5月6日(日) 2007 J2リーグ戦 第14節
京都 1 - 4 東京V (13:05/西京極/4,811人)
得点者:'7 アンドレ(京都)、'17 フッキ(東京V)、'35 フッキ(東京V)、'52 ディエゴ(東京V)、'83 フッキ(東京V)
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東京V完勝。勝因はフッキ。ただ、東京Vは「フッキを生かす」徹底した戦い方があった。
ラモス瑠偉監督が「前からやりたかった」という、ディエゴをトップ下に配置するダイヤモンド型の中盤で背水の陣で臨んだ東京V。「フッキ、廣山、ディエゴでトライアングルを作り」「0-0でもいいから」(ラモス瑠偉監督)とサイドバックも上がらせずに守備を固め、前線の3人でゴールを狙う。ラモス瑠偉監督のゲームプランはこうだった。
試合開始7分。京都は右サイドから左サイドの三上卓哉に展開、左からのクロスにアンドレが頭で合わせて先制を奪う。さらに京都は何度も両サイドをから攻撃する。右サイドの三上卓哉、左サイドの渡邉大剛、平島崇を使い東京Vを攻め立てた。京都の流れかと思われたが、17分。ペナルティエリア外、中央やや左。前を向いたフッキがディフェンスを左にかわした瞬間に左足を振りぬきゴール右隅に突き刺しゲームを振り出しに戻した。
斉藤大介、石井俊也のボランチが中心になり高いポゼッションを見せる京都だが、時折見せるフッキ、ディエゴの速攻に度々ピンチに陥る。そして、35分、フッキからディエゴ、そしてフッキにボールが戻ると、フッキは京都ディフェンスを二人かわし逆転ゴールを叩き込む。開始すぐの京都ペースは、フッキ、ディエゴの個人技でひっくり返されることになる。そして、この二人の個人技で勝負することをチームに徹底させたのはラモス瑠偉監督。
後半、仕切り直したい京都は「サイドチェンジを使っていこう」という美濃部直彦監督の指示通りサイドからの攻撃を見せたが、後半7分、またもやフッキが京都ディフェンスを切り裂いた。ハーフウェイライン辺りから右サイドをドリブルで駆け上がったフッキはディフェンスを振り切り中央へクロスを送ると、そのこぼれをディエゴが決めて勝負を決定づける3点目が入る。
1-3にされた京都は倉貫一毅、美尾敦を投入し反撃に入る。しかし、サイドにボールは収まるものの決定的なフィニッシュが遠い。そして83分、フッキはディフェンスが体を入れていたボールを奪い、ゴールを決めハットトリックを達成。京都は今季ワーストの4失点となりタイムアップ。
京都は、「守備をがっちり固めて個人技でゴールを狙う」ラモス瑠偉監督の狙い通りの形でやられて勝点3を献上した。
個人技でやられたディフェンス、これは、切り替えて次に臨めばいいだろう。しかし、中盤でつないで、サイド、そして、中央でもくさびを入れていながら決定的な形が少ない攻撃の修正は、正直、まだ時間がかかりそうだ。サイドバックが攻撃参加できれば中央に人数をかけられるものの、相手センターに跳ね返されて簡単に終わってしまう。フィニッシュの部分で単調さが目立つ攻撃の形では得点の気配が薄いと言わざるを得ないだろう。
前半、渡邉大剛が突破すると見せて中央上がった斉藤大介に送りミドルシュートを引き出したように、攻撃のバリエーションやコンビネーションでの工夫、つまりは攻撃陣のコミュニケーションを高めなければ、これからの戦いは苦しいのではないだろうか。
対する東京Vは、フッキの復活以上に「0-0でもいいから」と守備を固めて、フッキとディエゴの個人技で得点を狙うという「J2の戦い方」を確立させ、次に期待を持たせた。
得点差以上に課題と課題の克服がはっきり見えた試合となった。
以上
2007.05.06 Reported by 武田賢宗
J’s GOALニュース
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