5月6日(日) 2007 J2リーグ戦 第14節
水戸 1 - 1 徳島 (13:04/笠松/1,067人)
得点者:'24 クレベルソン(徳島)、'70 塩沢勝吾(水戸)
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水戸がこれだけ研究し尽くされて、そして弱点を突いてこられた試合はあっただろうか。昨季までの水戸は相手の長所を潰し、その中で勝機を見出してきた。しかし、今季は違う。アクションサッカーを目指す水戸にとって、水戸の良さを封じてくる相手の上を行かなければ勝利は得られないのである。この試合もそうであった。
序盤から積極的な姿勢でボールを支配した水戸。村松、小椋のダブルボランチがよくボールに絡み、そして、3トップが前線から果敢にプレスをかけ、徳島を押し込んでいった。しかし、「(水戸の)3バックのサイドのスペースを有効に使いたかった」(今井監督)徳島は3−4−3の水戸に対して、4−5−1を採用し、サイドMFを高い位置で張らせ、カウンターからサイドを執拗に突いてきた。ゴール前までボールを運ぶことはできなかったが、CKを連続して奪取。そして、24分、右CKをニアに走りこんだクレベルソンが押し込み、先制点を挙げた。
さらに徳島の水戸封じは続いた。今の水戸の攻撃の要は右サイドの金澤である。前節東京V戦でも1得点2アシストの大活躍。そんな金澤に対して、青葉、アンドレ、クレベルソンの3人で激しいマーク。「かなりケアされた」金澤はスペースを消され、持ち味のドリブル突破は影を潜めることに。水戸が攻める時間が続いたものの、金澤を有効に使えず、徳島の守備を崩せないまま前半は終了した。水戸は攻守において弱点を突いてきた徳島の術中にはまることとなってしまった。
しかし、日々成長を見せる水戸はこのままでは終わらなかった。一貫した攻撃的姿勢が徳島の守備を打ち破ったのである。その主役はまたしても金澤だった。厳しいマークに遭いながらも果敢に突破を仕掛けたことで、時間とともに「足が止まってしまった」(今井監督)徳島守備陣を切り裂いていき、チャンスを作り出していった。そして、70分、右サイドから金澤が上げたクロスを塩沢が頭で合わせて同点に追いつく。なおも勢いに乗って攻め立てた水戸。88分には金澤のピンポイントクロスを遠藤がフリーでヘディング。逆転ゴールと思われたが、ボールはわずかにゴール右に逸れていき、ゴールならず。圧倒的に攻め込みながらも勝点3を手に入れることはできなかった。
水戸にとってこの勝点1には様々な意味合いが込められている。まず、収穫としては1点を先制されても流れを悪くすることなく、自分たちの流れに持って行き、同点に追いつけたことだ。「東京V戦が自信になっている」(金澤)と選手たちが口を揃えたように、前節の逆転勝利がもたらしたものは大きいようだ。徳島に長所を消されたこの試合でも自信を持って攻撃を仕掛け、状況を打開してゴールを奪ったのはチームの成長だろう。
しかし、その反面、勝てなかったという事実からも目を逸らしてはいけない。第1クールでは結果を犠牲にしてまでチームの成長を促した。だからこそ、第2クールからは「内容」ではなく、「結果」にこだわらなければならないのである。前半から何度もあった決定機を生かせなかったことは問題であり、またもセットプレーから失点してしまったのは大きな課題として残る。「所詮引き分け。内容ももっともっと良くしていかないといけない」(金澤)という意識をチーム全員が持つことが必要だ。
そして、徳島にとっても「成長」と「課題」が込められた勝点1である。前節C大阪戦に続いて、相手に攻め込まれる展開が続いたものの、辛抱強く耐えたことで獲得した勝点1。流れが悪くなると自滅し、失点を繰り返した昨季から考えると大きな成長である。「粘り強い守備をするのは当たり前のこと」という今井監督の徹底した指導の下、チームの忍耐力が確実に上がっていることを証明した。だが、劣勢の展開を生んでしまっていることは問題だ。「第2クールからはラインを上げようとしているけど、中盤の足が止まってしまうからできない」と河野が嘆いたように、全体の運動量不足は致命的。チーム全体のさらなるハードワークがない限り、次のステップには行けないだろう。
引き分けに終わったものの、両チームともに力を出し合った内容であった。しかし、この日の最大の功労者は1067人のお客さんだろう。Jリーグの平均入場者数から考えると少ない数かもしれないが、豪雨が降り注ぐ中、最後まで勝利を信じ、選手たちに声援を送り続けていたことには頭が上がらない。「数」よりも「質」の高さを感じざるを得なかった。サポーターだけでなく、ボランティアの方々やホーリーズなどずぶぬれになりながらも水戸ホーリーホックというクラブのために力を注いでいた姿を見て、あらためて水戸ホーリーホックというクラブは人々の愛情で支えられているのだなと痛感させられた。選手たちにはその気持ちに応える義務がある。次こそ、確実に勝利をもぎとらなければならない。日々是努力。すべては勝利のため、そして、サポーターの笑顔のために。
以上
2007.05.06 Reported by 佐藤拓也
J’s GOALニュース
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