防戦が続いた。
そして35分。ペナルティーエリア内での根本の突破に、DF金守のタックルがファウルの判定となり山形に先制のチャンスが訪れる。しかし、財前のPKはクロスバーに。運にも助けられ、愛媛は「前半我慢できれば後半は走り勝ってペースをつかめる」と言う望月監督のプラン通りに試合を運びつつあった。しかし「最後に締めなければならない場面だった」と赤井が悔やんだ前半終了間際。「どこかで取り返そうと思っていた」という財前のクロスに飛び込んだ根本は、豪快なボレーを愛媛のゴールネットに突き刺した。
こうなると、無駄なリスクを負わずに勝点3を取りにきた山形。「相手が出てくるのは分かっていたのでじっくり待って守備をした」と鷲田が振り返ったように、じっくり守りながらもカウンターから臼井やボランチの渡辺が2列目から飛び出しことで、むしろ愛媛よりもあわやという場面を数多く作り出した。
逆に愛媛は時折左サイドから江後が仕掛けるものの、山形を崩し切れず。「もう少しコミュニケーションが出来ていれば」と、赤井は新しいポジションでの役割分担がはっきりしなかったことを反省したが、チーム全体としても攻撃面のチグハグな状況はこの日も好転しなかった。
一方の山形は財前、根本が得点に絡む活躍をみせるとレオナルドは愛媛のFW田中を完封。鷲田も無難に右サイドバックをこなし、選手層の厚さとチームの成熟度の高さを愛媛に見せ付ける格好となった。試合後、彼らが口にした「いい流れを止めるわけにはいかない」という頼もしい言葉。次節の東京V戦で誰を先発で起用するのか、樋口監督には嬉しい悩みの種となりそうだ。
そして3連敗となった愛媛。「第2クールは結果を出したい」という望月監督の思いは、今節も実ることはなかった。そして雨模様の中、スタジアムに訪れた愛媛のサポーターにとっても第2クールも我慢のスタートとなってしまった。幸い、次節も愛媛はホームで湘南戦(5/12)。愛媛らしいサッカーを待ち焦がれる温かいサポーターの後押しを受け、次こそはこの我慢の日々が報われることを期待したい。
以上
2007.05.06 Reported by 近藤義博
J’s GOALニュース
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