5月6日(日) 2007 J2リーグ戦 第14節
札幌 1 - 0 仙台 (13:04/札幌厚別/12,070人)
得点者:'9 曽田雄志(札幌)
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厚別競技場の今季初ゲームは晴天に恵まれた。サブグラウンドではスポーツイベントが行なわれていると同時に、その横には草サッカーに興じる若者たち。競技場内のコンコースではさながらピクニックのようにお弁当などを広げる家族連れ、一生懸命に日焼け止めを塗る女の子、美味しそうにビールを飲む男性。そうしたいくつもの光景をまぶしい太陽の下で見ることができた。悪天候でも快適に観戦できる、設備の充実した札幌ドームでの試合ももちろん良いが、青空の下で見るサッカーは、やはり楽しい。
この試合、札幌も仙台もシステムはともに4−4−2。前節と同じスターティングメンバーで挑む札幌に対し、仙台は右サイドバックに今季初出場となる中田を起用。FWも「4連戦の最後なので、フレッシュな選手をということで」(仙台・望月監督)との理由で今季ここまで6得点の萬代をベンチスタートさせ、代わって中原を先発起用した。また、前節の京都戦で負傷したロペスは遠征メンバーから外れている。
開始9分、スコアはさっそく動く。札幌が敵陣右サイドで得たFK。西谷が蹴ったボールはゴール前で混戦を生み、それを一度はGKシュナイダー潤之介がはじくも、曽田が押し込んで札幌が先制点を奪った。望月監督は前回の対戦(第7節 1−1)や、ここまでの札幌の戦いぶりを踏まえた上で「おそらく1点勝負になるだろう。札幌はそういうゲームの進め方はうまい」と考えていた。しかし、開始直後のよもやの失点。DF木谷も「セットプレーは注意していたのに。あれで難しい展開になった」と悔やんだ。
仙台の狙いとしては動き幅の大きなFW中原にクサビのパスを当て、そこから攻撃を展開しようというもの。しかし、ゾーンで守る札幌に中央のパスコースは消され、時折、中原が良いタイミングで動き出すも後方からのパスのタイミングが合わない。「縦関係のコミュニケーション不足も今日はあったのかな」と望月監督。仙台は前半を風上で戦いながらも横パスばかりが目立ち、風を味方にする戦い方ができなかった。
こうなると、試合は札幌が得意な膠着状態へと向かう。しかし、そこはさすがの2クール目。仙台はそうした流れを阻止すべく梁、永井の左右MFがポジションチェンジを行なったり、守備的MFの千葉、ジョニウソンが位置関係を細かく変えることで札幌のゾーンディフェンスに揺さぶりをかけた。萬代、関口を投入して攻撃の選択肢も増やした。
だが、札幌の守備網は動じない。この日、もっとも大きな活躍を見せていたのがブルーノ・クアドロス、曽田で組むCBだ。ブルーノ・クアドロスは良いポジションを取ろうとする仙台FWに対し、カバーリングの動きで牽制し、自分達の数的優位なエリアへ徐々に追いやる頭脳的なプレーを随所で見せた。そして曽田はクサビのボールを受けようとしたり、サイドへ流れようとする相手FWの第一歩目の動きに対して身体を当てることで自由な攻撃を許さなかった。この2人の駆け引きの上手さが、仙台の攻撃をシャットアウトしていたのだ。そうして札幌が守備で主導権を握り、膠着した流れで時計の針は進んでいった。
しかし、気になる部分がひとつある。
札幌が1−0のスコアでリードして試合終盤に差し掛かる。そして逃げ切りを図るべく、ディフェンスの強い守備的MF大塚が出場の準備を進める。そう、この流れは前回の対戦とほぼ同じ。前回の対戦では終了間際に萬代がシュートを決め、仙台が1−1の引き分けに持ち込んでいる。
ウォーミングアップの最中、大塚もそのことを考えたという。しかし、「もし今回も同点にされたら、そういう嫌な流れが出来上がってしまうので、絶対にそうはさせないという強い意識でピッチに入った」。「前回はラインが下がりすぎてやられてしまったので、今日はしっかりラインを高く保とうと声を掛け合った」と主将の芳賀も言う。札幌はチーム全体が共通意識を持ち、この日はディフェンスラインが破綻することなくタイムアップの笛を聞いた。首位の座こそ奪えていないが、昇格争いのライバルになるであろう仙台から勝点3を奪ったというのは、大きな収穫と言っていい。
最後に、この試合のひとつのアヤとしてロペスの欠場があったと言いたい。テクニックのあるロペスは時としてボールを持ちすぎる傾向があるため、パスの流れを止めてしまうこともある。しかし、札幌のようにポジションバランスの良いゾーンディフェンスで守備組織を構築するチームには、ロペスのような豊富なアイデアを持った個の力が非常に有効だと思うからだ。実際にこの試合後、札幌には「ロペスがいなくて助かった」と漏らした選手もいた。そして、いち観戦者としても、独特のリズムでパスを配球するロペスと、札幌のゾーンディフェンスとの対決をまた、見てみたい。
以上
2007.05.06 Reported by 斉藤宏則
J’s GOALニュース
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