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【J2:第15節 徳島 vs 鳥栖 レポート】終了間際のPKでドローに終わるも、内容的には両チームに明暗が分かれた一戦。徳島は攻守に課題を残す3試合連続1-1の引分け(07.05.12)

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5月12日(土) 2007 J2リーグ戦 第15節
徳島 1 - 1 鳥栖 (14:04/鳴門大塚/2,528人)
得点者:'7 高橋義希(鳥栖)、'83 羽地登志晃(徳島)

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確かに結果だけ見れば、徳島は試合終了間際に同点へと追い付き負けなかった。手にした勝点1はとりあえず収穫と言えよう。しかし、この一戦で見せた徳島のパフォーマンスは非常に低調なもの。残念ながら、ここ数試合で見られた成長の跡がほとんど消えてしまっていた。

試合は序盤から明らかに鳥栖ペース。徳島は、鳥栖の細かいつなぎにボールの奪いどころを絞れず簡単に押し込まれてしまう。そして、7分にFKから先制点を奪われるとそれはいっそう悪化。中盤でのマークの甘さも影響し、ディフェンス陣がズルズルとラインを下げてしまう場面が多く続いた。
また、徳島は攻撃面でもピリっとしない。前線へのフィードボールは精度と狙いを欠き、短い距離のパス交換でもイージーミスを繰り返した。さらには、フリーランニングで飛び出すなどの仕掛ける動きも少なく、ボールを奪っても遅攻ばかりを選択するチームには消極さが漂っていたと言えるだろう。

そしてその状態は後半に入ってもあまり改善が見られなかった。前半に比べればボールが動くようにはなったものの、それを上まわる鳥栖の出足の早さに押され、試合の主導権を奪うまでには至らない。活性化を狙って投入された片岡とアンドレも随所で奮闘を見せるが、なかなか決定的な場面を生み出せないまま徳島はまさに敗戦濃厚な状況へと追い込まれた…。
ただ、試合終了まで残りわずかとなった83分、羽地のポストプレーからボールを受けた片岡の強引な突進と、その片岡からのスルーパスで抜け出た小山が倒されPKを得たことで徳島は救われる。羽地が落ち着いたキックでゴールネットを揺らし何とか敗戦だけは免れた。

ひとつひとつのプレーの精度、積極性と思い切りを持った動き、そしてチーム全体の連動性─。いずれをとっても、この一戦での徳島のパフォーマンスは不十分だと言わざるを得ない。もし敗れていたとしても、その結果は妥当なものとして受け入れなくてはならなかっただろう。

それに対して鳥栖は、90分を通して足を止めないハードワークを貫けていただけに結果だけが悔やまれる。岸野監督は試合後に追加点が奪えなかったことを大きな反省として挙げたが、それでも内容的には上昇気配を見せているチームの確かな進歩が随所にうかがえたのは間違いない。守備も落ち着きを取り戻し安定感が増してきた。「追加点」という課題にしっかりと向き合えば今後はリーグを賑わす存在となる可能性は十分だ。

結果とは違う部分で、両チームに明暗が分かれた一戦。それぞれがこの戦いをどのように次節へつなげるか注目される。特に徳島は決意の今シーズンに再びこのような内容を繰り返すことは許されないだろう。選手達自身での立て直しが強く求められる。


以上

2007.05.12 Reported by 松下英樹
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